源生之日乗:曼珠沙華 其之参

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コラム
こんにちは。
前回、
彼岸花の別名、曼珠沙華には仏教的な意味合いがあるとお話ししました。

曼珠沙華とはどのような意味を持つ言葉なのでしょうか。

実は、曼珠沙華には『天界の花』という意味があります。


『曼珠沙華』という言葉は妙法蓮華経(法華経)に出てきます。

法華経第一序品に
仏様が説法中に四華【曼陀羅華、摩訶曼陀羅華、曼殊沙華、摩訶曼珠沙華
】が頭上に降り注いできたという場面があります。
摩訶は「大きな」という意味があり、曼陀羅華が白い蓮、曼殊沙華が赤い蓮の事であるので、大小の白と赤の蓮が降っている情景描写ということになります。

彼岸花の花言葉にあった「あきらめ」という言葉には、一般的にはgive upのあきらめを連想しますが、仏教においては「事柄を明らかにする」という前向きな意味があることから、ますます仏教的な意味合いを感じずにはおれません。

「転生」や「再会」、「また会う日を楽しみに」「悲しい思い出」という花言葉にも、
辛い過去を抱えながらも今を精一杯生き抜いた先には
生まれ変わった自分に出会える
本来の曇りのない輝かしい魂に戻れる

そういった希望を感じます。

我々の心身を悩ませ、魂を汚す苦しみから脱した悟りの境地こそが
『彼岸』と言えましょう。

あの謎めいた美しい花には思っていたよりも味わい深い意味が隠されていたようです。


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