上橋菜穂子さんのホロスコープ②

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コラム
上橋菜穂子さんのホロスコープ①の続きです。

ここで、公表されている上橋菜穂子さんのデータを記載したいと思います。

1962.7.15 東京生まれ 小説家、文化人類学者
代表作 『守り人シリーズ』『獣の奏者シリーズ』

主な受賞歴等は割愛しますが、ご興味があれば調べてみてください。
絢爛豪華ですよ~。

さて、データを元に、チャートを作成してみました。
今回は、“さくっとホロスコープ作成(nut's wheel)”を使わせていただきました(ありがとうございます!)。←リンク貼れなくてすいません。でも、オススメですのでご興味のある方は検索してみてください。

chart_上橋菜穂子.jpg

いや、もうなんでこの記事書いたかというと、もうわかりやすすぎて…

わたしはモダンの西洋占星術を囓っておりますが、現在は古典(伝統)系の占星術の本を横に積み上げて学習中です(なかなかはかどらない)。
伝統系の書籍を読んでいると、著者によりますが、結構、モダンをけなしてくる方もいらっしゃいます。さりげなくお上品にdisる場合もあれば、あからさまに「当たらないし!」とおっしゃる方もいます。
…し、伝統と現代を上手につないでいこうという方もいらっしゃいます。

いずれにしても、パリッとした法則があり、結構、説得力もあるんですね(伝統)。なので、「モダン今更」と思いつつも、やはり有名な方のチャートを開いてみると、「いやいや、トランスサタニアン関係あるでしょ?」、「オーブはアスペクトに適用でもよいのでは?」等々、感じるところもあるのです。

上橋さんのホロスコープをご覧くださいよ。
ちょっと囓った人なら、「あららら、水のトライン、しかも水星・海王星・木星とかなんてわかりやすいの!?」、「そのまんまでしょう」…って感じですよね?(同意を求める)

文筆(水星)→ファンタジー(海王星)→名声を得るし金にもなるし(木星)

ちょっと調べたところ、アクションシーンが多い理由として、“昔から滾るような暴力衝動がある”という発言をされていたそうですが、火星スクエア冥王星辺りで「なるほど」という感じがします。作中で、アクションや武器というかたちで昇華するという、理想的な使い方をされているんだな、という印象ですね。

このチャートは、基本的なところに絞って出されていて、小惑星やいわゆる“計算で出てくる感受点”はありません。
ですが、こういう基本的なところでも、何となく作風が感じられるのが面白いですね。

上橋さんには、“カイト”という特殊座相があります。
水星・冥王星・海王星・木星でできているので、出生時間不明でも、この座相は“アリ”です(たとえば、一角が月なら、場合によっては形成しない可能性もある。月はご存じの通り、動きが速いからです)。
ちなみに、カイトとは、グランドトラインと小三角が合体したものですね。
小三角の頂点とグランドトラインの一角がオポジションになります。
上橋さんの場合は、オポジションは冥王星と木星なので、政治的な内容が絡むのは、この影響でしょうか。火星トライン土星も、関係があるかもしれませんね。

わたし自身はあまりみないのですが、サビアンシンボルというものもあります。
サインの度数一つ一つに、シンボルが割り当てられていて、短い詩のような謎の文章としてご存じの方もいらっしゃるでしょう。
面白いのは、上橋さんの太陽位置のサビアンシンボルです。
時刻不明なので微妙ですが、“文学仲間の会合”の可能性が高いのです。
もしそうなら、もうそのまんまですね(笑)。

現在は、経過図で山羊座に社会的な感受点がふたつ、入っています。
木星と土星です。
そして、冥王星も山羊座にあります。
上橋さんの太陽(と水星)は蟹座ですから、オポジションの関係になります。
とくに、冥王星は太陽とタイトにオポジションです。
調停といって、オポジションの双方にソフトなアスペクトを形成する位置に感受点がある場合もありますが、上橋さんの出生図の主要感受点には、それはありません。経過図だと、海王星がギリギリでソフトアスペクトを組んでくれそうな感じもしますが、ちょっと度数的にはまだ足りない状態といえるでしょう。ご自身の中で、少しバランスを取る必要が出てきている可能性があります。

とはいえ、このホロスコープですよ!

ということとは関係なくても、上橋さんなら、“次の作品”への原動力になるのではないかな、という気がします。

これからも、ご活躍を楽しみにしていきたいと思います(そして、“守り人シリーズ”は、ちゃんと本で読もうね、わたし)。
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