1人暮らしの認知症のおばあちゃん

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先日は事業所から近くにある利用者さんの契約に行ってきました。 

80代の独居のおばあちゃんなのですが、疾患名が人工肛門(ストマ)と認知症であります。
人口肛門とは、消化管の疾患で便を排泄するために腹部に造設された消化管排孔です。


なので、その為に毎回汚れたらストマを交換しなければいけないのですが、
これが、認知症を患っているので、何度も説明をしても忘れてしまうのです。
1人で生活することは、問題なく出来ているのですが、
自身で、ストマ用具をつけていることを忘れてしまう。


外出する時に、マスクを忘れてしまう。→何でマスクなんてつけているの?と聞いてくる
その繰り返しが続いていたので、近くに住んでいる娘さんのイライラがとても
強ったのです。


元から性質なのか?性格なのか?娘さんはとても口が悪く、
・こんなことも分からないのか!
・あんたの責任なんだよ!
・何度も言っているだろう!
と毎回大声で叫ぶ度に、お母さんはいつもニコニコしているだけなのです。
訪問看護は看護師によるストマ管理で対応することになったのですが、
娘さんも、お母さんにイライラする気持ちも分かりますが、
毎回大声で怒鳴られる、おばあちゃんも少し気の毒だなと感じてしまいました。


おばあちゃんの気持ちを考えた時に、
この娘さんに怒られないように、自分でも理解したいけど、
忘れてしまう。分からない、、、
そこで唯一自分に出来ることは笑顔を作ることだ!と思ったからこそ、
いつもニコニコしているのではないかな~と思ってしまいました。


自身で身体の処置をしなければいけない認知症の方が、
自宅で生活をするのならば、
家族の認知症への理解も医療側や福祉側が伝えていきたいとは思うのですが、
家族も家族なりに、一生懸命お母さんのことを気にしているし、
毎回来て様子を見てくれていると思うと、
これから私たちは家族のこと、利用者さんのことどちらの気持ちも汲みながら、
ケアが必要であると感じています。


もし、施設入所してる方であれば、
常に介護士がついているので、しっかり管理することができるのですが、
自宅にどうしても住みたい方や、経済面のことを考えると入所できない方は、
自宅での生活の在り方を考えていかなければいけないと思います。
加齢につれて認知症のリスクは高くなります。


2025年には5人に1人が認知症になると言われており、誰にとっても起こりえる可能性があります。
認知症と言っても何種類もの病名があるのですが、認知症を治すお薬というものは、
まだないのが現状です。


もしかしたら、自分も含め家族、周りの方が認知症になる可能性はあります。
そんな時に少しでも、認知症の理解があれば、認知症の方も暮らしやすい世の中になりますし、
周りの方も少しだけ広い心で接することが出来るのではないでしょうか?
どんな時でも、自分の必要な情報や知識は大切ですね。
読んでいただきありがとうございました。
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