8mmフィルムはパーフォレーションとの闘い

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コラム
「パーフォレーション」とは、フィルムカメラや映写機ではおなじみ、フィルムの脇にある穴。いわゆる送り穴というべきアレです。

8mmフィルムの経年劣化において、最大の障害と言えるのは
・劣化によるパーフォレーションの収縮。
これが特にリードフィルム(写真の白い呼びフィルム)には顕著に表れます。
逆に、撮影したフィルム自体のパーフォレーションの距離が縮まるケースは珍しく、相当劣化した状態に起こります。(それ以前にカールします)
解くと崩れます.JPG
↑カールしたフィルム

これで何が問題になるかというと
・フィルムを送る歯車に引っかからない
DSC_0816.JPG
これが原因で詰まってしまいます。
なので現役で利用していたころとは違い、映写機に通すのにはかなり神経を使います。

実際にどのくらい縮んでいるのか、分かりやすく見てみましょう。
DSC_0814.JPG
中央は爪2つがあり、ここはギリギリは合っています。
しかし左に7つ穴の辿ると、すでに爪から0.5mmほど縮んでいます。

フィルムスキャナーでは1本の爪が前後に動いて送るので引っかかりますが、歯車構成の映写機では全ての刃にパーフォレーションが入らず滑ってしまうというものです。

昔と比べ映写機に通すのも一苦労な時代になりました。
音声抽出の為にはやむを得ない為、フィルムの音声を抽出するときはフィルムの劣化が原因で、フィルムが切れる可能性があることもご了承いただいた場合のみ対応しております。


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