人を愛することは幸せになること

みなさんは、どうすればより幸せになることができると思いますか。

「もっとお金が欲しい、宝くじが当たって使い切れないくらいのお金が手に入ればむちゃくちゃ幸せだと思う」など、多くの人はそのように考え、お金があれば幸せになると言います。しかし、これは本当なのでしょうか。

じつはこれを確認する研究がすでにブリックマンらによって行われています。

彼らは、宝くじで5万ドルから１００万ドルまで当せんした人と、当せんしなかった人との幸福度を比較してみました。その結果、驚くべきことに、宝くじ当せん者の幸福度がとくに高くなることはないということがわかりました。

つまり、我々の多くが思っているほど「宝くじの当せん」は我々を幸せにしないのです。

では、どのようにすれば我々の幸せを増加させることができるでしょうか。じつはその一つの方法は、人を愛することなのです。ディーナーらは、人生においてお金を得ることと、愛を得ることのどちらが大切だと思っているかと思っているかということと、幸福度の関係について研究しました。その結果はあまりにも明白なものでした。つまり、愛に比べて金に価値を置いている人ほど幸福度（人生満足度）は低く、金よりも愛に価値を置いている人は幸福度が高かったのです。ほかにも、「名声」「地位」「金」「権力」を人生の目標にしている人ほど幸福度が低いということがわかっています。つまり、もしあなたが幸せになろうとするならば、このようなものをゲットしようとするよりも、素敵な恋をして人を愛し愛されたほうがずっとよいということなのです。