辞めない就職、辞めさせられない就職 No6

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ビジネス・マーケティング
前回、面接に呼ばれる職務経歴書の書き方を紹介しました。
面接官が持っている3つのないを攻略することで、絶対的な不利な壁を越えて呼ばせる方法です。

そのために封筒の入れる順番もきちんと守ってください。

少しお金はかかりますが、A4用紙の書類が入る封筒を用意します。
職務経歴書も履歴書も折らないで、そのまま入れてください。

順番は、一番上にハローワークからの紹介状です。
もし、他の情報誌からの応募をする場合でも、一度ハローワークの求人に同じものが出ていないかを確認してください。

もし出ていたら、必ず紹介状をもらいましょう。
これは、脅しになります。
ハローワークの求人は、無料でできます。
そのため、並行して求人を出している可能性が高いからです。

無料で出しているので、その代わりと言っては何ですが、応募者があった場合、ハローワークから申し込みを受けるかどうかの連絡が来ます。
また、結果を報告する義務があります。

電話があった時、何の理由もなしに断ることはしにくいです。
例えば、リーマンショックの時のように、一人の求人に何十人もの応募者があるようなら、時間が取れないという理由で断ることは可能ですが、そうでなければ、大体履歴書を送ることを断れないのです。

また、結果を報告しないといけないので、履歴書を見て面接に呼べないと言うのも断りにくいです。
よほど遠くの人か、特別な資格が必要なのに、もっていないとかの理由でないと言えません。
例えば、看護師を募集しているのに資格を持っていないなどです。

面接をしておけば、その後不採用にするのはどうとでも言えるので、とりあえず面接だけしようとする会社が多いからです。

だから、一番上はハローワークの紹介状です。
2枚目は、職務経歴書です。
3枚目に履歴書の順です。

ここで注意。

もし、年齢や性別などの不利があるなら、職務経歴書を一番上にしてください。
2番目にハローワークの紹介状にします。

なぜなら、職務経歴書を見ない可能性があるからです。
紹介状の脅しが通用しない場合もあるので、強敵にはいきなり攻撃を始めましょう。

そして「とどめ」は、面接での履歴書が行います。

履歴書の書き方

履歴書に特別な書き方はありません。
インターネットに例が沢山あるので、その通りしてください。

逆に変わったことをすると「決まりごとが守れない人」と思われてしまいます。
私が言う履歴書の書き方は、裏に書くことを言います。

裏に書くと言っても、本当に書くわけではありません。
イメージは、紙芝居です。

履歴書は、左上から右下に進んでいきます。
そこで、それぞれに場面で話すシナリオを裏に書いておくと言う意味です。

1つのストーリーを持って話をしないと、一貫性がなくなります

なぜなら、それぞれの場面で一番いい答えを言おうとするので、単発の答え方になるからです。
多くの方が、面接官に不信を抱かせているのは、一貫性のない答えがあるからです。

そこで、面接のストーリーを考えておくことがその対策になります。

面接のストーリー

実は、面接のストーリーは1つしかありません。
そのストーリーを、いろいろと言い換えているだけです。

例えば、水戸黄門。
毎回、いろんな背景や人物が出てきて、話は異なるものの、ストーリーは決まっています。

最初に被害者になる人の紹介があり、その後悪人が悪さをして、ご老公が印籠を出して懲らしめる。と言うストーリーです。

面接のストーリーも決まっていて、その台本が履歴書と言うわけです。
だから、履歴書の裏に台本が必要と言うわけです。

では、どんなストーリーかと言うと、面接官に聞きたいことを答えるストーリーとなります。

面接官の聞きたいことは、たったの3つ。
それは、仕事できるの?やる気あるの?来る気あるの?
この3つを順番に聞きたいのです。

仕事ができない人に、来る気があるかは聞きません。
仕事ができるのを確認し、やる気もあるのを確認するから、来る気があるかを聞きたいのです。

でも、あなたに「仕事できますか?」と聞いて「できません。」と言いません。
「やる気ありますか?」と聞いて「ありません。」と言わないでしょう。
「来る気ありますか?」と聞いて、「他で採用されたらそちらに行きます。」と言う人はまずいないでしょう。笑

ストレートに聞くと、できます。あります。来ます。と答えるに決まっているので、オブラートに包んで、違う言い方をしているのです。

だから、同じ質問でも、最初にでてきた質問と、後ででてきた質問の答え方は変わってきます。

最初に出てきたのであれば、仕事ができるかを聞いています。
途中で出てきたなら、やる気があるかを聞いていると思ってください。

そうでないと、面接官がやる気を知りたいのに、仕事ができるアピールをしてがっかりさせてしまいます。


では、具体的に履歴書の裏のストーリーを説明しましょう。
まずは、名前からです。

名前にストーリーがあるとは思わないのですが、実はありません。
でも、名前がある場所にストーリーがあるのです。

履歴書の裏のストーリー


履歴書は、A4用紙の履歴書かA3用紙の袋とじの履歴書を使います。

そして、〇〇用の履歴書と分かれているのではなく、シンプルなものを使いましょう。

シンプルなのは、左上から
名前
住所
学歴
職歴

右上に
資格等
志望動機
通勤時間や家族構成等
本人希望記入欄

になっている履歴書です。
(全く同じ項目でなくても結構です)

ポイントは、学歴と職歴で「仕事ができる」
資格等と志望動機で「やる気がある」
最後の質問で「来る気がある」を聞きたいのです。

だから、名前と住所は関係ありません。
しかし、これが一番上にあるという事が大事なんです。

ここで自己紹介をする機会を与えられているからです。


まず、自己紹介をして下さい。と言う質問がある場合があります。
もしなくても、〇〇さんですね。とか名前を確認してきます。

そこで、はい。〇〇です。と答えておいて、その後少しだけ自己紹介を挟みます。
もちろん、自己紹介をして下さい。言われたら「はい。〇〇と申します。」と名を名乗り、その後自己紹介をします。

ここでやってはいけないのが自己PR。
いわゆる自慢です。

自己紹介をしなさいといっているのだから自己紹介です。
要は、面接官との雑談をするきっかけになることを言うのです。

面接は、ある程度時間が決まっています。
もし、ここを素通りすると、時間が余るのでそれなりの質問が来ます。
その質問は、どんな質問かわからないで不安になります。
その不安な気持ちは、顔に出ます。

そのため、質問の時間を減らさないといけません。
時間が少なくなると、要点だけ聞こうと思うので、質問が限られてきます。
また、こちらの都合のいい質問をさせることができます。

と言うわけで、自己紹介は何がいいのか?

答えは、何でもいいんです。
要は、面接官に突っ込んでもらえるようなものを用意します。
名前が読みにくいなら「変な読み方で困ると思いますが、これでなかなかいいところもあるんです。」とか住所が少し遠いなら「結構離れていますが、直通が通っているし、便もたくさんあるので今日の面接にくるのに助かりました。」と言うような、自分の何かに関係あることで、最後が「で、どんなところがいいの?」「なぜ助かったの?」と言う突っ込みを期待するような話をします。

これに答えると、それなりに時間がたちます。
でも答えに時間を取りすぎると何もできないまま終わってしまうので、答えは長々と話さないようにしてください。

2~3分の自己紹介で時間を取ると、いよいよ面接官は本題に入ります。
「仕事ができるか?」を聞いてきます。

名前と住所の下にあるのは、学歴。
そこで、学校のことを聞いてきますが、面接官は別の学生生活で何をしていたか?何を学んだかは気にしていません。

ここで不利なことがない限りは、普通に答えてください。
不利なこととは、例えば留年や中退などです。

それに対しては、後で出てくる不利に対応で書きます。

その下にある職種。
つまり前職のことを聞いてきます。
ここがポイント。

あなたの都合のいい質問をさせて、なおかつ仕事ができることをアピールします。
そこで、仕事ができることは何か?
これを押さえておかないといけません。

資格を持っているとか、経験があるとかではありません。
そんなものを聞きたいとは思っていないからです。

もし、スキルがあるかどうかを聞きたいのであれば、面接会場で仕事をして見せてもらえばいいのに、そんなことをする面接はめったにありません。
例えば、溶接ができるかどうかを確認数ため、実際に溶接をやらせることはありませんし、パソコン操作をさせることもあまりありません。

では、何をもって仕事ができると考えているのでしょう。
それは、引継ぎです。

どんな会社も人が不足しているから求人をしていると思ったら大間違いです。
人は足りています。
もし本当に不足しているのであれば、会社を開くことはできません。

例えば、ラーメン屋を今まで5人でやっていたことを一人でするとなると回りません。
ラーメンを作っている間に、食べ終わった人がお金も払わずに出ていってもわかりません。
途中で入ってきても、注文を取りにいけないと怒って出ていってしまいます。

しかし、5人でやっていたお店を4人でならなんとか回せます。
つまり、人が不足してはいませんが一人一人の負担が大きくなっているから採用をしようとしているのです。

だから、採用されたら手伝ってもらいたい。
そのために引継ぎをします。

何か自分で仕事を作ってください。なんて言われる会社はほとんどありません。

では、どんな人が引継ぎをしやすいのか?
これが仕事ができる人かどうかの判断としています。


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