成果を上げるホームページ改善のポイントとは?運営者の心構えを中心に解説

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ビジネス・マーケティング
今やホームページによる集客は、業界や業種を問わず一般的になっています。
ホームページによる集客競争が日々激しくなっているため、集客効果が低下してしまうケースも少なくありません。
改善を考えていても、何をどのように改善したらよいのかポイントがわからないというホームページ運営者も多いです。
本記事では、集客のためにホームページの改善に向けた心構えを説明した上で、分析方法、業種別の改善案を解説します。
ぜひ自社ホームページ改善の参考にしてください。
ホームページ改善の心構え6つのポイント
ホームページ改善ホームページ改善
ホームページ改善に終わりはないことを念頭に置きましょう。
ユーザーへヒアリングを行うと想定していなかった意見や自社との考えとはかけ離れた感想が寄せられる事があります。
まずは、お客様の声を受け入れてホームページ改善を実行し、その後の変化を検証していくことが大事です。
次に、アクセス集計から、どのページから流入しているかの確認をしましょう。
そのページがどんな印象か?使い安いか?わかり安いか?を分析し、改善案を導き出しましょう。
心構え①:今と同じやり方ではお客様の変化に対応出来ない。
現代のような環境の変化が激しい時代においては、適応力とは「ある環境に対して適切に対応する力」に加えて「環境の『変化』に対応する力」とも言うことができます。
刻一刻と情勢が移り変わるため、企業は変化に対応していかなければならないのは当然のことです。
それはIT業界でも例外ではなく、ホームページも進化していっているのです。
心構え②:今と同じ考え方では目標を達成出来ない。
目標達成できないホームページ運営者には、特徴(目標を達成できない要因)があります。 いくつかの行動上の未達成要因を解説します。当てはまる場合は要注意です。
曖昧な目標で行動に転換しにくい
目標を達成できないホームページ運営者の特徴の一つに、「曖昧な目標で行動に転換しにくい」ことが挙げられます。
すなわち、目標そのものに問題がある場合があるのです。
例えば、「新規集客をがんばる」「ホームページ分析表を早く作成する」などのように、具体的に何を達成するのか不明確なケースです。
これでは、目標達成に向けての具体的な行動計画につながらず、目標を達成できなくなります。
具体的な行動計画がない
目標を達成できないホームページ運営者の行動の特徴の一つに、目標に向けた「具体的な行動計画がない」ことが挙げられます。
例えば、目標を達成するための行動計画として、「問い合わせ件数を増やす」「新WEBコンテンツ企画を進める」など、漠然とした内容になっていることがあります。
これでは、具体的な行動につながらず、目標を達成できなくなります。
目標達成に近づいているのか判断できない
目標を達成できないホームページ運営者の行動の特徴の一つに、「目標達成に近づいているのか判断できない」ことが挙げられます。
例えば、「売上〇円を達成するために毎月ユーザーへのDMを40件こなす」と目標を立てたとします。
DMするだけで売上が上がるわけではないので、40件のDMをこなしても目標達成に近づいているか判断できません。
成果につながっているか判断できる、中間指標というチェックポイントをあらかじめ設定しなければ、最後まで達成できるかどうか分からず、目標未達成のリスクにつながります。
すべてをやろうとして中途半端になる
目標を達成できないホームページ運営者の行動の特徴の一つに、「すべてをやろうとして中途半端になる」ことが挙げられます。
例えば、「担当しているすべてのホームページを更新する」「すべてのサイトに新商品の案内ページを追加する」などです。
目標達成に向けてすべてに取り組むことは、逆に中途半端になってしまい、目標達成に向けて力を分散することになります。
すべてに取り組む必要はなく、目標達成にインパクトのある領域に絞って、自分自身の時間を割くべきです。
心構え➂:目標はハードルが高くなければ意味がない。
ホームページでの目標設定をしっかりしないと行動の原動力というものが、一切ない状態でホームページを運営していくことになりますので、ホームページの成長がほとんどなくなります。
目標といっても、すぐに達成できるような短期的なものではなく、人生をかけた大きな目標、そういった意気込みが必要です。
実際に目標を持たずにホームページの運営をすると、サイトとしての魅力に磨きをあまり掛けられないのです。
どうせなら、ユーザーに認められてどんどん売上げに貢献していくホームページにした方が良くないですか?
心構え④:6回軌道修正すれば99%正しいホームページ計画が出来上がる。
ホームページ計画を策定することで、自社がどんな目標・将来像に向かって活動していくのかが明確になることです。
どんなにいい船でも目的地を決めず地図も無ければ迷ってしまいます。
ホームページ計画を作ることで目指す目的地が明確となり、例え想定外の事態が起きても軌道修正が可能となり、着実に目標に向かって進むことができるでしょう。
心構え⑤:コストの回収見込みがない計画に対しては、どんなに良い計画でも実行してはいけない。
どんなに良い計画であっても、世間の需要を発掘し、顧客を獲得できなければ、ビジネスとして成立しません。
アイディア重視型の計画ではおろそかになりがちな要素です。
世間に対して、どのようなルートで自社のサービスの存在やメリットを知ってもらうのか、また、そのためにどれだけの人員や予算をマーケティングに投じるかを現実的に計画を立てましょう。
心構え⑥:実行すべきは「良いこと」ではなく「成果が出ること」
目標を達成するために、現状とあるべき姿のギャップを埋めるための具体策とその解決行動をあげます。
同時に行動のプロセスも考えること、より具体的であることが必要です。それにより、実践しやすくなるのです。
あげられた解決行動は、そのプロセスにしたがって「行動計画書」に落とし込みます。
このとき、各ステップで必要なチェックポイントとチェック方法をあげておくと、目標を達成しやすくなります。
また、状況が変わった時などでも、次の新たな策を考えやすくなります。
忘れてならないのは、「誰が」「いつまでに」「何を」「どのように」「誰と(協力者)」「どこまで(いくつ)」「いくらで(費用が掛かる場合)」のキーワードで決めることです。
ホームページを改善する目的
ホームページ改善ホームページ改善
SEO対策の改善
SEOは、ホームページを検索上位に表示させるための施策を指し、検索エンジン最適化とも呼ばれています。
検索エンジンからの集客に影響するため、Webマーケティングにおいて非常に重要です。
ホームページを改善し、SEO対策をより良いものにすることで、検索エンジンからの集客力向上が見込めます。
CVRの改善
CVRとは、1セッションあたりのコンバージョン数のことです。
わずか数%の変動でも売上に大きな影響を与えるため、ホームページの改善によってできるだけ向上させる必要があります。
ホームページがユーザーに役立っているかどうかの指標にもなるため、コンテンツの内容を評価するうえでも重要です。
改善後の即効性が大きいため、SEO対策より投資対効果が高くなる場合もあります。
リピート率の改善
リピート率とは、ホームページに繰り返し訪問するユーザーの割合を指し、ホームページがユーザーにどれだけ興味を持たれているかの指標になります。
安定した収益を確保するうえでも非常に重要です。
コンテンツの充実やWeb接客の導入などが施策になります。
ホームページ改善での「現状把握」をしよう
ホームページ改善ホームページ改善
アクセス解析ログを行い、客観的データを取得。
「ホームページ改善」と称してやみくもに流行を取り入れたり、オシャレなデザインを追加したりしても、長期的な成果につながることはまずありません。
まずは現状を把握して「どこがうまくいっているか」「どこがうまくいっていないか」を知り、その要因を見つけるプロセスが何よりも重要です。
「ホームページ改善施策を打ち出すために課題を洗い出している」ということを常に忘れずに作業を進めることが大切です。
現状分析からボトルネックを発見し、それを改善する施策を実施すれば、たとえそれが小さな改修であったとしても大きな成果につながります。
それでは、「現状把握」とは具体的に何を把握すればよいのでしょうか。
まず最初に把握しておきたい7項目とその計測方法をご紹介します。
1.閲覧数:どれぐらい見られている?
項目:PV(ページビュー数)、UU(ユニークユーザ数)
調査方法:アクセス解析
Googleアナリティクスなどのアクセス解析サービスを利用し、現状のページビューやユーザ数を把握します。期間を指定して、以前より減っているのか、増えているのかなど、全体の傾向を確認します。
2.ユーザ属性:誰がサイトを見ている?
項目:ユーザ属性
調査方法:アクセス解析
サイト訪問者の性別や年齢層などが、想定ユーザと合致しているか確認します。また、新規ユーザとリピートユーザの割合のチェックも重要です。
3.使用デバイス:どうやってサイトを見ている?
項目:デバイス
調査方法:アクセス解析
PC、スマホ、タブレット等、どのデバイスを利用する閲覧者が多いのか、それぞれの割合を把握します。
4.時間・曜日:いつ見られている?
項目:時間・曜日
調査方法:アクセス解析
どの時間帯や曜日にアクセスが多い、または少ないのかを把握し、ユーザ像を想像する手がかりとして活用します。また、アクセスが多いタイミングとサイト更新のタイミングが合っているかも確認します。
5.流入経路:どこからホームページに来ている?
項目:流入経路
調査方法:アクセス解析
検索エンジンやSNS、他サイトからなど、どこから訪問者が来ているかをアクセス解析で確認します。流入元から、現在ホームページに来ているユーザ像を把握します。
6.流入キーワード:何を探している?
項目:流入キーワード
調査方法:アクセス解析、サーチコンソール
検索で使われたキーワードを調べることで、訪問者が何を求めてホームページに来ているかを把握します。
7.ホームページ内行動:どんなふうに見られている?
項目:ホームページ内の行動
調査方法:アクセス解析、ヒートマップツール
ホームページの現状を分析するための最重要項目です。
    どのページから入ったのか(ランディングページ)
    ホームページ内をどれぐらい回遊しているか
    目的のページにたどり着いているか
    どのページで離脱しているか
など、ホームページ内でのユーザ行動を把握します。
アクセス解析に加えてヒートマップを使うと、どこがクリックされているか、どのあたりで離脱しているかなど1ページ単位でさらに詳しく把握することができます。
取得したデータからホームページの問題点を明確化。
アクセスログ解析の基準値、下記の表を基準値を参考にする。
指標 PC
クリック数 3~5%
セッション数 目標コンバージョン数(反響数)×100以上
コンバージョン率 1%以上
直帰率 60%以下
平均ページビュー 3ページ以上
新規セッション時間 1分以上
新規セッション率 5%前後
フォーム突入率 10%以上
フォーム完了率 10%以上
カート突入率 3%以上
カート完了率 35%以上
お客様の声を参考にどうすれば良くなるかの仮説を立てる。
お客様にアンケートを取ってみる
アンケート内容(例)
    Q弊社を選んだ決めては、何ですか?
    Q当初、何に悩んでいましたか?
    Q何がきっかけで当社の商品を知ることになりましたか?
    Q商品を知ってから買うまでに何か躊躇することはありましたか?
    Qそれはどう解消しましたか?
    Q購入する際、最後の決め手になったのは何でしたか?
    Q実際に使ってみてどうでしたか?
ライバル会社の現状
ホームページ改善ホームページ改善
ライバル会社の商品購入、資料取り寄せをしてみましょう。ネットの場合は実店舗以上にライバルの分析をしておかないと、シェアを奪う事は出来ません。
    どのような価格帯の商品が多いのか。
    何が同梱されているのか。
    どのような機能があるのか。
    どのような販売経路を利用しているのか。
以上の4つの点を特に重点的に分析し、ライバルより優れた商品・サービスを提供出来ることを目指しましょう。
ユーザーは質の良い商品・サービスを選ぶというのは、必然的なことだからです。
ホームページ改善を成功させる4つのポイント
ホームページ改善ホームページ改善
①TOPページ改善の重要ポイント
競合にはない自社の強みがアピールできていますか?
訴求したいことがすぐに目に入りますか?
3秒で伝わるキャッチコピーが配置されていますか?
②コンテンツ改善の重要ポイント
ユーザー層に響く、行動させるコンテンツになっていますか?
問い合わせや申し込みがしやすい仕組みになっていますか?
掲載されている商品・サービスの情報はわかりやすいですか?
モバイルフレンドリーなホームページになっていますか?
③【強化施策】ホームページの質を高める効果的なポイント
口コミ情報や利用者の声をコンテンツに活用できていますか?(消費者向けサービスや商材)
体験してみたいと思わせるメニューがありますか?(スクール、施設、先生業、美容・健康サービス業)
プロフィールや経歴は訪問者にとって魅力的になっていますか?(医療、士業、先生業、採用ページ、スクールなど)
求職者に響くコンテンツになっていますか? (人材獲得に力を入れたい企業・施設・店舗など)
ターゲットに響く理念やメッセージを伝えられていますか?(サービス業、医療、士業、BtoB、採用ページなど)
法規やガイドラインに関しての校閲を入れましたか?(医療、美容、健康)
④【強化施策】集客強化で押さえておきたい基本のチェックポイント
SEOの基本対策ができていますか?
SNSなど外部のツールを活用できているか
ホームページ内のコラム(ブログなど)から集客できていますか?
Google MAPに掲載されていますか?
ホームページをどれぐらいの人が見てくれているか知っていますか?
定期的に、サービスや商品を検索していますか?
まとめ
ホームページ改善ホームページ改善
ホームページで集客をするための方法は、業界や業種、目的によってさまざまです。
しかし、どのような場合でも、自社と商品、顧客をよく考えることが基本になります。
集客力のあるホームページを作るためには、ターゲットとなるユーザーの視点から、有益でわかりやすいホームページにしていくことが求められます。
本記事で紹介したポイントは、ユーザーの声をアンケートという方法で直接的に聞くことで、改善案としてダイレクトに反映していくという部分です。
ぜひ自社のホームページの見直しにご活用いただければ幸いです。
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