コンパニオンのおしごとのこと

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コラム
先日、40歳を迎えました。
40年も生きてく中で、だいぶんいろんなお仕事も経験したので、「なぜ仕事をするのか?」ということにも自分なりの答えも出てきます。

この記事を読んでくれているあなたにも経験があるはずです。仕事をしていると、職場の人やお客さんが「ありがとう」と言ってくれること。
私にとっては、このありがとうをたくさん聞きたくて仕事をしているようなものです。

お菓子の問屋さんのアルバイトから始まり、本屋さんの販売員、飲食店のホールと調理、自動車部品の点検、製薬会社の研究職、独立行政法人での事務職、農家、花屋、病院業務、介護職、風俗店コンパニオン。
なんともまぁ、いろんなお仕事をしてきたものですが、中でも一番ありがとうをいただけたのは、風俗嬢をしていた時でした。

でした、と、過去形で書きましたが、いまでも続けているお仕事です。
古今東西、世の中にはいろんなお仕事がありますが、表立って言えるものと、いろんな事情で言えないものがあって、どんなお仕事もなくてはならないと思います。
リアカーを押して使えそうな空き缶を選んで集めたりするのも、任侠映画に出てくる人たちのようなことも、きっと世の中を動かす歯車になっている。
私たち、風俗店コンパニオンもそうなんです。
江戸時代の遊女さんの頃から、幕府、政治、時代の変革、大災など、様々な経緯を辿りながらずっと存在してきているんですから、日本人にとっては文化の一つと思っています。

「やっと会えた、ありがとう、気持ちよかった、うれしかった、ありがとう」
そういう言葉に励まされながら、また生き甲斐としながら、窓のない部屋であれやこれやと非日常行為をお時間いっぱいまで大いにすることで男性が満ちていく様子を見ることは、私にとっては喜びでもあります。
時に、「そうまでしてなぜそんなところで働くのか」と聞かれることがありますが、「だって、みんなが喜んでくれるからね、出来ることはなんでもしてあげたい」と胸を張って答えます。

江戸時代の遊女さんにも、今の時代になっても、生活をするお金がなかったり、身寄りがなかったり、それぞれの不自由や不便を補うために仕方なく働いている女性もいます。一方で、花魁さんやナンバーワン嬢のように、自らの身体的な特徴や知性でもって活躍する女性もいる。
彼女たちひとりひとりの声に耳を傾けると思います、どのこの人生もいいこともそうでもないこともあって、実に尊い人生だなぁと。

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最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
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