社説:ワシントンは、中国の「協力」を期待するため、中国へ圧力を加えることはできない。

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環球時報(中華人民共和国政府の新聞)3月15日
 社説:ワシントンは、中国の「協力」を期待するため、中国へ圧力を加えることはできない。

 3月14日、中共中央政治局委員、党中央外事活動委員会弁公室主任の楊潔篪(よう けつち)は、イタリアのローマで、米国の国家安全保障担当副大統領補佐官のジェイコブ・ジェレマイア・サリバン(英語: Jacob Jeremiah Sullivan)と会談を行った。
 双方は、米中関係と共通の関心事である国際的及び地域的問題について真摯で建設的なコミュニケーションを行った。
 楊潔篪は、米中両国が共通認識を持つことが、両国にとって最も重要なことであり、更に台湾問題は、中国の主権と領土保全の問題であることを強調し、新疆、チベット、香港等に関連する問題も、中国側の厳格な立場を明らかにした。
 これ以外に、楊潔篪は、ウクライナ情勢に関する中国の立場も説明した。

 会談前後のホワイトハウスの声明で、ウクライナ問題に関して、米中間の対話の維持を言及した。
 米国から、積極的な提案を行う可能性が高く、ロシアとウクライナとの衝突の状況下では、米国は中国を必要としている。
 仮に米国が、「対話を開放」し、「継続的な努力」をしたいのであれば、少なくともまず、米国は誠意を見せるべきである。
 しかし、今回の会議の前日には、米国は、多くの恥ずべき行為を犯し、その全てがウクライナ問題に関係している。
 例えば、米国メディアは、いわゆる「匿名の米国高官を通じて」衝撃的なニュースを発表した。
内容は、ウクライナとの開戦後、ロシアは、中国への「軍事支援」要求し、その中には、ドローンも含まれている。
 更に、サリバンが、会議当日には、北京政府が、ロシアを支援し、制裁を回避するならば、「必ず悪い結果」が発生することは明白である。
 嘘や脅迫を利用して交渉に有利な条件を模索することは、米国の外交の常套手段であるが、中国は、これまでこの方法を採用したことはない。
 これらの行動は、別の側面も示している。ワシントンは、ウクライナ問題に関して、性急になっており、中国も同じように引き入れたいと考えている。
 米国が希望することは、世界でロシア包囲網を築くことであり、全ての国家が、この包囲網で一つになれば、「抜け穴」は生じないと考えている。
 米国は、ウクライナ危機を発生させた張本人であり、全世界を自己の拡大戦略のツールとして考えている。米国への自信は何処から来ているのか不思議に感じる。世界を余りにも長く支配してきたのか?地球を動かすハンドルを自分で握っていると思うのか?
 ワシントンは、米中関係をロシアとウクライナの危機に強制的に関与させたいと考えることは、明らかな「逸脱行為」であり、間違いなく失望の結果に陥るだろう。
 ロシアとウクライナの状況は、確かに討論すべき問題であるが、このような方法で行うべきではない。
中国の諺に「まいた種は自分で刈り取らなければならない」がある。
 米国によって引き起こした問題は、中国を利用して、解決する問題ではない。
そして、中国と米国は、まず自らの立場を明確にして、第三者の立場より、適切に対処するべきである。
 言い換えれば、ワシントンが、本当にすべき行動は、米国が大国として信頼できる国家として中国に示すことである。
 昨年、米国の代表と高官は、米国は、「新冷戦」を求めず(①)、中国の体制の変更を求めず(②)、中国との同盟関係を強化しようとせず(③)、「台湾独立」を支持せず(④)、中国と対峙する意図は見せなかった。
 しかし、この「四つの意志を示さない」行為は、現時点、口先だけである。
 この2日前に、米国議会は、いわゆる台湾地域の問題について、「二つの中国」と「一中一台」の政治的法案を可決した。
 これは、中国の主権と領土保全への露骨な挑発行為だけでなく、ワシントンが公約を反故する不誠実な姿勢を示す新たな証拠である。
 これには、枚挙にいとまが無い。
 このような状況下で、米国は、何を根拠に、中国が、米国へ「協力」すべきと考えるのか?
 更に、ウクライナ問題について、中国は常に客観的かつ公平に行動し、問題の是非を自ら判断を下し、平和交渉を促進する上での建設的な役割を果たしてきた。
 中国は、国際社会に対し、ロシアとウクライナとの和平交渉を支援し、可能な限り実質的な成果と状況の沈静化を繰り返して求めてきた。
 この責任ある行動は、米国の圧力の下でも、全く揺らぐことはなかった。
 楊潔煥は、14日の会議で、虚偽の拡散、中国の立場を歪め、汚す行為には、断固として反対することを強調した。
 現在、米国の外交方針は、「東にはハンマー、西に棒」という印象を与えている。根本的な原因は、ワシントンの視野が余りにも狭すぎて、まるで「ネズミの目」である。
 これにより、外交関係においては、常に苦痛を伴う荒治療で泥沼に陥らせると同時に、世界がその命令に従うべきであると傲慢な姿勢も示している。
 その結果、常に大国同士の関係でも処理を誤り、地域問題でも、物事を台無しにしてしまう。
 ワシントンの政策エリートが、自ら思考を変えなければ、これまでの問題は、永久に解決できない。
 中国は、米国との対話を常に開放し積極的な姿勢を維持しており、平等な立場で、両国間の関係を安定させることに取り組んでいる。
 安定した米中関係は、中米の発展につながるだけでなく、平和で安定した国際環境の維持にもつながり、地球規模の課題への効果的な取り組みにもつながります。
 現在の国際情勢の下で、中国と米国は対話と協力を強化し、差異を適切に管理し、紛争と対立を回避する必要がある。
米国が中国との公約を実行することを期待している。

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