わが家の庭はわずか6坪という狭いマンション専用庭で、正面には2階建て民家が万里の長城のように立ちはだかり、日照時間は6月でもたったの2~3時間です。
バラも芝も最低4時間の日当たりが必要だと聞いていたので、我が家の環境ではグリーンの芝生に深紅のバラなんて到底無理、夢物語とあきらめていました。
ですが、書物や諸先輩方のご経験を参考にいろいろと試行錯誤を重ねてきた結果、日なたとは比べようもありませんが、バラも芝生も何とかそれなりに楽しめるようになりました。
最初のバラは7年目、ユリは6年目、高麗芝は12年目を迎えています。
種類は少ないんですが、14品種14株のバラには耐陰性に優れたつるバラの他にHT(ハイブリッド・ティ)という大輪を咲かせる太陽の大好きなバラもあって、わが家のような日陰庭でもちゃんと咲いてくれます。
これは素晴らしいダマスク香を発するパパメイアン。
花径16cmになるピースも咲きます。
さすがにペチュニアなどの一年草は徒長気味になりますが、芝もけっこう目が詰まってきました。
2015年8月
2019年7月
庭の正面は民家です。左の白バラはアイスバーグ。
ビーナス像の後ろのブリックウォールは自作です。
アーチを飾る、耐陰性に優れたつるバラたち(南西方向)。
対面の北東方向。マンションと民家の間は5メートルもありません。
もちろん日陰庭では日なた庭以上に水やりや施肥、消毒といった基本的な管理が欠かせませんし、花径16cmの大輪を咲かせるにはさらに反射鏡の設置や光合成促進剤の添加などプラスαの取り組みも必要かもしれません。
ですが、バラが大好きな人にとっては、多少の苦労などどうってことないはず!
実際、サラリーマンだった私でも出来たのですから、情熱さえあれば日陰庭でもけっしてあきらめる必要なんてありません。
もしもあなたがイングリッシュガーデンに憧れているなら、気候と土壌の違う日本では英国と同じものを実現するのは無理でも、バラと芝生と宿根草があれば雰囲気を楽しむことは難しくありません。
バラは眺めて美しく、馥郁たる香りを嗅げば恍惚となり、それをグリーンのカーペットがさらに一層引き立ててくれます。
両方とも日当たりが良くないと無理だと思っている方は、上のわが家の写真をもう一度ご覧ください。
この程度であれば、きっとどなたでも実現可能だと思います。
そしてたとえ黒星病やチュウレンジハバチなどの病害虫にやられても、バラは案外丈夫な強い植物。
これまで私の不注意で枯らしたバラは、コガネムシの幼虫に食害されたシャリファアスマ1株だけです。
また一年草のように季節ごとに植え替えて、後ろ髪引かれながら廃棄する必要もありません。
芝刈りは、うーん、私は嫌いじゃありませんが!(笑)
グリーンはひとを癒してくれますが、キレイなバラはさらに幸せな気持ちにしてくれます。
育てるのに自信がない方も、とにかく一歩を踏み出してみて!
私のように、きっとトライして良かったと思うのではないでしょうか♪
応援していますので、がんばってください!