MEO対策とは?メリットや自分でできる具体的な対策!上位表示のポイントを徹底解説

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ビジネス・マーケティング
こんにちは
「MEO対策をしているけどなかなか上位表示されない」
「Googleマイビジネスをどう使いこなせばいいのか分からない」
「そもそも自分にMEO対策はできるのかな?」
なんてお悩みを持ってこのページを訪れた方も、もう安心です。
MEO対策で上位表示するには、MEO対策の基礎知識はもちろん、MEO対策の仕組みやコツを理解することが重要です。
今回は、なぜMEO対策で上位掲載する必要があるのかを説明した上で、MEO対策の掲載順位に影響する要素や仕組み、上位表示のコツについて分かりやすく解説していきます。
この記事を参考にしていただくことで、きっとMEO対策の改善ができるはずです。

SEO対策とMEO対策の違い
対策範囲が異なる
MEO対策はGoogleマップに表示される店舗の掲載順位の向上を目指す施策と説明しましたが、そのGoogleマップに店舗を表示させるためにはGoogleマイビジネスに店舗の情報を登録しなければなりません。MEO対策はこのGoogleマイビジネスを対象に、さまざまな対策を実施します。一方SEO対策の対象はWebサイトです。まずここが両施策の相違点として挙げられます。
対策方法が異なる
対策方法が異なるところが両施策の大きな違いです。MEO対策とSEO対策にはともに内部対策と外部対策があります。ここは両施策とも同じです。しかし具体的な対策のやり方が異なります。MEO対策の場合、内部対策と外部対策は以下のようになります。(一例)
MEO対策の内部対策
Googleマイビジネスに漏れなく情報を入力する
Googleマイビジネスは、Googleの無料で使えるツールのひとつで、お店の正確な情報を提供する為に必須のツールです。宣伝・集客効果が期待できます。ローカル検索結果やGoogleマップに表示されるお店情報のもととなるビジネスプロフィールを表示させることが出来ます。ユーザーがお店に対して投稿したクチコミを確認したり、お店からクチコミに返信したりすることも、Googleマイビジネスから行えます。また、ユーザーの検索行動を分析し、自分のお店がどのようなキーワードで検索され、どれくらいクリックされているか、掲載している写真がどれくらい見られているか、なども調べることも出来ます。
Googleマイビジネスに常に最新情報が掲載されているようにする
特定のキーワードに対する関連性を高める
MEO対策の外部対策
ユーザーに口コミの投稿を依頼する
サイテーションを設ける
SEO対策の内部対策
URL正規化
サイト構造の適正化
コンテンツ制作
SEO対策の外部対策
自然な外部リンクの獲得
MEO対策のメリット・デメリット
メリット
SEO対策より短期間で上位表示可能で費用がリーズナブル
MEO対策はSEO対策に比べて上位表示までの期間が短い傾向にあります。SEO対策は内部構造を整えたり、コンテンツを追加したりと、サイト全体に施策を施さなければなりません。そのため一般的には上位表示まで6ヶ月~1年はかかります。しかしMEO対策の場合は、早ければ1週間ほどで上位表示を実現することができます。費用的な面でも期間的な面でもSEO対策より魅力的です。また、MEO対策はSEO対策よりもランニングコストがリーズナブル。SEO対策は最低でも月額30万円ほどかかるのに対して、MEOは月額数万円ほどであることが多いです。
モバイル検索での露出増加が期待できる
2021年3月にドイツの企業SISTRIX(シストリックス)がモバイル検索とPC検索に関する調査を実施し、結果を公開しました。その結果、日本ではPC検索が約25%、モバイル検索が約75%という利用比率であることがわかりました※1。つまり、4分の3の検索がスマートフォンでおこなわれているわけです。このような検索比率の傾向は、MEO対策に取り組む意味を大きくしてくれます。モバイル検索では、「地域+業種」で検索すると、ローカル検索結果がファーストビューに表示されるからです。モバイル検索での露出増加によって、新規の顧客獲得を有利に進めやすくなります。
効率的に見込み客への認知拡大、集客促進を実現できる
MEO対策では、上位表示を目指すキーワードの多くが「地域名+業種名」です。たとえば、「渋谷(地域名)+居酒屋(業種名)」などがよい例としてあげられます。このようなキーワードは、ユーザーの意図が明確なタイプです。「渋谷+居酒屋」でいうと、検索意図は「渋谷で居酒屋を見つけたい」ということになります。MEO対策でローカル検索結果に表示されていれば、検索意図が明確なユーザーに自社の店舗を効果的にアピールすることができます。こうした「ユーザーの検索意図」が明確なキーワードで対策ができるところもMEO対策ならではのメリットです。
本格的に対策している競合が多くない
SEO対策やWeb広告、媒体掲載などの施策は今や当たり前の施策です。取り組んでいる企業はたくさんあります。しかし、MEO対策が広く認知されはじめたのは最近です。さらに、ほかの施策に比べると運用にかける手間、費用などの負担が少なく済むことから、自力で実施する企業が多いです。それゆえに優先度が低くなりやすく、とりあえずビジネスプロフィールを開設しただけで、本格的に対策していない企業がほとんどです。対策に力を入れることで、ローカル検索での自社ビジネスの優位性を確保することができます。競合と差をつけられます。
競合企業が少ない
業種・サービスで検索した際に、上位表示されているサイトの大半がまとめサイトやポータルサイトだった、という経験はないでしょうか。SEOはこうした実店舗のホームページサイト以外にも競合が多数存在しており、上位表示するにはかなりのコストと労力を要します。MEOでは純粋にターゲットの地域にある店舗のみが競合となることに加え、まだ対策している企業や個人が少なく、比較的対策の成果が出やすいとされています。特に地域密着型ビジネスの事業者にとってWeb施策は縁遠い対象であることも多く、取り組み状況に差が出ている状況です。MEO対策は競合相手が少なく、なおかつ潜在顧客にたどり着く可能性の高いWeb集客であると言えるでしょう。
問い合わせや来店を増やすことができる
MEO対策をおこなって上位表示ができると、「東京駅 ラーメン」「梅田 マッサージ」「博多 もつ鍋」といった「エリア+ジャンル」のような明確なニーズを持つユーザーに対して自分の店舗を訴求できる機会が増加します。同じような検索キーワードをSEOで上位表示するのが困難な場合でも、MEOなら意外とチャンスはあるもの。リスティング広告で高い費用が必要になるキーワードでも、MEOで上位表示できる可能性はあります。
来店見込みの高いユーザーに訴求できる
「地域名+○○(業種・サービス)」のキーワードで検索するユーザーは「これから検索キーワードに入力した地域にある○○の店舗に行く可能性が高いユーザー」と想定することが可能です。つまり、そのサービスを受けることは決めていて、あとはどの店舗にしようか?と考えている状態であるとも言えます。したがって、マップの検索結果で上位を取れば取るほどそういったユーザーからの視認性が向上し、数ある競合店舗の中から自店舗に足を運んでくれる可能性が高くなります。MEO対策を行うことで、このような来店見込みの高いユーザーに効果的に訴求できるのが大きなメリットといえるでしょう。
Google マイビジネスへのアクセスアップ
MEO対策によって、検索結果上に店舗情報が表示されれば、Google マイビジネスへのアクセスが増加するため、高い集客効果が期待できます。Google マイビジネスに登録された情報は、非常に信頼性が高く、実店舗への来店や商品やサービスの予約につながりやすいです。店舗の住所や営業時間、電話番号、定休日、建物の外観などの基本的な情報を入力することで、本格的なホームページやコンテンツ型のウェブサイトを開設しなくても、十分な集客効果を発揮するようになるでしょう。
MAP情報に対するクリック率のアップ
MAP情報は、一定の条件でリスティング広告と自然検索の間に表示されるため、クリック率向上が期待できます。MEOによる表示エリアは、非常に視認性が高く目立ちます。なお、Googleへのログインなしの状態であれば、MEOエリアがリスティング広告よりも上部に表示されます。一方で、Googleへのログインがある場合は、リスティング広告の下部にMEOエリアが表示されます。
口コミによってユーザーの声を反映できる
MEO対策によって、検索ユーザーに口コミを記載してもらうことで、サービス利用者の声を反映できます。顧客に対して優れたサービスを提供し、下記のような口コミを獲得できれば、着実に集客やお問い合わせにつながっていくでしょう。
広告費が抑えられて個人でも対策しやすい
MEO対策で行うことは、Googleビジネスプロフィールへの情報の登録です。Googleビジネスプロフィールは基本的に無料で利用できるツールであり、プロに依頼しなければ登録作業ができないような難しい機能はありません。そのため、依頼したとしてもSEOほど高額な費用にはならず、自社内で作業を終えられます。費用を抑えて、広告宣伝の効果が期待できるでしょう。SEO対策では、有償でプロに依頼するケースも多く、SEO対策費用が数十万円に上ることも珍しくないようです。しかし、MEO対策は基本的に自社内で完結できるため、外注費用がかかりません。Web広告を出す場合には入札方式で金額を決めて支払うことになり、クリック回数によって費用がかさみ、ポータルサイトや口コミサイトなどに掲載するにも利用料は必要です。ところがGoogleビジネスプロフィールなら、クリックされてもお金は発生しません。基本的な機能は無料で利用でき、やることも難しくないため、資金に余裕のない個人でも気軽に活用できます。個人経営の店も、集客施策の一つとしてまずはGoogleビジネスプロフィールに登録しておくと良いでしょう。
ユーザーの目に止まりやすい
MEOが効果的と言われるのは、検索画面の最も上に位置するマップに店名などが表示され、大変目立つためです。Webサイトが並んだ部分よりもユーザーの注目を集めやすく、宣伝効果が期待できます。特に、上位3件は地図にお店の名前が表示されるため、認識されやすくなります。
地域ユーザーに見てもらいやすい
MEO対策では、「地域プラス業種」などの形で検索した際に上位に表示させやすくなり、地域限定で探しているユーザーへの宣伝として効果的です。ピンポイントに、限定されたエリア内で探している人へ宣伝できるため、見込み客が本物の顧客になってくれる可能性も高くなります。MEOでのマップ表示は、各種ポータルサイトよりも上位になるものです。ユーザーは上から検索結果を見て行くことが多いため、MEOで上位表示させられると露出は増え、知名度も高くなるでしょう。
デメリット
風評被害を受けやすい
風評被害は、Googleビジネスプロフィールを使ったMEO対策で起こりえるデメリットのひとつです。MEO対策で利用するGoogleビジネスプロフィールでは、店名や住所などを登録できるだけでなく、一般ユーザーの口コミレビューや質疑応答なども反映されます。そのため、事実ではない悪い口コミを書かれるケースもあり、風評被害を受けるリスクもあるということです。ポータルサイトや口コミサイトでも、業者間の潰し合いなどはありましたが、MEOでも悪意ある第三者による低評価がお店のイメージを下げることもあります。被害を最小限にとどめるためには、小まめに評価をチェックして、誠意ある返答をするなどの対応が欠かせません。
レビューや口コミが信頼されにくい
レビューや口コミはお店の印象を知る手立てのひとつですが、業者の書き込みや悪意ある口コミによって、その信頼性が低くなることもあります。ユーザーの目も厳しくなっており、Googleマップに書かれた口コミにも真偽を疑う目を持ちます。特に、高評価ばかりのお店は、業者に依頼して不正しているのではないかと思われることもあるかもしれません。
実店舗のないビジネスには向いていない
MEOは、あくまでも実店舗のあるビジネスに必要な対策です。実店舗へと目を向け、足を運んでもらうために行います。インターネットでの通販やデータ販売、アフィリエイトなど、実店舗を必要としないビジネスでは、意識する必要はありません。ただし、実店舗がない場合でもGoogleビジネスプロフィールに登録することは可能です。登録すべき住所がないと地図上にピンは表示されませんが、登録情報は表示されます。店を持つビジネスに比べて順位は下がる傾向ですが、定期的に情報発信し続けていればそれなりに上がりやすくはなります。コストもかからないため、ローカル検索でも順位がほしい人は対策しておいても損はありません。
MEO対策が店舗集客に有効な理由
無料で始められ、外注しても比較的安価
店舗集客の方法として、大手口コミサイトやポータルサイトへの掲載をする店舗も多いです。しかしその掲載費用は高い上に、より多くの掲載費用を払っている競合店舗に埋もれ費用対効果が薄いのが問題です。一方でMEO対策は無料で始められ、業者に外注しても比較的安い費用で実施できます。また、MEO対策は地域密着型であるためSEO対策より競合も少なく、大手チェーンの店舗に勝てる可能性も大いにあります。
来店確度の高いユーザーにアピールできる
ローカル検索では「札幌 中央区 飲食店」のように「地名+業種」で検索される機会が多くなります。このような検索をするユーザーは購買意欲が高く、札幌市中央区でこれからランチをしたい人、後日札幌市中央区で予約をして飲食をしたい人など、直接来店につながる人です。MEO対策では、こういった来店の可能性が高いユーザーに自店の情報を表示し宣伝できます。
顧客アクションが取りやすい
ユーザーは、営業時間や定休日、口コミと評価などの情報を閲覧して情報を取り入れ、実際にサービスを選択するかを判断します。ローカル検索をしたときに表示されるGoogleマイビジネスの情報には、営業時間や口コミなどはもちろん、メニューや写真も1クリックで表示することができ、ユーザーに来店を促すことが可能です。さらに来店をする際には、電話での事前予約や、経路検索を実際に行う人も多いです。電話発信ボタンや経路検索ボタン、公式サイトへ誘導するボタンなどの便利機能があるGoogleマイビジネスは、顧客アクションがとりやすく、ポータルサイト等と比較して店舗集客に有効なツールといえます。
ビジネスチャンスを掴みやすい
Googleでお店を探したときの検索結果の情報が整備され、精度も上がってきています。特に位置情報を利用して現在地付近のお店を的確に検索できる点や、キーワードにも柔軟に対応して希望の検索結果を出せる点においてGoogleの検索は大きな反響を得ています。モバイルユーザーはさまざまな欲求を持ったら、すぐに検索を行います。それに対応した検索結果の中に自分のお店の情報が表示されるようにすることで、新しいビジネスチャンスをつかめるのです。
自店の商品をダイレクトにアピール出来る
メニューの写真が美味しそうか、聞き覚えがある店名か、そして星をいくつ獲得しているか、といった点は多くの場合にお店選びの基準となるでしょう。気になるお店をタップすれば、経路案内で道順を調べたり、電話をかけたりもでき、すぐに行動を起こせます。
なぜ、MEO対策を行う必要があるのか?
スマートフォンの利用者数が上昇しているため
近年、格安Simなどの登場により、従来よりも安く簡単にスマートフォンを所有できるようになりました。その結果、スマートフォンの利用者数は年々上昇しており、増加の一途をたどっています。スマートフォンの利用者数が上昇すれば、必然的にローカル検索の重要性も上がります。検索ユーザーは、1台のモバイル端末を利用して、図書館やホームセンター、花屋、IT企業、駅、バスに関する情報を、いつでもどこでも調べます。わざわざ自宅に帰ってデスクトップのパソコンを開いて調べることはほとんどありません。このような流れがある以上、MEO対策によって検索ユーザーに店舗の存在を見つけてもらう工夫が必要になります。
リスティング広告の掲載費用が高騰化している
昔、リスティング広告を施策として導入すれば十分な成果を期待できた時代がありました。しかし、リスティング広告運用の代行業者などが増加し、施策として導入することが容易になった現代では、簡単に効果を出すことが難しくなっています。また、リスティング広告は、企業の資本力が検索結果の上位表示に大きく関係しており、その掲載費用が各業界で高騰化しつつあります。もちろん、ランディングページのクオリティや検索キーワードによる要素もありますが、広告掲載費用が重要な意味合いをもっていることは確かです。小規模企業は、十分な広告掲載費用を捻出することが困難です。大企業と同じように立ち回ることができません。このような状況だからこそ、MEO対策によって、店舗集客のやり方について見直していく必要があるということです。
SEOで上位表示する難易度が上がっている
近年、Googleのアップデートにより、SEO対策による上位表示が困難なものとなっています。コンテンツに信用性がなく広告ばかり貼り付けられているアフィリエイトサイトが次々と圏外へ飛ばされています。しかし、一方で地元住民から信用されている施設や企業に関する情報サイトは、上位表示する傾向にあります。そのため、莫大な費用をかけてホームページを作成し、SEO施策に講じるよりも、MEO対策を実行に移した方が圧倒的に効率的です。MEO対策をするには、実店舗を運営していることが条件となるため、その強みを有効に利用して商圏を拡大していきましょう。
ポータルサイトの増加による掲載料の増加
近年、売り上げアップや検索順位の上昇をアピールするポータルサイトが増加傾向にあります。しかし、ポータルサイトが悪いというわけではありません。状況によっては、有効な手段になりえるでしょう。一方で、数多くのポータルサイトを利用すれば、必然的に掲載料が増加します。今ひとつ売り上げが伸びない時期に多くの予算を投下するのは、あまりにも難しいでしょう。MEO対策なら、無料で十分な集客効果を期待することができます。
MEO対策の内容や意味
MEO対策の基礎知識
MEO対策とは、Googleマップに登録されている店舗の検索順位を上昇させる施策のことです。対策に成功するとGoogleマップのみならず、Google検索の検索結果でも自社のビジネスが上位に表示されるようになります。Google検索で「地域+業種」のキーワードを入力したとき、そのエリアにある店舗の情報が3つ表示されています。MEO対策は、この3つの枠に自社のビジネスをランクインさせることを目指します。検索したユーザーの位置情報などを元に、Googleの検索結果に反映させるため、東京と北海道では検索結果が異なるのはもちろん、同じ都道府県の異なる地域から検索した場合にも表示内容が変わることがあります。
位置情報や時間帯によって検索結果は大きく変わる
MEO対策の特徴として、検索したユーザーの位置情報により、同じキーワードでも検索結果が大きく変わることがあります。デバイスの位置情報やIPアドレスをもとにしてユーザーの位置を判断し、距離を重視して検索結果を変更しています。ただ、必ずしも近いお店が表示されるわけではありません。知名度の高いお店や、Googleが関連性が高いと判断したお店は、現在地から離れていても表示されることがあります。また、営業中のお店は優先的に表示されるので、時間帯によっても検索結果が変わります。ローカル検索は現在地から今すぐ行動を起こしたいというニーズに応えようとしており、この点が通常のウェブ検索(オーガニック検索)と大きく異なります。オーガニック検索にも、地域のお店の情報が優先的に表示されるアルゴリズムがありますが、10メートル単位で検索結果が変わるようなことはありません。そのため、MEO対策では、ユーザーが検索する場所により、どのお店も検索結果の目立つ位置に表示されるチャンスがあると言えます。
MEOの上部に表示される枠「ローカルパック」「ナレッジパネル」とは?
GoogleのMEO対策とは、ウェブ検索で地域のお店や施設に関連するキーワードが検索されたとき、検索結果の上部に「ローカルパック」や「ナレッジパネル」と呼ばれる情報の枠を表示する仕組みのことを指します。
ローカルパックとは?
ローカルパックは、商品名や業種をキーワードに検索したローカル検索結果で地図の下に表示される、3つの枠です。
ナレッジパネルとは?
ナレッジパネルは、店名で検索したときに検索結果にお店や施設の詳細な情報が表示される枠です。ローカルパックの店名をタップしたときに表示される情報とほぼ同じで、ユーザーが検索したい対象のお店や施設が明確な場合、より少ない操作で詳細な情報を確認できるようになっています。
MEO対策検索結果のもとになる「ビジネスリスティング」とは?
ナレッジパネルやローカルパックに掲載する情報は、「ビジネスリスティング」と呼ばれる情報をもとに生成されています。ビジネスリスティングとは、マップ上の位置(緯度・経度)に紐づいた建物名や店名、さらには写真や電話番号、レビューなどの情報軍のことを指します。ローカル検索結果に表示されるビジネスリスティングは、現実世界にあるお店や施設のデータを収集して作られます。Googleはユーザーからの情報提供を求め、お店に関してはオーナーが表れて情報を整備してくれることを求めています。そのために用意されたツールが、Googleマイビジネスというわけです。
ビジネスリスティングの情報は、お店のオーナーとユーザー、Googleの3者によって作られます。
お店のオーナーが作る事
お店のオーナーは、「Googleマイビジネス」を利用することで、自分のお店のビジネスリスティングを編集出来ます。正確にいうとGoogleマイビジネスで編集できるのは、「ビジネスプロフィール」という情報です。
ユーザーが作る事
ユーザーはお店のクチコミや写真を投稿できます。また、新しいお店を見つけたらお店を追加したり、お店が閉まっている「閉業マーク」をリクエストしたりも出来ます。
Googleが作る事
Googleは、お店のオーナーとユーザーから集めた情報を統合し、ビジネスリスティングを管理します。Googleマップでも、同じくビジネスリスティングをもとにして情報を表示しています。
MEOの3つの種類と表示される情報
種類内容と推測される意図表示される情報①直接店名による検索。すでにお店の名前を知っており、詳しい情報を知りたい行き先、連絡方法、営業時間、クチコミ、写真など②間接「カレー」「美容室」など業種による検索。近くにあるお店を調べ、どこに行くか検討したい評価(星の数)、クチコミ、サービス内容、写真など③ブランド名「マクドナルド」などブランド名による検索。近くにあるお店を知りたい行き方、連絡方法、営業時間など
①直接
「直接」は、店名などをキーワードに目的のお店を検索することを指します。直接検索するユーザーはすでにお店の名前を知っていて、行き方や営業時間、評判などを知りたいと推測されます。検索結果には、該当するお店のナレッジパネルが表示されます。スマートフォンでは検索結果の最上部、デスクトップ(パソコン)の画面では検索結果の右上に表示され、内容の詳細を見ると、レビューの星やクチコミ、営業時間の他、電話番号や経路案内のボタンも載っています。検索したユーザーは、これらの情報から営業時間やクチコミなどの詳しい情報を調べたり、電話をかける、直接お店に行くなどの行動を起こしたりできます。直接検索するユーザーに対して、お店のオーナーはGoogleマイビジネスから商品やサービスの詳細情報や最新の取り組みの情報を登録して、お店の魅力をしっかりと届けるようにすることが効果的です。
②間接
「間接」は業種(や商品)、または地名+業種をキーワードに検索することを指し、検索結果にはローカルパックが表示されます。業種で検索するユーザーは、そのエリアで目的の業種のお店を探そうとしており、まだ利用するお店は決まっていないはずです。そのため、Googleでは、ローカルパックにおすすめのお店3件の情報を表示します。店名のほか、星やクチコミ、現在地からの距離などが表示され、「評判がいい」「現在地から近い」などの基準で比較しやすくなっています。ローカルパックでお店を比較検討するユーザーのため、お店のオーナーは、まず正確な情報が表示されるようにしましょう。そのうえで、MEO対策によるキーワードへの関連性や知名度の向上に力を入れましょう。ローカルパックには3件しか情報が表示されません。これは、ユーザーが短時間で選びやすいようにGoogleが情報を絞り込んだ結果です。お店のオーナ-としては、その3件の枠に自店舗をできるだけ入れるようにするため、近隣の競合店と比べて優れているといえる点を作り、アピールしていくことがカギになると覚えて下さい。
③ブランド名
「ブランド名」は、「マクドナルド」「スターバックス」のように、世間でブランドとして認識されているキーワードでの検索を指します。検索結果にはローカルパックが表示されますが、星やクチコミは表示されません。これは、同じブランドの店舗はどこでも同じ商品やサービスを提供しており、評価による比較は必要ないと考えられるためです。また、ブランド検索のローカルパックでは、お店にA~Cのアルファベットが付きます。大手チェーン以外ではあまり意識する必要のない検索ですが、お店でブランドの商品を扱う場合は注目しておきましょう。例えば「BMW」のようなキーワードで検索すると、正規販売店のほかに非正規の専門店なども表示されることがあります。もしも自分のお店が取扱商品のブランド名で検索した結果に表示されるようなら、Googleマイビジネスから正規店舗との違いや自店舗の特色などの情報を登録してアピールすることで、集客に役立てられます。
MEO対策の検索結果は「関連性」「距離」「知名度」の3要素で構成されます。
「関連性」
キーワードとの関連性は、MEO対策で非常に重要な部分です。ユーザーの用いた検索キーワードに対して、ビジネスの内容がどれだけ関連しているかによって検索順位は左右します。そのため、自分の店が検索される時に使われるキーワードを明らかにした上で、店の情報にキーワードを盛り込むことが必要です。おおまかなイメージで説明すると、例えば「和食」というキーワードに対し「〇〇はおいしい和食のお店です」「〇〇で和食を楽しみました」のように、お店と関連付けて記述された情報があることで、Googleによる関連性が高まっていきます。ただ、これは「キーワードの入ったコンテンツがあればいい」というだけではありません。Google1は、コンテンツを見たユーザーの行動から、コンテンツの関連性はどの程度かを推定しようとしています。しっかりと読まれたり、ボタンのクリックなど行動を促したりできる、読みやすく質の高いコンテンツであることが大事です。
「知名度」
お店やサイトがどれだけネットで取り上げられているかなど、知名度も重要な指標です。知名度を高めるためには、SNS発信やSEO対策も必要となります。Googleでの口コミ数や評価も影響します。インターネット上にある関連したコンテンツの多さや、クチコミなどでの評価の高さが反映されます。これもおおまかなイメージですが、関連性が情報の「質」だとすれば、知名度は「量」を反映したものだと捉えます。ただし、関連性は質だけ、知名度は量だけを指すわけではありません。関連性の評価は情報の量がある程度なければ高まらず、知名度の評価はネガティブな情報が増えても上がるというわけではありません。関連性も知名度も、情報の質と量の両方があることで高められます。
「知名度を高める為のポイント」3つ
指名検索を増やす
多くの人から行きたいと思われ、名前を覚えられていて検索されるお店は知名度が高く、インターネット外の知名度も反映されていると考えられます。チラシの配布やテレビやラジオのCM、看板の設置など、インターネット外の施策が効果的で、よくある「〇〇で検索してください」といった呼びかけも有効です。人が集まるイベントで話題にしたり、友達などの会話で紹介してもらったりと、地道な積み重ねも指名検索につながります。
クチコミを増やす
会話の話題に上ることなども含め、多くの人が言及していることも、端的に知名度の高さを表します。
お店のウェブサイトへの被リンク
特に、業種や地域との関連性が高いサイトからの被リンクを増やすことです。これも「多くのサイトからリンクされている=知名度が高い」と判断出来ます。
「距離」
検索するユーザーの位置が近いほど、表示されやすくなります。地図エンジンでは、近さも1つの重要な指標です。ただし、ユーザーのいる場所と店までの距離は対策できないため、特に気にかける必要はありません。地図エンジンの仕組みとして、遠くのユーザーには表示されにくいことを理解しておきましょう。知名度が高まることで、ユーザーの現在地と離れていてもローカル検索結果にお店が表示されやすくなります。少し遠くても、「あのお店の料理はおいしい」とうわさを聞けば私たちは訪れてみたくなります。このような評価にも影響するのが知名度です。googleはスマートフォンを通じてユーザーが移動した履歴も蓄積しているため、ユーザーの行動履歴から「駅前から多くの人がこのお店に行っている」ことがわかります。すると、駅前でローカル検索した結果にお店が表示されやすくなるようです。経路検索された数が増えることも影響すると考えられます。
MEO対策に取り組む際のポイント3つ
1つ目「いい評価をもらう」
これはお店の体験が反映される
2つ目「話題になる」
クチコミを書いてもらうことも含みますが、ほかにも、例えば友達と話すときにお店を話題にしてもらったら、気になった人がお店を検索するかもしれません。お店の名前で検索することを「指名検索」と呼びますが、話題になって多くの人に関心を持ってもらい、指名検索が増えることは、お店の知名度を評価する指標の1つと考えられます。
3つ目「検索結果の中で選ばれる」
ローカルパックできちんとお店の魅力を伝えられなければ、上位に表示されても選ばれませ。上位であることはもちろん大切ですが、お店での取り組みとしては、選ばれる情報の発信を意識します。
Googleマイビジネスへの登録が必要
MEO対策をするにはまずGoogleマイビジネスへの登録が必要です。Googleマイビジネスは基本無料で利用が可能で、Googleサービス上にお店情報を表示させたり管理したりできるツールです。Googleマイビジネスを始めるのに必要なモノは、パソコンやスマホなどインターネット環境とGoogleアカウントです。既にGoogleアカウントを持っている場合は既存のアカウントを利用することもできます。Googleマイビジネスの登録ステップは次の通りです。
Googleマイビジネスへの登録手順
Google マイビジネスにアクセス
Google アカウントにログイン
ビジネス(店舗)の住所を入力
Googleマップ上でのビジネスの表示方法を選択
業種を選択
電話番号、サイトURLを入力
オーナー確認も忘れずに
Googleが管理している全国のお店のデータ(ビジネスリスティング)に対して「このお店のオーナーは自分である」と申請し、認証を受けることを「オーナー確認」と呼びます。ハガキやメール、または電話といったウェブ以外の手段を使って認証を行います。オーナー確認が完了すると自分のビジネスプロフィールを優先的に管理、編集できるようになるほか、Googleマイビジネスのすべての機能を使えるようになります。
オーナー不在の状態はリスクあり
お店がすでに追加されていてGoogleマップで見れる場合があります。この場合、Googleはお店の存在を把握し、ユーザーが情報を投稿していてもオーナー確認されていない、つまりオーナー不在の状態です。オーナー不在のお店のビジネスリスティングは、主にユーザーからの情報によって作られます。その場合、店名や電話番号、営業時間などの基本情報が間違っていてもGoogleだけでは十分なチェックができません。不正確な情報が掲載されてしまうだけではなく、悪意を持つ第三者にオーナー権限を乗っ取られたり、悪意を持った情報を掲載されたりしてしまう可能性もあります。
MEO対策で上位表示されることが重要な理由5つ
MEO対策をすることでお店の集客改善に大きな効果が期待できます。現代のユーザーの行動パターンや集客方法が変化している中で、基本無料で活用できるGoogleマイビジネスを使ったMEO対策が重宝される理由があります。
理由1:スマホの普及
NTTドコモ社のモバイル社会研究所が2020年に発表したケータイとスマートフォン比率に関する調査によると、スマホの普及率はなんと88.9%にも及ぶことが分かりました。ケータイとスマホの大きな違いと言えばやはり検索をしたり、動画を見たり、SNSを更新したりというインターネットを使ったサービスがより身近になったことではないでしょうか。これまでは事前に電話で確認したり、家のパソコンからホームページを閲覧したりしてお店を決定していたユーザーが、今では友達と合流してからその時の気分で食べたいものを検索し近くのお店に訪問することもあります。また事前にお店を選定する場合でもSNSのトークルームにお店の情報を共有してお互いがそのお店のサイトやSNSアカウント、Googleマイビジネス情報に接続し直接写真や雰囲気を確認することも多いでしょう。インターネットの発達によりユーザーの行動パターンにも変化が起きてきている今、MEO対策で上位表示を目指すことの意義がより強くなってきています。
理由2:ポータルサイトの掲載には高額な費用が掛かる
ポータルサイトとは所謂情報のまとめサイトで、通常企業が掲載するお店集めて運営しているサイトであるため個人店の公式ホームページよりユーザーの目につきやすいのが利用するメリットです。しかし実際にポータルサイトに掲載しようとすると初期費用と月額費用を合わせるとなかなか高額な費用が掛かります。
さらに、高い掲載費用を払っている店舗が上に表示されるということもあり、多くの競合店に埋もれてそもそもユーザーに見られていないという問題もあります。ポータルサイト掲載に比べると基本無料で利用できるGoogleマイビジネスを使ったMEO対策で上位表示を目指す方が費用的なメリットが大きくなります。またMEO対策においては競合が近隣のお店に限られるため、公式ホームページのSEOを強化してポータルサイトに対抗するよりは難易度が低くなります。
理由3:口コミを集めることが出来る
お店を決めたり、商品を買ったりするときに口コミを参考にするという人も少なくないのではないでしょうか?実際にユーザーが商品を購入したり、サービスを利用する時にいかに口コミを参考にしているか、に関しての結果をご紹介します。つまりあなたのお店をユーザーに選んでもらうためにもお店に関する口コミ情報を集めることが大事になってきます。そこでGoogleマイビジネスを利用すればユーザーが書き込んでくれた口コミの管理や返信なども行うことが出来ます。口コミを集める場所としてもGoogleマイビジネスを利用するメリットが大きいのです。
理由4:視認性の高い場所に表示される
Googleマイビジネスの登録情報は自然検索の情報(のウェブサイト等の検索結果)よりも上部に表示されるため、ユーザーが認識しやすいという特徴があります。例えば「北海道 お寿司」と検索した場合、Googleマイビジネスの情報(MEO対策部分)の下にウェブサイト等の検索結果(SEO対策部分)が表示されます。Googleマイビジネスのリスティング情報はローカルパックと言われ、通常検索時に表示される店舗数は上位3店舗で、それ以下の店舗の情報は「さらに表示」をクリックして確認します。つまり特定のキーワードでMEO対策に成功することが出来れば、検索したときにお店のGoogleマイビジネス情報が最も上部に表示されることになります。Googleマイビジネスの情報を充実させMEO対策を行うことはお客さんが注目してくれる機会を格段に増やすことに繋がります。
理由5:ユーザーが次のアクションを起こす確立が高い
地図と関連したローカル検索の場合は、ユーザーが「地名+業種・業態」などのキーワードで次の目的地を探していたりする時に行われる場合が多いので、次のアクションに繋がりやすいという特徴があります。例えば、「カフェ 近く」と検索しているユーザーは、直近で近くのカフェに寄りたいから探しているため、良いカフェを見つけることが出来たらすぐにアクションを起こすと予想出来ます。MEO対策を強化することはお客さんのアクション、つまり来客や問い合わせに繋がる可能性が高くなるという点で見落とせないのです。
MEO対策上位表示を達成するポイント10選
①:Googleマイビジネスの登録内容を充実させる
MEO対策でまず取り組まなくてはいけないのがGoogleマイビジネスの情報を充実したものにすることです。とりあえずアカウントを作って始めてみようとしたけれどいまいちGoogleマイビジネスを使いこなせていない人も多いのではないでしょうか?Googleでの上位表示を決定する要素でご紹介したキーワードとの関連性を高めるためにGoogleマイビジネスの登録内容を充実させ、キーワードと関連する情報を増やしていくことは大きな効果があります。つまり初期の基本的な店名や住所、電話番号などの登録しか手を付けていなかった場合は、ユーザーが検索するキーワードとの関連性がどうしても低くなってしまうということです。
②:NAPO(Name, Address, Phone)表記は統一する
NAPO(ナッポ)とは、英語でName(店名)、Address(所在地)、Phone(電話番号)、OperatingHours(営業時間)という、お店の基本情報4点の頭文字を組み合わせたものです。インターネットの様々な場所にお店の譲歩いうがある状態を指すとき、すべての場所で、この4点を統一しましょう。NAPOの統一は、検索エンジンに正確な情報を伝え、評価を高めるために必要です。お店の表記が異なれば、検索エンジンはウェブサイトAとBに載っているお店の情報を、別のお店だと認識してしまうかもしれません。同時にNAPOが統一されていることは、ユーザーの信頼感、安心感も高めます。さまざまなアプリやサイトを見ながらお店を選んでいるとき、サイトにより掲載された電話番号が違ったり、営業時間がずれていたりしたら、ルーズな印象を受けますし、不安にもなります。
③:ビジネス名を適切に付けよう
「ビジネス名」は、お店の名前です。書き方にはガイドラインが定められており、屋号の店舗名や、看板に記載している名前を入力します。キャッチコピーや所在地情報などを加えるのはガイドライン違反になり、正確に反映されないので注意して下さい。
④:適切なビジネスカテゴリを選択する
「カテゴリ」は業種を指し、あらかじめ用意されている中から選択します。「和食」などキーワードを入力すると候補が表示されるので、ふさわしいカテゴリを選択してください。適切なカテゴリを設定することは非常に重要で、MEOでの上位表示されやすさにも影響します。ぴったり合うカテゴリが見当たらない場合は、Googleマップ上で競合店の詳細情報を表示し、店名の下に表示されるカテゴリを参考するといいでしょう。なお、オプションとして「追加カテゴリ」も設定できます。「追加カテゴリ」は8つまで登録可能ですが、関連性の低い追加カテゴリを登録すると、メインカテゴリの検索パフォーマンスが下がり検索結果の上位に表示されにくくなる可能性があります。主要な取り扱い商品やサービスといえるものだけを追加しましょう。
⑤:手軽に発信できる投稿機能を活用する
Googleマイビジネスの「投稿」機能は、SNSのメッセージのような感覚で、お店から伝えたい情報を写真と文章を使って発信出来ます。投稿内容はお店の詳細情報やナレッジパネルの「最新情報」タブなどに表示されます。お店の常連客は知っていても、これからお店を探す人はまだ知らない、しかし、知っていれば自分のお店を選ぶ強い理由となるだろう情報があるはずです。投稿の内容はMEOにも貢献する。投稿の内容がキーワードとの関連性が高まって、上位に表示されやすくなります。作業量的に無理のない範囲で、こまめな情報発信に活用しましょう。
⑥:写真のキャプション機能
飲食店をローカル検索で探すとき、ローカルパックのお店の項目に、キーワードに対応した写真が1点ずつ表示されます。例えば「新宿 ラーメン」ならばラーメンの写真が並び、同じ和食店が表示される場合でも「新宿 鍋」「新宿 天ぷら」「新宿 刺身」のようにキーワードが異なる場合には、お店の写真の中から鍋、天ぷら、刺身の写真が選ばれます。このようにキーワードに応じて写真を選択するため、Googleではお店に追加された写真に何が写っているかを自動的に判別しています。しかし、写真の追加時にキャプションを付ける機能は、iPhoneまたはAndroidのGoogleマイビジネスアプリのみ利用出来ます。キャプションを付けた写真は正方形に切り取られ、一度付けたキャプションは修正できません。
⑦:掲載する写真にこだわる
写真が追加されているビジネス(お店)は、写真がないビジネスと比べて、Googleマップで経路が検索される回数が42%増加し、ウェブサイトのリンクがクリックされる回数が35%増加するとされます。どのような業種のお店でも、写真があった方がユーザーの目に留まりやすく、関心をひきやすいのは間違いありません。さまざまな写真を追加できますが、特に重要なのが、「カバー」と「ロゴ」と呼ばれる特別な役割を持つ写真です。
カバー
カバーはナレッジパネルや詳細情報に表示され、お店の雰囲気を伝える代表的な1枚となります。これから初めて来店するユーザーを想定するなら、近づいたら「あのお店だ」とわかるように外観の写真か店内の様子がわかる写真を使うことをおすすめします。カバー写真に何を表示するかは、最終的にGoogleが決定しています。オーナーが写真を追加していない場合は、ユーザーが投稿した写真が使われます。ユーザーが投稿した写真がない、または適当なものがない場合には、ストリートビューの写真が使われることもあります。複数の写真が追加されているとき、オーナーが名物料理の写真をカバーに設定しても、Googleの判断によって外観など別の写真がカバーとして表示されることもあります。傾向としては、お店の外観、または店内を写した鮮明な写真が使われやすいようです。そのような写真をカバー用に用意するといいでしょう。
ロゴ
ロゴは、お店からの投稿(テキスト)や写真が表示されるときにお店を表すアイコンとして使われ、SNSのアイコンのように丸く切り抜かれ表示されます。お店に適切なロゴがない場合は、看板や店主の顔、代表的な商品の写真など、お店を象徴する1枚を使いましょう。
⑧:クチコミの返信のやり取りがユーザーの判断を左右する
クチコミは、多くのユーザーがお店選びの参考にしています。ドイツに本社を置くUberall社は、2018~2019年に6万4千店舗のビジネスリスティングを調査したレポートにおいて「95%のユーザーは購入の決定にあたりクチコミの影響を受けている」「星の評価が3.5から3.7に改善するとコンバージョン(購入決定、お店への問い合わせなど、施策の目的を達成する行動)の成長率は120%増加する」「クチコミの32%に返信する企業は10%にしか返信しない企業よりも80%高いコンバージョン率を達成する」と発表しています。ここからわかることは2つあります。ユーザーにお店を気に入ってもらい、ポジティブなクチコミを書いてもらえば売上げのアップにつながることが1つ目。そして、クチコミに対するお店からの返信も増やしていけば、同様に売り上げのアップにつながるということが2つ目です。実際には、クチコミはポジティブなものばかりだとは限りません。厳しい指摘も顧客からのフィードバックとして受け止め、真摯に対応し返信も行っていくことが、よりよいお店作りにつながり、ファンを増やすことにも繋がります。ポジティブなクチコミは、単純にうれしいもので、従業員のモチベーションアップにもなるでしょう。また、クチコミが多いこと、星の評価が高いことは、MEOにおけるお店の関連性や知名度の評価に繋がり、MEO対策にも好影響を与えます。
⑨:ユーザーがクチコミを書きたくなる導線を作ろう
クチコミはお店にとって大切ですが、ユーザーの視点でいえば、クチコミを書くことのメリットは特にありません。それでもクチコミを書いてもらえるよう、お店で「導線」を作る必要があります。ここでいう導線とは、お店でいい体験をして、クチコミをどのように書けばいいのかを知り、実際に書き込む、という一連のアクションがスムーズに出来る流れです。業種や業態により効果的なクチコミ獲得方法は異なりますが、これは、どのような業種および業態でも共通する考え方です。
ユーザーがクチコミを書かない理由3つ
何を書いていいかわからない
「クチコミを書いて」と言われても、どんな事を書いたらいいの?
書く理由がない
自分に直接メリットはないし、誰のどんな役に立つのかもわからない
面倒くさい
書くことと書く理由はあったとしても、手が動かない
⑩:ブログやSNSの合わせ技
ブログなどのメディアを大々的に発信するには、まだ自信がない…、という場合にはお店のSNSアカウントを作るのも知名度アップの施策です。SNSの特徴である拡散の力を利用するためには、フォロワーを獲得できるようなコンテンツを発信することが重要です。ブログ記事よりも、写真や動画など視覚的な要素が求められるという点も注意が必要です。ユーザーが求めている情報、タメになる情報を発信してファンを獲得していきます。またSNSで口コミを書いてくれたお客さんにコンタクトを取るというのも、1つの作戦です。
自社のウェブサイトが集客力アップに大きく貢献する
自社のウェブサイトではGoogleマイビジネスだけでは伝えにくい「深い」情報を発信できます。例えば、レストランのシェフ経歴や受賞歴を載せる項目は、Googleマイビジネスにはありません。「投稿」で発信することは可能ですが、時間が経つと見られなくなってしまいます。しかし、お店のウェブサイトなら常に見てもらいやすく掲載でき、信頼感や期待感を高めてもらえるでしょう。クリニックや仕業全般、自動車整備など技術や実績を売りにするビジネスでは、こうした情報は特に効果的です。また、お店の歴史や商品へのこだわりなどを掘り下げて紹介するコンテンツは、お店のファンに喜んでもらえます。ナレッジパネルや詳細情報には載っていない情報まで調べたいと考えるユーザーの為に、ウェブサイトのコンテンツを整備しましょう。
自社のウェブサイトを持つ理由3つ
理由①:MEOの効果を最大化できる
MEOにおける関連性や知名度を高める施策をすべてやりきるには、お店の公式サイトが欠かせません。
理由②:自社サイトを中心とした集客ができる
Googleやポータルサイトに頼り切りにならずに済むことで、集客チャネルが多くて困ることはありません。
理由③:情報発信の自由度が高いことです。
Googleマイビジネスやポータルサイトでは、情報の形式が決まっていますが、自分のお店のウェブサイトはユーザーに伝えたいことを自由にコンテンツ化できます。
ウェブサイトに基づくMEOの要点5つ
1つ目:情報の分類と階層化
ウェブサイトは自由にコンテンツを制作できますが、商品の情報や店舗が複数ある場合の情報などは、何らかの基準で分類して適宜階層化し、整理することを心掛けてください。Googleマイビジネスに商品を登録する際には「カテゴリ」を設定しますが、ウェブサイトで商品を紹介するときには、それに合わせる形でメニューを階層化します。商品1つずつの説明に、ある程度のボリュームがある場合は、1点ごとに独立したページを作りましょう。複数の店舗を持つお店のウェブサイトでは、ただ一覧にするのではなく、地域名ごとに階層化して整理してください。このようにコンテンツを分類して階層化することでキーワードとの関連性が高まります。
2つ目:Googleマイビジネスの「商品」からウェブサイトの商品ページへリンク
Googleマイビジネスとお店のウェブサイトで同じ商品を紹介している場合、Googleマイビジネスで商品を追加するときに、「詳細」ボタンでウェブサイトの商品情報ページのURLを登録しましょう。このように設定することで、商品について詳しく知りたいユーザーにウェブサイトを案内でき、満足してもらえる可能性が高まります。また、商品名とお店のコンテンツに記された情報との関連性も高まります。
3つ目:コンテンツのメイン部分に所在地情報を入れる
各ページの下部(フッター)にお店の所在地などを記載するのは定番でする、より重要な情報が置かれるべき部分に、地域に関するキーワードを載せましょう。わかりやすい手法としては、サイトのトップページにメインコンテンツとしてお店の所在地や問い合わせ先をしっかりと載せます。これによって地域と関連性の高いお店だとアピールでき、サイトを見るユーザーにとっても、どの地域にあるお店かを明確に伝えられます。コンテンツとして地域に関係の深い情報を発信することも、もちろん地域との関連性を強化します。工務店などでは地域ごとに分類して施工事例を紹介したりすることが、地域との関連性を高めるために効果的です。
4つ目:被リンクの獲得
特に、地域との関連性が高いサイトからリンクしてもらうことが有効です。お店がある市区町村の商工会やお店が属する商品街、周辺を扱うタウン情報サイトや観光情報市後などからリンクされていれば、それだけ知名度の評価が高まります。同時に、公的なサイトからリンクされていることによってユーザーの信頼感も増すでしょう。地域の役所の商工観光課や、商工会の事務局に「このようなお店を営業しています。ウェブサイトで紹介していただけませんか」と、電話で問い合わせてみてください。役所などに対しては、メールよりも電話のほうがすぐに対応してもらえる可能性が高いです。お店を紹介できるのは役所のサイトにとっても有益なことなので、リンクの依頼は歓迎してもらえます。商工会では加入が条件となるケースもありますが、そうでないケースもあります。
5つ目:ユーザーが行動できる導線作り
ウェブサイトでお店について詳しく知ったユーザーが経路検索や問い合わせ、予約などができるようにしましょう。ユーザーがスムーズに行動できるようになっていることが、Googleに使い勝手がいいサイトだと評価されることにつながります。Googleマイビジネスでは、Googleマップを使った導線となるパーツを取得してページに埋め込めます。「ホーム」画面から、マップ上の位置やお店の詳細が表示されるURLを取得しましょう。
MEO対策上位表示に向けてインサイト機能で分析する
直接・間接検索の比率から重点施策を考える
いちばん上に表示される「ユーザーがあなたのビジネスを検索した方法」レポートに、すべての検索数と、直接(店名を入力しての指名検索)、間接(業種などをキーワードとした検索)の比率が確認できます。ここでの検索数とは、MEO検索結果にナレッジパネルまたはローカルパックが表示された数です。お店の知名度を測るには、直接検索の割合が高いほうが好ましいです。しかし、業種や立地などにより比率は大きく変わるため、どの程度の割合であればいい、悪いとは一概にいえません。例えば、観光地の飲食店では、よほどの有名店でない限り店名で直接検索するユーザーは少なく、間接検索の比率が高めです。一方で、テレビCMなどを展開している有名チェーン店であれば、直接+ブランド名で50~60%を占めることをめずらしくありません。ニッチな業種では、数少ないお店の名前を覚える人が多いため、直接検索の比率が高まります。一方で、飲食店のようなお店が多い業種では、間接検索の比率が高くなります。都市部の飲食店では、直接検索が10%前後となるのが普通です。直接、間接検索の比率からは、お店の名前を知っているユーザーが多いか、そうではないユーザーが多いかを推測できます。これを集客施策のヒントとして活用しましょう。
直接・間接それぞれの検索ユーザーにアピールする
直接検索と間接検索では、ユーザーの目的や検索結果に求めている情報が異なります。それぞれに効果的な方法でアピールをしましょう。直接検索が多い、または直接検索ユーザーに強くアピールしたい場合は、投稿に力を入れます。直接検索するユーザーはお店の存在をすでに知っていて、詳しい情報や評判、行き方などを知りたいと考えられます。イベントなどの最新情報や、新しい取り組みを投稿によって伝え、お店を利用したい気持ちを高めてもらいましょう。間接検索が多い、または間接検索するユーザーにアピールしたい場合が、写真や商品の情報を追加して、お店の詳細情報で魅力を感じてもらえるようにします。間接検索でお店を探すユーザーは、同じ検索結果に表示された競合店と比較してお店を選びます。競合店よりもいいお店だと感じてもらうことを特に意識して、情報を発信しましょう。
反応の数はユーザーが実際に行動してくれた証拠
「ユーザーの反応」レポートで、お店のナレッジパネルや詳細情報を見たユーザーが、その後に起こした行動を確認しましょう。ウェブサイトへのアクセス、ルート検索、電話、メッセージなどの反応したユーザーは顧客になってくれる可能性が高いと考えられ、集客効果を評価する参考になります。また、反応の傾向から、何が求められているのか、不足している情報はないかを推測し、今後の参考にすることも出来ます。
「反応率1%」を大まかな目安にする
同じ期間の「すべての検索」の数と、すべての反応の数から、反応率を計算できます(反応数÷検索数)。立地や業種などにもより一概にはいえませんが、大まかな目安として、反応率が1%を超えているお店は、集客がうまくいている場合が多いです。1%に満たない場合は、ローカルパックやナレッジパネルおよび詳細情報でお店の魅力を十分に伝えられているのかを見直すことをおすすめします。商品の情報や写真を充実させる、投稿を増やすなどで、反応してくれるユーザーを増やしていくことは可能です。
行動からユーザーの目的や問題点を推測する
ユーザーの反応は折れ線グラフで表示されます。このグラフで行動の数と推移を見て、ユーザーの目的や状況を推測しましょう。ウェブサイトへのアクセスが多い場合、ユーザーがナレッジパネルや詳細情報になない、より詳しい情報を求めていると考えられます。ウェブサイトのコンテンツを見直し、顧客からよく質問される情報などを充実させることで、満足してもらえるかもしれません。他方で、ナレッジパネルや詳細画面の情報が不足している可能性もあります。十分な情報を発信できているかの見直しも行いましょう。ルートの検索が増えているのは、初めてお店を訪れようとしているユーザーが、行き先を調べている可能性が高いです。新規の顧客が増えているかの確認しましょう。また、お店への行き方がわかりにくい可能性も考えられます。外観の写真を追加する、近くの目印になる場所を投稿で紹介するなどで、わかりやすくするといいでしょう。電話で増えている場合、業種や業態などによりさまざまな理由が考えられますが、会話の内容からユーザーの事情を推測します。同じ問い合わせが多い場合は、投稿などで情報を追加するといいでしょう。客層が高齢の場合、電話による問い合わせのほうが楽だと感じる人が多いため、電話が多くなりがちです。
検索キーワードを確認しMEOを見直そう
検索数が多い上位のお店をお手本にしよう
検索数が多い間接検索のキーワードで検索すると、自分のお店よりも上位に表示される、気になるお店が見つかると思います。そのお店の詳細情報やウェブサイトをよく見て、発信されている情報をお手本にしましょう。業種が異なる場合もありますが、同じローカル検索結果に表示されるライバルの情報をみることは、具体例として非常に有意義です。知名度が圧倒的に高く、簡単に対抗できないケースもありますが、施策の内容や発信の方法を参考に、自分のお店がどのようにすれば対抗できるかを考えましょう。
ユーザーの検索キーワード上位100件が見られる
インサイトの「ビジネスプロフィールの表示に繋がった検索」レポートでは、お店のナレッジパネルやローカルパックが表示された際の検索キーワードを、最大100件分まで画面中で確認できます。このレポートは非常に興味深く、店名や業種、商品名のほか、お店側では想定しなかった意外なキーワードで多数検索されていることを発見できることがあります。
3つの視点からキーワードをチェックする
検索数そのものを強く意識する必要はありません。上位のキーワードを、次に挙げる3種類に分類していってください。1つ目は「リストアップしていた想定通りのキーワード」、2つ目は「想定外のキーワード」、3つ目は「間違った店名などの誤記キーワード」です。
1つ目:「リストアップしていた想定通りのキーワード」
想定通りのキーワードについては、商品名やサービス名の他、特徴を表す言葉などのキーワードが上位にあるか、そうでないかを確認します。上位にキーワードがある場合は、そのキーワードに関心を持ってお店の情報を見ているユーザーが多いといえます。商品や写真の追加や投稿によって、関連の情報をさらに増やし、ユーザーにお店を利用する意向を高めてもらいましょう。順位が高く、ローカルパックに表示される内容も魅力的だと思われるのに検索数が多くないのは、検索している人がそもそも少ない、ニッチなキーワードであるためです。ニッチなキーワードで顧客をつかんでいることはビジネスとしてはいいのですが、その情報を求めている人が少ないため、今後さらに成長させ、売上げを伸ばすことは難しいキーワードだと考えられます。
2つ目:「想定外のキーワード」
上位にある想定外のキーワードには、お店側が気づいていないユーザーのニーズ、商機が隠れている可能性があります。例えば、ランチやテイクアウトにそれほど力を入れていたわけではないのに、検索数の上位「ランチ」「テイクアウト」「お弁当」のようなキーワードがあるとしたら、それらの情報を求めてお店を見つけている人が予想外に多いということです。よりメニューを充実させ、写真や投稿でアピールすることで、さらなる集客アップ、売上げの増加が見込めるかもしれません。場合によっては新しい商品やサービスの企画、お店のオペレーションの見直しといったことも必要になるため、簡単にはできないかもしれません。
3つ目:「間違った店名などの誤記キーワード」
誤記キーワードの検索数が多い場合、例えば間違った店名でたくさんの人が検索していると思われる場合には、実際にそのキーワードで検索してみて下さい。すると、店名を間違えた紹介記事などが見つかる可能性があります。誤った情報が流通しないよう、記事を掲載しているウェブサイトの管理者に連絡が可能であれば、紹介してくれたことへの感謝を伝えたうえで、訂正してもらえるようお願いいたしましょう。
まとめ
MEO対策上位表示を達成することが出来ればインターネットとスマホが普及した現代に合った集客を強化することが出来ます。
Googleマイビジネスは基本無料で利用ができるのにも関わらず、お店の情報や写真の更新はもちろん最新情報の発信ができる投稿機能や口コミ管理もすることが出来ます。
SEO対策に比べてライバル数が少なくなるためMEO対策上位表示はお店がしっかりと対策を取る事で改善が期待できます。
こちらで紹介したMEO対策上位表示のポイントをしっかりチェックして、お店の集客改善に役立てて頂けたら嬉しいです。SEO対策とMEO対策の違い
対策範囲が異なる
MEO対策はGoogleマップに表示される店舗の掲載順位の向上を目指す施策と説明しましたが、そのGoogleマップに店舗を表示させるためにはGoogleマイビジネスに店舗の情報を登録しなければなりません。MEO対策はこのGoogleマイビジネスを対象に、さまざまな対策を実施します。一方SEO対策の対象はWebサイトです。まずここが両施策の相違点として挙げられます。
対策方法が異なる
対策方法が異なるところが両施策の大きな違いです。MEO対策とSEO対策にはともに内部対策と外部対策があります。ここは両施策とも同じです。しかし具体的な対策のやり方が異なります。MEO対策の場合、内部対策と外部対策は以下のようになります。(一例)
MEO対策の内部対策
Googleマイビジネスに漏れなく情報を入力する
Googleマイビジネスは、Googleの無料で使えるツールのひとつで、お店の正確な情報を提供する為に必須のツールです。宣伝・集客効果が期待できます。ローカル検索結果やGoogleマップに表示されるお店情報のもととなるビジネスプロフィールを表示させることが出来ます。ユーザーがお店に対して投稿したクチコミを確認したり、お店からクチコミに返信したりすることも、Googleマイビジネスから行えます。また、ユーザーの検索行動を分析し、自分のお店がどのようなキーワードで検索され、どれくらいクリックされているか、掲載している写真がどれくらい見られているか、なども調べることも出来ます。
Googleマイビジネスに常に最新情報が掲載されているようにする
特定のキーワードに対する関連性を高める
MEO対策の外部対策
ユーザーに口コミの投稿を依頼する
サイテーションを設ける
SEO対策の内部対策
URL正規化
サイト構造の適正化
コンテンツ制作
SEO対策の外部対策
自然な外部リンクの獲得
MEO対策のメリット・デメリット
メリット
SEO対策より短期間で上位表示可能で費用がリーズナブル
MEO対策はSEO対策に比べて上位表示までの期間が短い傾向にあります。SEO対策は内部構造を整えたり、コンテンツを追加したりと、サイト全体に施策を施さなければなりません。そのため一般的には上位表示まで6ヶ月~1年はかかります。しかしMEO対策の場合は、早ければ1週間ほどで上位表示を実現することができます。費用的な面でも期間的な面でもSEO対策より魅力的です。また、MEO対策はSEO対策よりもランニングコストがリーズナブル。SEO対策は最低でも月額30万円ほどかかるのに対して、MEOは月額数万円ほどであることが多いです。
モバイル検索での露出増加が期待できる
2021年3月にドイツの企業SISTRIX(シストリックス)がモバイル検索とPC検索に関する調査を実施し、結果を公開しました。その結果、日本ではPC検索が約25%、モバイル検索が約75%という利用比率であることがわかりました※1。つまり、4分の3の検索がスマートフォンでおこなわれているわけです。このような検索比率の傾向は、MEO対策に取り組む意味を大きくしてくれます。モバイル検索では、「地域+業種」で検索すると、ローカル検索結果がファーストビューに表示されるからです。モバイル検索での露出増加によって、新規の顧客獲得を有利に進めやすくなります。
効率的に見込み客への認知拡大、集客促進を実現できる
MEO対策では、上位表示を目指すキーワードの多くが「地域名+業種名」です。たとえば、「渋谷(地域名)+居酒屋(業種名)」などがよい例としてあげられます。このようなキーワードは、ユーザーの意図が明確なタイプです。「渋谷+居酒屋」でいうと、検索意図は「渋谷で居酒屋を見つけたい」ということになります。MEO対策でローカル検索結果に表示されていれば、検索意図が明確なユーザーに自社の店舗を効果的にアピールすることができます。こうした「ユーザーの検索意図」が明確なキーワードで対策ができるところもMEO対策ならではのメリットです。
本格的に対策している競合が多くない
SEO対策やWeb広告、媒体掲載などの施策は今や当たり前の施策です。取り組んでいる企業はたくさんあります。しかし、MEO対策が広く認知されはじめたのは最近です。さらに、ほかの施策に比べると運用にかける手間、費用などの負担が少なく済むことから、自力で実施する企業が多いです。それゆえに優先度が低くなりやすく、とりあえずビジネスプロフィールを開設しただけで、本格的に対策していない企業がほとんどです。対策に力を入れることで、ローカル検索での自社ビジネスの優位性を確保することができます。競合と差をつけられます。
競合企業が少ない
業種・サービスで検索した際に、上位表示されているサイトの大半がまとめサイトやポータルサイトだった、という経験はないでしょうか。SEOはこうした実店舗のホームページサイト以外にも競合が多数存在しており、上位表示するにはかなりのコストと労力を要します。MEOでは純粋にターゲットの地域にある店舗のみが競合となることに加え、まだ対策している企業や個人が少なく、比較的対策の成果が出やすいとされています。特に地域密着型ビジネスの事業者にとってWeb施策は縁遠い対象であることも多く、取り組み状況に差が出ている状況です。MEO対策は競合相手が少なく、なおかつ潜在顧客にたどり着く可能性の高いWeb集客であると言えるでしょう。
問い合わせや来店を増やすことができる
MEO対策をおこなって上位表示ができると、「東京駅 ラーメン」「梅田 マッサージ」「博多 もつ鍋」といった「エリア+ジャンル」のような明確なニーズを持つユーザーに対して自分の店舗を訴求できる機会が増加します。同じような検索キーワードをSEOで上位表示するのが困難な場合でも、MEOなら意外とチャンスはあるもの。リスティング広告で高い費用が必要になるキーワードでも、MEOで上位表示できる可能性はあります。
来店見込みの高いユーザーに訴求できる
「地域名+○○(業種・サービス)」のキーワードで検索するユーザーは「これから検索キーワードに入力した地域にある○○の店舗に行く可能性が高いユーザー」と想定することが可能です。つまり、そのサービスを受けることは決めていて、あとはどの店舗にしようか?と考えている状態であるとも言えます。したがって、マップの検索結果で上位を取れば取るほどそういったユーザーからの視認性が向上し、数ある競合店舗の中から自店舗に足を運んでくれる可能性が高くなります。MEO対策を行うことで、このような来店見込みの高いユーザーに効果的に訴求できるのが大きなメリットといえるでしょう。
Google マイビジネスへのアクセスアップ
MEO対策によって、検索結果上に店舗情報が表示されれば、Google マイビジネスへのアクセスが増加するため、高い集客効果が期待できます。Google マイビジネスに登録された情報は、非常に信頼性が高く、実店舗への来店や商品やサービスの予約につながりやすいです。店舗の住所や営業時間、電話番号、定休日、建物の外観などの基本的な情報を入力することで、本格的なホームページやコンテンツ型のウェブサイトを開設しなくても、十分な集客効果を発揮するようになるでしょう。
MAP情報に対するクリック率のアップ
MAP情報は、一定の条件でリスティング広告と自然検索の間に表示されるため、クリック率向上が期待できます。MEOによる表示エリアは、非常に視認性が高く目立ちます。なお、Googleへのログインなしの状態であれば、MEOエリアがリスティング広告よりも上部に表示されます。一方で、Googleへのログインがある場合は、リスティング広告の下部にMEOエリアが表示されます。
口コミによってユーザーの声を反映できる
MEO対策によって、検索ユーザーに口コミを記載してもらうことで、サービス利用者の声を反映できます。顧客に対して優れたサービスを提供し、下記のような口コミを獲得できれば、着実に集客やお問い合わせにつながっていくでしょう。
広告費が抑えられて個人でも対策しやすい
MEO対策で行うことは、Googleビジネスプロフィールへの情報の登録です。Googleビジネスプロフィールは基本的に無料で利用できるツールであり、プロに依頼しなければ登録作業ができないような難しい機能はありません。そのため、依頼したとしてもSEOほど高額な費用にはならず、自社内で作業を終えられます。費用を抑えて、広告宣伝の効果が期待できるでしょう。SEO対策では、有償でプロに依頼するケースも多く、SEO対策費用が数十万円に上ることも珍しくないようです。しかし、MEO対策は基本的に自社内で完結できるため、外注費用がかかりません。Web広告を出す場合には入札方式で金額を決めて支払うことになり、クリック回数によって費用がかさみ、ポータルサイトや口コミサイトなどに掲載するにも利用料は必要です。ところがGoogleビジネスプロフィールなら、クリックされてもお金は発生しません。基本的な機能は無料で利用でき、やることも難しくないため、資金に余裕のない個人でも気軽に活用できます。個人経営の店も、集客施策の一つとしてまずはGoogleビジネスプロフィールに登録しておくと良いでしょう。
ユーザーの目に止まりやすい
MEOが効果的と言われるのは、検索画面の最も上に位置するマップに店名などが表示され、大変目立つためです。Webサイトが並んだ部分よりもユーザーの注目を集めやすく、宣伝効果が期待できます。特に、上位3件は地図にお店の名前が表示されるため、認識されやすくなります。
地域ユーザーに見てもらいやすい
MEO対策では、「地域プラス業種」などの形で検索した際に上位に表示させやすくなり、地域限定で探しているユーザーへの宣伝として効果的です。ピンポイントに、限定されたエリア内で探している人へ宣伝できるため、見込み客が本物の顧客になってくれる可能性も高くなります。MEOでのマップ表示は、各種ポータルサイトよりも上位になるものです。ユーザーは上から検索結果を見て行くことが多いため、MEOで上位表示させられると露出は増え、知名度も高くなるでしょう。
デメリット
風評被害を受けやすい
風評被害は、Googleビジネスプロフィールを使ったMEO対策で起こりえるデメリットのひとつです。MEO対策で利用するGoogleビジネスプロフィールでは、店名や住所などを登録できるだけでなく、一般ユーザーの口コミレビューや質疑応答なども反映されます。そのため、事実ではない悪い口コミを書かれるケースもあり、風評被害を受けるリスクもあるということです。ポータルサイトや口コミサイトでも、業者間の潰し合いなどはありましたが、MEOでも悪意ある第三者による低評価がお店のイメージを下げることもあります。被害を最小限にとどめるためには、小まめに評価をチェックして、誠意ある返答をするなどの対応が欠かせません。
レビューや口コミが信頼されにくい
レビューや口コミはお店の印象を知る手立てのひとつですが、業者の書き込みや悪意ある口コミによって、その信頼性が低くなることもあります。ユーザーの目も厳しくなっており、Googleマップに書かれた口コミにも真偽を疑う目を持ちます。特に、高評価ばかりのお店は、業者に依頼して不正しているのではないかと思われることもあるかもしれません。
実店舗のないビジネスには向いていない
MEOは、あくまでも実店舗のあるビジネスに必要な対策です。実店舗へと目を向け、足を運んでもらうために行います。インターネットでの通販やデータ販売、アフィリエイトなど、実店舗を必要としないビジネスでは、意識する必要はありません。ただし、実店舗がない場合でもGoogleビジネスプロフィールに登録することは可能です。登録すべき住所がないと地図上にピンは表示されませんが、登録情報は表示されます。店を持つビジネスに比べて順位は下がる傾向ですが、定期的に情報発信し続けていればそれなりに上がりやすくはなります。コストもかからないため、ローカル検索でも順位がほしい人は対策しておいても損はありません。
MEO対策が店舗集客に有効な理由
無料で始められ、外注しても比較的安価
店舗集客の方法として、大手口コミサイトやポータルサイトへの掲載をする店舗も多いです。しかしその掲載費用は高い上に、より多くの掲載費用を払っている競合店舗に埋もれ費用対効果が薄いのが問題です。一方でMEO対策は無料で始められ、業者に外注しても比較的安い費用で実施できます。また、MEO対策は地域密着型であるためSEO対策より競合も少なく、大手チェーンの店舗に勝てる可能性も大いにあります。
来店確度の高いユーザーにアピールできる
ローカル検索では「札幌 中央区 飲食店」のように「地名+業種」で検索される機会が多くなります。このような検索をするユーザーは購買意欲が高く、札幌市中央区でこれからランチをしたい人、後日札幌市中央区で予約をして飲食をしたい人など、直接来店につながる人です。MEO対策では、こういった来店の可能性が高いユーザーに自店の情報を表示し宣伝できます。
顧客アクションが取りやすい
ユーザーは、営業時間や定休日、口コミと評価などの情報を閲覧して情報を取り入れ、実際にサービスを選択するかを判断します。ローカル検索をしたときに表示されるGoogleマイビジネスの情報には、営業時間や口コミなどはもちろん、メニューや写真も1クリックで表示することができ、ユーザーに来店を促すことが可能です。さらに来店をする際には、電話での事前予約や、経路検索を実際に行う人も多いです。電話発信ボタンや経路検索ボタン、公式サイトへ誘導するボタンなどの便利機能があるGoogleマイビジネスは、顧客アクションがとりやすく、ポータルサイト等と比較して店舗集客に有効なツールといえます。
ビジネスチャンスを掴みやすい
Googleでお店を探したときの検索結果の情報が整備され、精度も上がってきています。特に位置情報を利用して現在地付近のお店を的確に検索できる点や、キーワードにも柔軟に対応して希望の検索結果を出せる点においてGoogleの検索は大きな反響を得ています。モバイルユーザーはさまざまな欲求を持ったら、すぐに検索を行います。それに対応した検索結果の中に自分のお店の情報が表示されるようにすることで、新しいビジネスチャンスをつかめるのです。
自店の商品をダイレクトにアピール出来る
メニューの写真が美味しそうか、聞き覚えがある店名か、そして星をいくつ獲得しているか、といった点は多くの場合にお店選びの基準となるでしょう。気になるお店をタップすれば、経路案内で道順を調べたり、電話をかけたりもでき、すぐに行動を起こせます。
なぜ、MEO対策を行う必要があるのか?
スマートフォンの利用者数が上昇しているため
近年、格安Simなどの登場により、従来よりも安く簡単にスマートフォンを所有できるようになりました。その結果、スマートフォンの利用者数は年々上昇しており、増加の一途をたどっています。スマートフォンの利用者数が上昇すれば、必然的にローカル検索の重要性も上がります。検索ユーザーは、1台のモバイル端末を利用して、図書館やホームセンター、花屋、IT企業、駅、バスに関する情報を、いつでもどこでも調べます。わざわざ自宅に帰ってデスクトップのパソコンを開いて調べることはほとんどありません。このような流れがある以上、MEO対策によって検索ユーザーに店舗の存在を見つけてもらう工夫が必要になります。
リスティング広告の掲載費用が高騰化している
昔、リスティング広告を施策として導入すれば十分な成果を期待できた時代がありました。しかし、リスティング広告運用の代行業者などが増加し、施策として導入することが容易になった現代では、簡単に効果を出すことが難しくなっています。また、リスティング広告は、企業の資本力が検索結果の上位表示に大きく関係しており、その掲載費用が各業界で高騰化しつつあります。もちろん、ランディングページのクオリティや検索キーワードによる要素もありますが、広告掲載費用が重要な意味合いをもっていることは確かです。小規模企業は、十分な広告掲載費用を捻出することが困難です。大企業と同じように立ち回ることができません。このような状況だからこそ、MEO対策によって、店舗集客のやり方について見直していく必要があるということです。
SEOで上位表示する難易度が上がっている
近年、Googleのアップデートにより、SEO対策による上位表示が困難なものとなっています。コンテンツに信用性がなく広告ばかり貼り付けられているアフィリエイトサイトが次々と圏外へ飛ばされています。しかし、一方で地元住民から信用されている施設や企業に関する情報サイトは、上位表示する傾向にあります。そのため、莫大な費用をかけてホームページを作成し、SEO施策に講じるよりも、MEO対策を実行に移した方が圧倒的に効率的です。MEO対策をするには、実店舗を運営していることが条件となるため、その強みを有効に利用して商圏を拡大していきましょう。
ポータルサイトの増加による掲載料の増加
近年、売り上げアップや検索順位の上昇をアピールするポータルサイトが増加傾向にあります。しかし、ポータルサイトが悪いというわけではありません。状況によっては、有効な手段になりえるでしょう。一方で、数多くのポータルサイトを利用すれば、必然的に掲載料が増加します。今ひとつ売り上げが伸びない時期に多くの予算を投下するのは、あまりにも難しいでしょう。MEO対策なら、無料で十分な集客効果を期待することができます。
MEO対策の内容や意味
MEO対策の基礎知識
MEO対策とは、Googleマップに登録されている店舗の検索順位を上昇させる施策のことです。対策に成功するとGoogleマップのみならず、Google検索の検索結果でも自社のビジネスが上位に表示されるようになります。Google検索で「地域+業種」のキーワードを入力したとき、そのエリアにある店舗の情報が3つ表示されています。MEO対策は、この3つの枠に自社のビジネスをランクインさせることを目指します。検索したユーザーの位置情報などを元に、Googleの検索結果に反映させるため、東京と北海道では検索結果が異なるのはもちろん、同じ都道府県の異なる地域から検索した場合にも表示内容が変わることがあります。
位置情報や時間帯によって検索結果は大きく変わる
MEO対策の特徴として、検索したユーザーの位置情報により、同じキーワードでも検索結果が大きく変わることがあります。デバイスの位置情報やIPアドレスをもとにしてユーザーの位置を判断し、距離を重視して検索結果を変更しています。ただ、必ずしも近いお店が表示されるわけではありません。知名度の高いお店や、Googleが関連性が高いと判断したお店は、現在地から離れていても表示されることがあります。また、営業中のお店は優先的に表示されるので、時間帯によっても検索結果が変わります。ローカル検索は現在地から今すぐ行動を起こしたいというニーズに応えようとしており、この点が通常のウェブ検索(オーガニック検索)と大きく異なります。オーガニック検索にも、地域のお店の情報が優先的に表示されるアルゴリズムがありますが、10メートル単位で検索結果が変わるようなことはありません。そのため、MEO対策では、ユーザーが検索する場所により、どのお店も検索結果の目立つ位置に表示されるチャンスがあると言えます。
MEOの上部に表示される枠「ローカルパック」「ナレッジパネル」とは?
GoogleのMEO対策とは、ウェブ検索で地域のお店や施設に関連するキーワードが検索されたとき、検索結果の上部に「ローカルパック」や「ナレッジパネル」と呼ばれる情報の枠を表示する仕組みのことを指します。
ローカルパックとは?
ローカルパックは、商品名や業種をキーワードに検索したローカル検索結果で地図の下に表示される、3つの枠です。
ナレッジパネルとは?
ナレッジパネルは、店名で検索したときに検索結果にお店や施設の詳細な情報が表示される枠です。ローカルパックの店名をタップしたときに表示される情報とほぼ同じで、ユーザーが検索したい対象のお店や施設が明確な場合、より少ない操作で詳細な情報を確認できるようになっています。
MEO対策検索結果のもとになる「ビジネスリスティング」とは?
ナレッジパネルやローカルパックに掲載する情報は、「ビジネスリスティング」と呼ばれる情報をもとに生成されています。ビジネスリスティングとは、マップ上の位置(緯度・経度)に紐づいた建物名や店名、さらには写真や電話番号、レビューなどの情報軍のことを指します。ローカル検索結果に表示されるビジネスリスティングは、現実世界にあるお店や施設のデータを収集して作られます。Googleはユーザーからの情報提供を求め、お店に関してはオーナーが表れて情報を整備してくれることを求めています。そのために用意されたツールが、Googleマイビジネスというわけです。
ビジネスリスティングの情報は、お店のオーナーとユーザー、Googleの3者によって作られます。
お店のオーナーが作る事
お店のオーナーは、「Googleマイビジネス」を利用することで、自分のお店のビジネスリスティングを編集出来ます。正確にいうとGoogleマイビジネスで編集できるのは、「ビジネスプロフィール」という情報です。
ユーザーが作る事
ユーザーはお店のクチコミや写真を投稿できます。また、新しいお店を見つけたらお店を追加したり、お店が閉まっている「閉業マーク」をリクエストしたりも出来ます。
Googleが作る事
Googleは、お店のオーナーとユーザーから集めた情報を統合し、ビジネスリスティングを管理します。Googleマップでも、同じくビジネスリスティングをもとにして情報を表示しています。
MEOの3つの種類と表示される情報
種類内容と推測される意図表示される情報①直接店名による検索。すでにお店の名前を知っており、詳しい情報を知りたい行き先、連絡方法、営業時間、クチコミ、写真など②間接「カレー」「美容室」など業種による検索。近くにあるお店を調べ、どこに行くか検討したい評価(星の数)、クチコミ、サービス内容、写真など③ブランド名「マクドナルド」などブランド名による検索。近くにあるお店を知りたい行き方、連絡方法、営業時間など
①直接
「直接」は、店名などをキーワードに目的のお店を検索することを指します。直接検索するユーザーはすでにお店の名前を知っていて、行き方や営業時間、評判などを知りたいと推測されます。検索結果には、該当するお店のナレッジパネルが表示されます。スマートフォンでは検索結果の最上部、デスクトップ(パソコン)の画面では検索結果の右上に表示され、内容の詳細を見ると、レビューの星やクチコミ、営業時間の他、電話番号や経路案内のボタンも載っています。検索したユーザーは、これらの情報から営業時間やクチコミなどの詳しい情報を調べたり、電話をかける、直接お店に行くなどの行動を起こしたりできます。直接検索するユーザーに対して、お店のオーナーはGoogleマイビジネスから商品やサービスの詳細情報や最新の取り組みの情報を登録して、お店の魅力をしっかりと届けるようにすることが効果的です。
②間接
「間接」は業種(や商品)、または地名+業種をキーワードに検索することを指し、検索結果にはローカルパックが表示されます。業種で検索するユーザーは、そのエリアで目的の業種のお店を探そうとしており、まだ利用するお店は決まっていないはずです。そのため、Googleでは、ローカルパックにおすすめのお店3件の情報を表示します。店名のほか、星やクチコミ、現在地からの距離などが表示され、「評判がいい」「現在地から近い」などの基準で比較しやすくなっています。ローカルパックでお店を比較検討するユーザーのため、お店のオーナーは、まず正確な情報が表示されるようにしましょう。そのうえで、MEO対策によるキーワードへの関連性や知名度の向上に力を入れましょう。ローカルパックには3件しか情報が表示されません。これは、ユーザーが短時間で選びやすいようにGoogleが情報を絞り込んだ結果です。お店のオーナ-としては、その3件の枠に自店舗をできるだけ入れるようにするため、近隣の競合店と比べて優れているといえる点を作り、アピールしていくことがカギになると覚えて下さい。
③ブランド名
「ブランド名」は、「マクドナルド」「スターバックス」のように、世間でブランドとして認識されているキーワードでの検索を指します。検索結果にはローカルパックが表示されますが、星やクチコミは表示されません。これは、同じブランドの店舗はどこでも同じ商品やサービスを提供しており、評価による比較は必要ないと考えられるためです。また、ブランド検索のローカルパックでは、お店にA~Cのアルファベットが付きます。大手チェーン以外ではあまり意識する必要のない検索ですが、お店でブランドの商品を扱う場合は注目しておきましょう。例えば「BMW」のようなキーワードで検索すると、正規販売店のほかに非正規の専門店なども表示されることがあります。もしも自分のお店が取扱商品のブランド名で検索した結果に表示されるようなら、Googleマイビジネスから正規店舗との違いや自店舗の特色などの情報を登録してアピールすることで、集客に役立てられます。
MEO対策の検索結果は「関連性」「距離」「知名度」の3要素で構成されます。
「関連性」
キーワードとの関連性は、MEO対策で非常に重要な部分です。ユーザーの用いた検索キーワードに対して、ビジネスの内容がどれだけ関連しているかによって検索順位は左右します。そのため、自分の店が検索される時に使われるキーワードを明らかにした上で、店の情報にキーワードを盛り込むことが必要です。おおまかなイメージで説明すると、例えば「和食」というキーワードに対し「〇〇はおいしい和食のお店です」「〇〇で和食を楽しみました」のように、お店と関連付けて記述された情報があることで、Googleによる関連性が高まっていきます。ただ、これは「キーワードの入ったコンテンツがあればいい」というだけではありません。Google1は、コンテンツを見たユーザーの行動から、コンテンツの関連性はどの程度かを推定しようとしています。しっかりと読まれたり、ボタンのクリックなど行動を促したりできる、読みやすく質の高いコンテンツであることが大事です。
「知名度」
お店やサイトがどれだけネットで取り上げられているかなど、知名度も重要な指標です。知名度を高めるためには、SNS発信やSEO対策も必要となります。Googleでの口コミ数や評価も影響します。インターネット上にある関連したコンテンツの多さや、クチコミなどでの評価の高さが反映されます。これもおおまかなイメージですが、関連性が情報の「質」だとすれば、知名度は「量」を反映したものだと捉えます。ただし、関連性は質だけ、知名度は量だけを指すわけではありません。関連性の評価は情報の量がある程度なければ高まらず、知名度の評価はネガティブな情報が増えても上がるというわけではありません。関連性も知名度も、情報の質と量の両方があることで高められます。
「知名度を高める為のポイント」3つ
指名検索を増やす
多くの人から行きたいと思われ、名前を覚えられていて検索されるお店は知名度が高く、インターネット外の知名度も反映されていると考えられます。チラシの配布やテレビやラジオのCM、看板の設置など、インターネット外の施策が効果的で、よくある「〇〇で検索してください」といった呼びかけも有効です。人が集まるイベントで話題にしたり、友達などの会話で紹介してもらったりと、地道な積み重ねも指名検索につながります。
クチコミを増やす
会話の話題に上ることなども含め、多くの人が言及していることも、端的に知名度の高さを表します。
お店のウェブサイトへの被リンク
特に、業種や地域との関連性が高いサイトからの被リンクを増やすことです。これも「多くのサイトからリンクされている=知名度が高い」と判断出来ます。
「距離」
検索するユーザーの位置が近いほど、表示されやすくなります。地図エンジンでは、近さも1つの重要な指標です。ただし、ユーザーのいる場所と店までの距離は対策できないため、特に気にかける必要はありません。地図エンジンの仕組みとして、遠くのユーザーには表示されにくいことを理解しておきましょう。知名度が高まることで、ユーザーの現在地と離れていてもローカル検索結果にお店が表示されやすくなります。少し遠くても、「あのお店の料理はおいしい」とうわさを聞けば私たちは訪れてみたくなります。このような評価にも影響するのが知名度です。googleはスマートフォンを通じてユーザーが移動した履歴も蓄積しているため、ユーザーの行動履歴から「駅前から多くの人がこのお店に行っている」ことがわかります。すると、駅前でローカル検索した結果にお店が表示されやすくなるようです。経路検索された数が増えることも影響すると考えられます。
MEO対策に取り組む際のポイント3つ
1つ目「いい評価をもらう」
これはお店の体験が反映される
2つ目「話題になる」
クチコミを書いてもらうことも含みますが、ほかにも、例えば友達と話すときにお店を話題にしてもらったら、気になった人がお店を検索するかもしれません。お店の名前で検索することを「指名検索」と呼びますが、話題になって多くの人に関心を持ってもらい、指名検索が増えることは、お店の知名度を評価する指標の1つと考えられます。
3つ目「検索結果の中で選ばれる」
ローカルパックできちんとお店の魅力を伝えられなければ、上位に表示されても選ばれませ。上位であることはもちろん大切ですが、お店での取り組みとしては、選ばれる情報の発信を意識します。
Googleマイビジネスへの登録が必要
MEO対策をするにはまずGoogleマイビジネスへの登録が必要です。Googleマイビジネスは基本無料で利用が可能で、Googleサービス上にお店情報を表示させたり管理したりできるツールです。Googleマイビジネスを始めるのに必要なモノは、パソコンやスマホなどインターネット環境とGoogleアカウントです。既にGoogleアカウントを持っている場合は既存のアカウントを利用することもできます。Googleマイビジネスの登録ステップは次の通りです。
Googleマイビジネスへの登録手順
Google マイビジネスにアクセス
Google アカウントにログイン
ビジネス(店舗)の住所を入力
Googleマップ上でのビジネスの表示方法を選択
業種を選択
電話番号、サイトURLを入力
オーナー確認も忘れずに
Googleが管理している全国のお店のデータ(ビジネスリスティング)に対して「このお店のオーナーは自分である」と申請し、認証を受けることを「オーナー確認」と呼びます。ハガキやメール、または電話といったウェブ以外の手段を使って認証を行います。オーナー確認が完了すると自分のビジネスプロフィールを優先的に管理、編集できるようになるほか、Googleマイビジネスのすべての機能を使えるようになります。
オーナー不在の状態はリスクあり
お店がすでに追加されていてGoogleマップで見れる場合があります。この場合、Googleはお店の存在を把握し、ユーザーが情報を投稿していてもオーナー確認されていない、つまりオーナー不在の状態です。オーナー不在のお店のビジネスリスティングは、主にユーザーからの情報によって作られます。その場合、店名や電話番号、営業時間などの基本情報が間違っていてもGoogleだけでは十分なチェックができません。不正確な情報が掲載されてしまうだけではなく、悪意を持つ第三者にオーナー権限を乗っ取られたり、悪意を持った情報を掲載されたりしてしまう可能性もあります。
MEO対策で上位表示されることが重要な理由5つ
MEO対策をすることでお店の集客改善に大きな効果が期待できます。現代のユーザーの行動パターンや集客方法が変化している中で、基本無料で活用できるGoogleマイビジネスを使ったMEO対策が重宝される理由があります。
理由1:スマホの普及
NTTドコモ社のモバイル社会研究所が2020年に発表したケータイとスマートフォン比率に関する調査によると、スマホの普及率はなんと88.9%にも及ぶことが分かりました。ケータイとスマホの大きな違いと言えばやはり検索をしたり、動画を見たり、SNSを更新したりというインターネットを使ったサービスがより身近になったことではないでしょうか。これまでは事前に電話で確認したり、家のパソコンからホームページを閲覧したりしてお店を決定していたユーザーが、今では友達と合流してからその時の気分で食べたいものを検索し近くのお店に訪問することもあります。また事前にお店を選定する場合でもSNSのトークルームにお店の情報を共有してお互いがそのお店のサイトやSNSアカウント、Googleマイビジネス情報に接続し直接写真や雰囲気を確認することも多いでしょう。インターネットの発達によりユーザーの行動パターンにも変化が起きてきている今、MEO対策で上位表示を目指すことの意義がより強くなってきています。
理由2:ポータルサイトの掲載には高額な費用が掛かる
ポータルサイトとは所謂情報のまとめサイトで、通常企業が掲載するお店集めて運営しているサイトであるため個人店の公式ホームページよりユーザーの目につきやすいのが利用するメリットです。しかし実際にポータルサイトに掲載しようとすると初期費用と月額費用を合わせるとなかなか高額な費用が掛かります。
さらに、高い掲載費用を払っている店舗が上に表示されるということもあり、多くの競合店に埋もれてそもそもユーザーに見られていないという問題もあります。ポータルサイト掲載に比べると基本無料で利用できるGoogleマイビジネスを使ったMEO対策で上位表示を目指す方が費用的なメリットが大きくなります。またMEO対策においては競合が近隣のお店に限られるため、公式ホームページのSEOを強化してポータルサイトに対抗するよりは難易度が低くなります。
理由3:口コミを集めることが出来る
お店を決めたり、商品を買ったりするときに口コミを参考にするという人も少なくないのではないでしょうか?実際にユーザーが商品を購入したり、サービスを利用する時にいかに口コミを参考にしているか、に関しての結果をご紹介します。つまりあなたのお店をユーザーに選んでもらうためにもお店に関する口コミ情報を集めることが大事になってきます。そこでGoogleマイビジネスを利用すればユーザーが書き込んでくれた口コミの管理や返信なども行うことが出来ます。口コミを集める場所としてもGoogleマイビジネスを利用するメリットが大きいのです。
理由4:視認性の高い場所に表示される
Googleマイビジネスの登録情報は自然検索の情報(のウェブサイト等の検索結果)よりも上部に表示されるため、ユーザーが認識しやすいという特徴があります。例えば「北海道 お寿司」と検索した場合、Googleマイビジネスの情報(MEO対策部分)の下にウェブサイト等の検索結果(SEO対策部分)が表示されます。Googleマイビジネスのリスティング情報はローカルパックと言われ、通常検索時に表示される店舗数は上位3店舗で、それ以下の店舗の情報は「さらに表示」をクリックして確認します。つまり特定のキーワードでMEO対策に成功することが出来れば、検索したときにお店のGoogleマイビジネス情報が最も上部に表示されることになります。Googleマイビジネスの情報を充実させMEO対策を行うことはお客さんが注目してくれる機会を格段に増やすことに繋がります。
理由5:ユーザーが次のアクションを起こす確立が高い
地図と関連したローカル検索の場合は、ユーザーが「地名+業種・業態」などのキーワードで次の目的地を探していたりする時に行われる場合が多いので、次のアクションに繋がりやすいという特徴があります。例えば、「カフェ 近く」と検索しているユーザーは、直近で近くのカフェに寄りたいから探しているため、良いカフェを見つけることが出来たらすぐにアクションを起こすと予想出来ます。MEO対策を強化することはお客さんのアクション、つまり来客や問い合わせに繋がる可能性が高くなるという点で見落とせないのです。
MEO対策上位表示を達成するポイント10選
①:Googleマイビジネスの登録内容を充実させる
MEO対策でまず取り組まなくてはいけないのがGoogleマイビジネスの情報を充実したものにすることです。とりあえずアカウントを作って始めてみようとしたけれどいまいちGoogleマイビジネスを使いこなせていない人も多いのではないでしょうか?Googleでの上位表示を決定する要素でご紹介したキーワードとの関連性を高めるためにGoogleマイビジネスの登録内容を充実させ、キーワードと関連する情報を増やしていくことは大きな効果があります。つまり初期の基本的な店名や住所、電話番号などの登録しか手を付けていなかった場合は、ユーザーが検索するキーワードとの関連性がどうしても低くなってしまうということです。
②:NAPO(Name, Address, Phone)表記は統一する
NAPO(ナッポ)とは、英語でName(店名)、Address(所在地)、Phone(電話番号)、OperatingHours(営業時間)という、お店の基本情報4点の頭文字を組み合わせたものです。インターネットの様々な場所にお店の譲歩いうがある状態を指すとき、すべての場所で、この4点を統一しましょう。NAPOの統一は、検索エンジンに正確な情報を伝え、評価を高めるために必要です。お店の表記が異なれば、検索エンジンはウェブサイトAとBに載っているお店の情報を、別のお店だと認識してしまうかもしれません。同時にNAPOが統一されていることは、ユーザーの信頼感、安心感も高めます。さまざまなアプリやサイトを見ながらお店を選んでいるとき、サイトにより掲載された電話番号が違ったり、営業時間がずれていたりしたら、ルーズな印象を受けますし、不安にもなります。
③:ビジネス名を適切に付けよう
「ビジネス名」は、お店の名前です。書き方にはガイドラインが定められており、屋号の店舗名や、看板に記載している名前を入力します。キャッチコピーや所在地情報などを加えるのはガイドライン違反になり、正確に反映されないので注意して下さい。
④:適切なビジネスカテゴリを選択する
「カテゴリ」は業種を指し、あらかじめ用意されている中から選択します。「和食」などキーワードを入力すると候補が表示されるので、ふさわしいカテゴリを選択してください。適切なカテゴリを設定することは非常に重要で、MEOでの上位表示されやすさにも影響します。ぴったり合うカテゴリが見当たらない場合は、Googleマップ上で競合店の詳細情報を表示し、店名の下に表示されるカテゴリを参考するといいでしょう。なお、オプションとして「追加カテゴリ」も設定できます。「追加カテゴリ」は8つまで登録可能ですが、関連性の低い追加カテゴリを登録すると、メインカテゴリの検索パフォーマンスが下がり検索結果の上位に表示されにくくなる可能性があります。主要な取り扱い商品やサービスといえるものだけを追加しましょう。
⑤:手軽に発信できる投稿機能を活用する
Googleマイビジネスの「投稿」機能は、SNSのメッセージのような感覚で、お店から伝えたい情報を写真と文章を使って発信出来ます。投稿内容はお店の詳細情報やナレッジパネルの「最新情報」タブなどに表示されます。お店の常連客は知っていても、これからお店を探す人はまだ知らない、しかし、知っていれば自分のお店を選ぶ強い理由となるだろう情報があるはずです。投稿の内容はMEOにも貢献する。投稿の内容がキーワードとの関連性が高まって、上位に表示されやすくなります。作業量的に無理のない範囲で、こまめな情報発信に活用しましょう。
⑥:写真のキャプション機能
飲食店をローカル検索で探すとき、ローカルパックのお店の項目に、キーワードに対応した写真が1点ずつ表示されます。例えば「新宿 ラーメン」ならばラーメンの写真が並び、同じ和食店が表示される場合でも「新宿 鍋」「新宿 天ぷら」「新宿 刺身」のようにキーワードが異なる場合には、お店の写真の中から鍋、天ぷら、刺身の写真が選ばれます。このようにキーワードに応じて写真を選択するため、Googleではお店に追加された写真に何が写っているかを自動的に判別しています。しかし、写真の追加時にキャプションを付ける機能は、iPhoneまたはAndroidのGoogleマイビジネスアプリのみ利用出来ます。キャプションを付けた写真は正方形に切り取られ、一度付けたキャプションは修正できません。
⑦:掲載する写真にこだわる
写真が追加されているビジネス(お店)は、写真がないビジネスと比べて、Googleマップで経路が検索される回数が42%増加し、ウェブサイトのリンクがクリックされる回数が35%増加するとされます。どのような業種のお店でも、写真があった方がユーザーの目に留まりやすく、関心をひきやすいのは間違いありません。さまざまな写真を追加できますが、特に重要なのが、「カバー」と「ロゴ」と呼ばれる特別な役割を持つ写真です。
カバー
カバーはナレッジパネルや詳細情報に表示され、お店の雰囲気を伝える代表的な1枚となります。これから初めて来店するユーザーを想定するなら、近づいたら「あのお店だ」とわかるように外観の写真か店内の様子がわかる写真を使うことをおすすめします。カバー写真に何を表示するかは、最終的にGoogleが決定しています。オーナーが写真を追加していない場合は、ユーザーが投稿した写真が使われます。ユーザーが投稿した写真がない、または適当なものがない場合には、ストリートビューの写真が使われることもあります。複数の写真が追加されているとき、オーナーが名物料理の写真をカバーに設定しても、Googleの判断によって外観など別の写真がカバーとして表示されることもあります。傾向としては、お店の外観、または店内を写した鮮明な写真が使われやすいようです。そのような写真をカバー用に用意するといいでしょう。
ロゴ
ロゴは、お店からの投稿(テキスト)や写真が表示されるときにお店を表すアイコンとして使われ、SNSのアイコンのように丸く切り抜かれ表示されます。お店に適切なロゴがない場合は、看板や店主の顔、代表的な商品の写真など、お店を象徴する1枚を使いましょう。
⑧:クチコミの返信のやり取りがユーザーの判断を左右する
クチコミは、多くのユーザーがお店選びの参考にしています。ドイツに本社を置くUberall社は、2018~2019年に6万4千店舗のビジネスリスティングを調査したレポートにおいて「95%のユーザーは購入の決定にあたりクチコミの影響を受けている」「星の評価が3.5から3.7に改善するとコンバージョン(購入決定、お店への問い合わせなど、施策の目的を達成する行動)の成長率は120%増加する」「クチコミの32%に返信する企業は10%にしか返信しない企業よりも80%高いコンバージョン率を達成する」と発表しています。ここからわかることは2つあります。ユーザーにお店を気に入ってもらい、ポジティブなクチコミを書いてもらえば売上げのアップにつながることが1つ目。そして、クチコミに対するお店からの返信も増やしていけば、同様に売り上げのアップにつながるということが2つ目です。実際には、クチコミはポジティブなものばかりだとは限りません。厳しい指摘も顧客からのフィードバックとして受け止め、真摯に対応し返信も行っていくことが、よりよいお店作りにつながり、ファンを増やすことにも繋がります。ポジティブなクチコミは、単純にうれしいもので、従業員のモチベーションアップにもなるでしょう。また、クチコミが多いこと、星の評価が高いことは、MEOにおけるお店の関連性や知名度の評価に繋がり、MEO対策にも好影響を与えます。
⑨:ユーザーがクチコミを書きたくなる導線を作ろう
クチコミはお店にとって大切ですが、ユーザーの視点でいえば、クチコミを書くことのメリットは特にありません。それでもクチコミを書いてもらえるよう、お店で「導線」を作る必要があります。ここでいう導線とは、お店でいい体験をして、クチコミをどのように書けばいいのかを知り、実際に書き込む、という一連のアクションがスムーズに出来る流れです。業種や業態により効果的なクチコミ獲得方法は異なりますが、これは、どのような業種および業態でも共通する考え方です。
ユーザーがクチコミを書かない理由3つ
何を書いていいかわからない
「クチコミを書いて」と言われても、どんな事を書いたらいいの?
書く理由がない
自分に直接メリットはないし、誰のどんな役に立つのかもわからない
面倒くさい
書くことと書く理由はあったとしても、手が動かない
⑩:ブログやSNSの合わせ技
ブログなどのメディアを大々的に発信するには、まだ自信がない…、という場合にはお店のSNSアカウントを作るのも知名度アップの施策です。SNSの特徴である拡散の力を利用するためには、フォロワーを獲得できるようなコンテンツを発信することが重要です。ブログ記事よりも、写真や動画など視覚的な要素が求められるという点も注意が必要です。ユーザーが求めている情報、タメになる情報を発信してファンを獲得していきます。またSNSで口コミを書いてくれたお客さんにコンタクトを取るというのも、1つの作戦です。
自社のウェブサイトが集客力アップに大きく貢献する
自社のウェブサイトではGoogleマイビジネスだけでは伝えにくい「深い」情報を発信できます。例えば、レストランのシェフ経歴や受賞歴を載せる項目は、Googleマイビジネスにはありません。「投稿」で発信することは可能ですが、時間が経つと見られなくなってしまいます。しかし、お店のウェブサイトなら常に見てもらいやすく掲載でき、信頼感や期待感を高めてもらえるでしょう。クリニックや仕業全般、自動車整備など技術や実績を売りにするビジネスでは、こうした情報は特に効果的です。また、お店の歴史や商品へのこだわりなどを掘り下げて紹介するコンテンツは、お店のファンに喜んでもらえます。ナレッジパネルや詳細情報には載っていない情報まで調べたいと考えるユーザーの為に、ウェブサイトのコンテンツを整備しましょう。
自社のウェブサイトを持つ理由3つ
理由①:MEOの効果を最大化できる
MEOにおける関連性や知名度を高める施策をすべてやりきるには、お店の公式サイトが欠かせません。
理由②:自社サイトを中心とした集客ができる
Googleやポータルサイトに頼り切りにならずに済むことで、集客チャネルが多くて困ることはありません。
理由③:情報発信の自由度が高いことです。
Googleマイビジネスやポータルサイトでは、情報の形式が決まっていますが、自分のお店のウェブサイトはユーザーに伝えたいことを自由にコンテンツ化できます。
ウェブサイトに基づくMEOの要点5つ
1つ目:情報の分類と階層化
ウェブサイトは自由にコンテンツを制作できますが、商品の情報や店舗が複数ある場合の情報などは、何らかの基準で分類して適宜階層化し、整理することを心掛けてください。Googleマイビジネスに商品を登録する際には「カテゴリ」を設定しますが、ウェブサイトで商品を紹介するときには、それに合わせる形でメニューを階層化します。商品1つずつの説明に、ある程度のボリュームがある場合は、1点ごとに独立したページを作りましょう。複数の店舗を持つお店のウェブサイトでは、ただ一覧にするのではなく、地域名ごとに階層化して整理してください。このようにコンテンツを分類して階層化することでキーワードとの関連性が高まります。
2つ目:Googleマイビジネスの「商品」からウェブサイトの商品ページへリンク
Googleマイビジネスとお店のウェブサイトで同じ商品を紹介している場合、Googleマイビジネスで商品を追加するときに、「詳細」ボタンでウェブサイトの商品情報ページのURLを登録しましょう。このように設定することで、商品について詳しく知りたいユーザーにウェブサイトを案内でき、満足してもらえる可能性が高まります。また、商品名とお店のコンテンツに記された情報との関連性も高まります。
3つ目:コンテンツのメイン部分に所在地情報を入れる
各ページの下部(フッター)にお店の所在地などを記載するのは定番でする、より重要な情報が置かれるべき部分に、地域に関するキーワードを載せましょう。わかりやすい手法としては、サイトのトップページにメインコンテンツとしてお店の所在地や問い合わせ先をしっかりと載せます。これによって地域と関連性の高いお店だとアピールでき、サイトを見るユーザーにとっても、どの地域にあるお店かを明確に伝えられます。コンテンツとして地域に関係の深い情報を発信することも、もちろん地域との関連性を強化します。工務店などでは地域ごとに分類して施工事例を紹介したりすることが、地域との関連性を高めるために効果的です。
4つ目:被リンクの獲得
特に、地域との関連性が高いサイトからリンクしてもらうことが有効です。お店がある市区町村の商工会やお店が属する商品街、周辺を扱うタウン情報サイトや観光情報市後などからリンクされていれば、それだけ知名度の評価が高まります。同時に、公的なサイトからリンクされていることによってユーザーの信頼感も増すでしょう。地域の役所の商工観光課や、商工会の事務局に「このようなお店を営業しています。ウェブサイトで紹介していただけませんか」と、電話で問い合わせてみてください。役所などに対しては、メールよりも電話のほうがすぐに対応してもらえる可能性が高いです。お店を紹介できるのは役所のサイトにとっても有益なことなので、リンクの依頼は歓迎してもらえます。商工会では加入が条件となるケースもありますが、そうでないケースもあります。
5つ目:ユーザーが行動できる導線作り
ウェブサイトでお店について詳しく知ったユーザーが経路検索や問い合わせ、予約などができるようにしましょう。ユーザーがスムーズに行動できるようになっていることが、Googleに使い勝手がいいサイトだと評価されることにつながります。Googleマイビジネスでは、Googleマップを使った導線となるパーツを取得してページに埋め込めます。「ホーム」画面から、マップ上の位置やお店の詳細が表示されるURLを取得しましょう。
MEO対策上位表示に向けてインサイト機能で分析する
直接・間接検索の比率から重点施策を考える
いちばん上に表示される「ユーザーがあなたのビジネスを検索した方法」レポートに、すべての検索数と、直接(店名を入力しての指名検索)、間接(業種などをキーワードとした検索)の比率が確認できます。ここでの検索数とは、MEO検索結果にナレッジパネルまたはローカルパックが表示された数です。お店の知名度を測るには、直接検索の割合が高いほうが好ましいです。しかし、業種や立地などにより比率は大きく変わるため、どの程度の割合であればいい、悪いとは一概にいえません。例えば、観光地の飲食店では、よほどの有名店でない限り店名で直接検索するユーザーは少なく、間接検索の比率が高めです。一方で、テレビCMなどを展開している有名チェーン店であれば、直接+ブランド名で50~60%を占めることをめずらしくありません。ニッチな業種では、数少ないお店の名前を覚える人が多いため、直接検索の比率が高まります。一方で、飲食店のようなお店が多い業種では、間接検索の比率が高くなります。都市部の飲食店では、直接検索が10%前後となるのが普通です。直接、間接検索の比率からは、お店の名前を知っているユーザーが多いか、そうではないユーザーが多いかを推測できます。これを集客施策のヒントとして活用しましょう。
直接・間接それぞれの検索ユーザーにアピールする
直接検索と間接検索では、ユーザーの目的や検索結果に求めている情報が異なります。それぞれに効果的な方法でアピールをしましょう。直接検索が多い、または直接検索ユーザーに強くアピールしたい場合は、投稿に力を入れます。直接検索するユーザーはお店の存在をすでに知っていて、詳しい情報や評判、行き方などを知りたいと考えられます。イベントなどの最新情報や、新しい取り組みを投稿によって伝え、お店を利用したい気持ちを高めてもらいましょう。間接検索が多い、または間接検索するユーザーにアピールしたい場合が、写真や商品の情報を追加して、お店の詳細情報で魅力を感じてもらえるようにします。間接検索でお店を探すユーザーは、同じ検索結果に表示された競合店と比較してお店を選びます。競合店よりもいいお店だと感じてもらうことを特に意識して、情報を発信しましょう。
反応の数はユーザーが実際に行動してくれた証拠
「ユーザーの反応」レポートで、お店のナレッジパネルや詳細情報を見たユーザーが、その後に起こした行動を確認しましょう。ウェブサイトへのアクセス、ルート検索、電話、メッセージなどの反応したユーザーは顧客になってくれる可能性が高いと考えられ、集客効果を評価する参考になります。また、反応の傾向から、何が求められているのか、不足している情報はないかを推測し、今後の参考にすることも出来ます。
「反応率1%」を大まかな目安にする
同じ期間の「すべての検索」の数と、すべての反応の数から、反応率を計算できます(反応数÷検索数)。立地や業種などにもより一概にはいえませんが、大まかな目安として、反応率が1%を超えているお店は、集客がうまくいている場合が多いです。1%に満たない場合は、ローカルパックやナレッジパネルおよび詳細情報でお店の魅力を十分に伝えられているのかを見直すことをおすすめします。商品の情報や写真を充実させる、投稿を増やすなどで、反応してくれるユーザーを増やしていくことは可能です。
行動からユーザーの目的や問題点を推測する
ユーザーの反応は折れ線グラフで表示されます。このグラフで行動の数と推移を見て、ユーザーの目的や状況を推測しましょう。ウェブサイトへのアクセスが多い場合、ユーザーがナレッジパネルや詳細情報になない、より詳しい情報を求めていると考えられます。ウェブサイトのコンテンツを見直し、顧客からよく質問される情報などを充実させることで、満足してもらえるかもしれません。他方で、ナレッジパネルや詳細画面の情報が不足している可能性もあります。十分な情報を発信できているかの見直しも行いましょう。ルートの検索が増えているのは、初めてお店を訪れようとしているユーザーが、行き先を調べている可能性が高いです。新規の顧客が増えているかの確認しましょう。また、お店への行き方がわかりにくい可能性も考えられます。外観の写真を追加する、近くの目印になる場所を投稿で紹介するなどで、わかりやすくするといいでしょう。電話で増えている場合、業種や業態などによりさまざまな理由が考えられますが、会話の内容からユーザーの事情を推測します。同じ問い合わせが多い場合は、投稿などで情報を追加するといいでしょう。客層が高齢の場合、電話による問い合わせのほうが楽だと感じる人が多いため、電話が多くなりがちです。
検索キーワードを確認しMEOを見直そう
検索数が多い上位のお店をお手本にしよう
検索数が多い間接検索のキーワードで検索すると、自分のお店よりも上位に表示される、気になるお店が見つかると思います。そのお店の詳細情報やウェブサイトをよく見て、発信されている情報をお手本にしましょう。業種が異なる場合もありますが、同じローカル検索結果に表示されるライバルの情報をみることは、具体例として非常に有意義です。知名度が圧倒的に高く、簡単に対抗できないケースもありますが、施策の内容や発信の方法を参考に、自分のお店がどのようにすれば対抗できるかを考えましょう。
ユーザーの検索キーワード上位100件が見られる
インサイトの「ビジネスプロフィールの表示に繋がった検索」レポートでは、お店のナレッジパネルやローカルパックが表示された際の検索キーワードを、最大100件分まで画面中で確認できます。このレポートは非常に興味深く、店名や業種、商品名のほか、お店側では想定しなかった意外なキーワードで多数検索されていることを発見できることがあります。
3つの視点からキーワードをチェックする
検索数そのものを強く意識する必要はありません。上位のキーワードを、次に挙げる3種類に分類していってください。1つ目は「リストアップしていた想定通りのキーワード」、2つ目は「想定外のキーワード」、3つ目は「間違った店名などの誤記キーワード」です。
1つ目:「リストアップしていた想定通りのキーワード」
想定通りのキーワードについては、商品名やサービス名の他、特徴を表す言葉などのキーワードが上位にあるか、そうでないかを確認します。上位にキーワードがある場合は、そのキーワードに関心を持ってお店の情報を見ているユーザーが多いといえます。商品や写真の追加や投稿によって、関連の情報をさらに増やし、ユーザーにお店を利用する意向を高めてもらいましょう。順位が高く、ローカルパックに表示される内容も魅力的だと思われるのに検索数が多くないのは、検索している人がそもそも少ない、ニッチなキーワードであるためです。ニッチなキーワードで顧客をつかんでいることはビジネスとしてはいいのですが、その情報を求めている人が少ないため、今後さらに成長させ、売上げを伸ばすことは難しいキーワードだと考えられます。
2つ目:「想定外のキーワード」
上位にある想定外のキーワードには、お店側が気づいていないユーザーのニーズ、商機が隠れている可能性があります。例えば、ランチやテイクアウトにそれほど力を入れていたわけではないのに、検索数の上位「ランチ」「テイクアウト」「お弁当」のようなキーワードがあるとしたら、それらの情報を求めてお店を見つけている人が予想外に多いということです。よりメニューを充実させ、写真や投稿でアピールすることで、さらなる集客アップ、売上げの増加が見込めるかもしれません。場合によっては新しい商品やサービスの企画、お店のオペレーションの見直しといったことも必要になるため、簡単にはできないかもしれません。
3つ目:「間違った店名などの誤記キーワード」
誤記キーワードの検索数が多い場合、例えば間違った店名でたくさんの人が検索していると思われる場合には、実際にそのキーワードで検索してみて下さい。すると、店名を間違えた紹介記事などが見つかる可能性があります。誤った情報が流通しないよう、記事を掲載しているウェブサイトの管理者に連絡が可能であれば、紹介してくれたことへの感謝を伝えたうえで、訂正してもらえるようお願いいたしましょう。
まとめ
MEO対策上位表示を達成することが出来ればインターネットとスマホが普及した現代に合った集客を強化することが出来ます。
Googleマイビジネスは基本無料で利用ができるのにも関わらず、お店の情報や写真の更新はもちろん最新情報の発信ができる投稿機能や口コミ管理もすることが出来ます。
SEO対策に比べてライバル数が少なくなるためMEO対策上位表示はお店がしっかりと対策を取る事で改善が期待できます。
こちらで紹介したMEO対策上位表示のポイントをしっかりチェックして、お店の集客改善に役立てて頂けたら嬉しいです。SEO対策とMEO対策の違い
対策範囲が異なる
MEO対策はGoogleマップに表示される店舗の掲載順位の向上を目指す施策と説明しましたが、そのGoogleマップに店舗を表示させるためにはGoogleマイビジネスに店舗の情報を登録しなければなりません。MEO対策はこのGoogleマイビジネスを対象に、さまざまな対策を実施します。一方SEO対策の対象はWebサイトです。まずここが両施策の相違点として挙げられます。
対策方法が異なる
対策方法が異なるところが両施策の大きな違いです。MEO対策とSEO対策にはともに内部対策と外部対策があります。ここは両施策とも同じです。しかし具体的な対策のやり方が異なります。MEO対策の場合、内部対策と外部対策は以下のようになります。(一例)
MEO対策の内部対策
Googleマイビジネスに漏れなく情報を入力する
Googleマイビジネスは、Googleの無料で使えるツールのひとつで、お店の正確な情報を提供する為に必須のツールです。宣伝・集客効果が期待できます。ローカル検索結果やGoogleマップに表示されるお店情報のもととなるビジネスプロフィールを表示させることが出来ます。ユーザーがお店に対して投稿したクチコミを確認したり、お店からクチコミに返信したりすることも、Googleマイビジネスから行えます。また、ユーザーの検索行動を分析し、自分のお店がどのようなキーワードで検索され、どれくらいクリックされているか、掲載している写真がどれくらい見られているか、なども調べることも出来ます。
Googleマイビジネスに常に最新情報が掲載されているようにする
特定のキーワードに対する関連性を高める
MEO対策の外部対策
ユーザーに口コミの投稿を依頼する
サイテーションを設ける
SEO対策の内部対策
URL正規化
サイト構造の適正化
コンテンツ制作
SEO対策の外部対策
自然な外部リンクの獲得
MEO対策のメリット・デメリット
メリット
SEO対策より短期間で上位表示可能で費用がリーズナブル
MEO対策はSEO対策に比べて上位表示までの期間が短い傾向にあります。SEO対策は内部構造を整えたり、コンテンツを追加したりと、サイト全体に施策を施さなければなりません。そのため一般的には上位表示まで6ヶ月~1年はかかります。しかしMEO対策の場合は、早ければ1週間ほどで上位表示を実現することができます。費用的な面でも期間的な面でもSEO対策より魅力的です。また、MEO対策はSEO対策よりもランニングコストがリーズナブル。SEO対策は最低でも月額30万円ほどかかるのに対して、MEOは月額数万円ほどであることが多いです。
モバイル検索での露出増加が期待できる
2021年3月にドイツの企業SISTRIX(シストリックス)がモバイル検索とPC検索に関する調査を実施し、結果を公開しました。その結果、日本ではPC検索が約25%、モバイル検索が約75%という利用比率であることがわかりました※1。つまり、4分の3の検索がスマートフォンでおこなわれているわけです。このような検索比率の傾向は、MEO対策に取り組む意味を大きくしてくれます。モバイル検索では、「地域+業種」で検索すると、ローカル検索結果がファーストビューに表示されるからです。モバイル検索での露出増加によって、新規の顧客獲得を有利に進めやすくなります。
効率的に見込み客への認知拡大、集客促進を実現できる
MEO対策では、上位表示を目指すキーワードの多くが「地域名+業種名」です。たとえば、「渋谷(地域名)+居酒屋(業種名)」などがよい例としてあげられます。このようなキーワードは、ユーザーの意図が明確なタイプです。「渋谷+居酒屋」でいうと、検索意図は「渋谷で居酒屋を見つけたい」ということになります。MEO対策でローカル検索結果に表示されていれば、検索意図が明確なユーザーに自社の店舗を効果的にアピールすることができます。こうした「ユーザーの検索意図」が明確なキーワードで対策ができるところもMEO対策ならではのメリットです。
本格的に対策している競合が多くない
SEO対策やWeb広告、媒体掲載などの施策は今や当たり前の施策です。取り組んでいる企業はたくさんあります。しかし、MEO対策が広く認知されはじめたのは最近です。さらに、ほかの施策に比べると運用にかける手間、費用などの負担が少なく済むことから、自力で実施する企業が多いです。それゆえに優先度が低くなりやすく、とりあえずビジネスプロフィールを開設しただけで、本格的に対策していない企業がほとんどです。対策に力を入れることで、ローカル検索での自社ビジネスの優位性を確保することができます。競合と差をつけられます。
競合企業が少ない
業種・サービスで検索した際に、上位表示されているサイトの大半がまとめサイトやポータルサイトだった、という経験はないでしょうか。SEOはこうした実店舗のホームページサイト以外にも競合が多数存在しており、上位表示するにはかなりのコストと労力を要します。MEOでは純粋にターゲットの地域にある店舗のみが競合となることに加え、まだ対策している企業や個人が少なく、比較的対策の成果が出やすいとされています。特に地域密着型ビジネスの事業者にとってWeb施策は縁遠い対象であることも多く、取り組み状況に差が出ている状況です。MEO対策は競合相手が少なく、なおかつ潜在顧客にたどり着く可能性の高いWeb集客であると言えるでしょう。
問い合わせや来店を増やすことができる
MEO対策をおこなって上位表示ができると、「東京駅 ラーメン」「梅田 マッサージ」「博多 もつ鍋」といった「エリア+ジャンル」のような明確なニーズを持つユーザーに対して自分の店舗を訴求できる機会が増加します。同じような検索キーワードをSEOで上位表示するのが困難な場合でも、MEOなら意外とチャンスはあるもの。リスティング広告で高い費用が必要になるキーワードでも、MEOで上位表示できる可能性はあります。
来店見込みの高いユーザーに訴求できる
「地域名+○○(業種・サービス)」のキーワードで検索するユーザーは「これから検索キーワードに入力した地域にある○○の店舗に行く可能性が高いユーザー」と想定することが可能です。つまり、そのサービスを受けることは決めていて、あとはどの店舗にしようか?と考えている状態であるとも言えます。したがって、マップの検索結果で上位を取れば取るほどそういったユーザーからの視認性が向上し、数ある競合店舗の中から自店舗に足を運んでくれる可能性が高くなります。MEO対策を行うことで、このような来店見込みの高いユーザーに効果的に訴求できるのが大きなメリットといえるでしょう。
Google マイビジネスへのアクセスアップ
MEO対策によって、検索結果上に店舗情報が表示されれば、Google マイビジネスへのアクセスが増加するため、高い集客効果が期待できます。Google マイビジネスに登録された情報は、非常に信頼性が高く、実店舗への来店や商品やサービスの予約につながりやすいです。店舗の住所や営業時間、電話番号、定休日、建物の外観などの基本的な情報を入力することで、本格的なホームページやコンテンツ型のウェブサイトを開設しなくても、十分な集客効果を発揮するようになるでしょう。
MAP情報に対するクリック率のアップ
MAP情報は、一定の条件でリスティング広告と自然検索の間に表示されるため、クリック率向上が期待できます。MEOによる表示エリアは、非常に視認性が高く目立ちます。なお、Googleへのログインなしの状態であれば、MEOエリアがリスティング広告よりも上部に表示されます。一方で、Googleへのログインがある場合は、リスティング広告の下部にMEOエリアが表示されます。
口コミによってユーザーの声を反映できる
MEO対策によって、検索ユーザーに口コミを記載してもらうことで、サービス利用者の声を反映できます。顧客に対して優れたサービスを提供し、下記のような口コミを獲得できれば、着実に集客やお問い合わせにつながっていくでしょう。
広告費が抑えられて個人でも対策しやすい
MEO対策で行うことは、Googleビジネスプロフィールへの情報の登録です。Googleビジネスプロフィールは基本的に無料で利用できるツールであり、プロに依頼しなければ登録作業ができないような難しい機能はありません。そのため、依頼したとしてもSEOほど高額な費用にはならず、自社内で作業を終えられます。費用を抑えて、広告宣伝の効果が期待できるでしょう。SEO対策では、有償でプロに依頼するケースも多く、SEO対策費用が数十万円に上ることも珍しくないようです。しかし、MEO対策は基本的に自社内で完結できるため、外注費用がかかりません。Web広告を出す場合には入札方式で金額を決めて支払うことになり、クリック回数によって費用がかさみ、ポータルサイトや口コミサイトなどに掲載するにも利用料は必要です。ところがGoogleビジネスプロフィールなら、クリックされてもお金は発生しません。基本的な機能は無料で利用でき、やることも難しくないため、資金に余裕のない個人でも気軽に活用できます。個人経営の店も、集客施策の一つとしてまずはGoogleビジネスプロフィールに登録しておくと良いでしょう。
ユーザーの目に止まりやすい
MEOが効果的と言われるのは、検索画面の最も上に位置するマップに店名などが表示され、大変目立つためです。Webサイトが並んだ部分よりもユーザーの注目を集めやすく、宣伝効果が期待できます。特に、上位3件は地図にお店の名前が表示されるため、認識されやすくなります。
地域ユーザーに見てもらいやすい
MEO対策では、「地域プラス業種」などの形で検索した際に上位に表示させやすくなり、地域限定で探しているユーザーへの宣伝として効果的です。ピンポイントに、限定されたエリア内で探している人へ宣伝できるため、見込み客が本物の顧客になってくれる可能性も高くなります。MEOでのマップ表示は、各種ポータルサイトよりも上位になるものです。ユーザーは上から検索結果を見て行くことが多いため、MEOで上位表示させられると露出は増え、知名度も高くなるでしょう。
デメリット
風評被害を受けやすい
風評被害は、Googleビジネスプロフィールを使ったMEO対策で起こりえるデメリットのひとつです。MEO対策で利用するGoogleビジネスプロフィールでは、店名や住所などを登録できるだけでなく、一般ユーザーの口コミレビューや質疑応答なども反映されます。そのため、事実ではない悪い口コミを書かれるケースもあり、風評被害を受けるリスクもあるということです。ポータルサイトや口コミサイトでも、業者間の潰し合いなどはありましたが、MEOでも悪意ある第三者による低評価がお店のイメージを下げることもあります。被害を最小限にとどめるためには、小まめに評価をチェックして、誠意ある返答をするなどの対応が欠かせません。
レビューや口コミが信頼されにくい
レビューや口コミはお店の印象を知る手立てのひとつですが、業者の書き込みや悪意ある口コミによって、その信頼性が低くなることもあります。ユーザーの目も厳しくなっており、Googleマップに書かれた口コミにも真偽を疑う目を持ちます。特に、高評価ばかりのお店は、業者に依頼して不正しているのではないかと思われることもあるかもしれません。
実店舗のないビジネスには向いていない
MEOは、あくまでも実店舗のあるビジネスに必要な対策です。実店舗へと目を向け、足を運んでもらうために行います。インターネットでの通販やデータ販売、アフィリエイトなど、実店舗を必要としないビジネスでは、意識する必要はありません。ただし、実店舗がない場合でもGoogleビジネスプロフィールに登録することは可能です。登録すべき住所がないと地図上にピンは表示されませんが、登録情報は表示されます。店を持つビジネスに比べて順位は下がる傾向ですが、定期的に情報発信し続けていればそれなりに上がりやすくはなります。コストもかからないため、ローカル検索でも順位がほしい人は対策しておいても損はありません。
MEO対策が店舗集客に有効な理由
無料で始められ、外注しても比較的安価
店舗集客の方法として、大手口コミサイトやポータルサイトへの掲載をする店舗も多いです。しかしその掲載費用は高い上に、より多くの掲載費用を払っている競合店舗に埋もれ費用対効果が薄いのが問題です。一方でMEO対策は無料で始められ、業者に外注しても比較的安い費用で実施できます。また、MEO対策は地域密着型であるためSEO対策より競合も少なく、大手チェーンの店舗に勝てる可能性も大いにあります。
来店確度の高いユーザーにアピールできる
ローカル検索では「札幌 中央区 飲食店」のように「地名+業種」で検索される機会が多くなります。このような検索をするユーザーは購買意欲が高く、札幌市中央区でこれからランチをしたい人、後日札幌市中央区で予約をして飲食をしたい人など、直接来店につながる人です。MEO対策では、こういった来店の可能性が高いユーザーに自店の情報を表示し宣伝できます。
顧客アクションが取りやすい
ユーザーは、営業時間や定休日、口コミと評価などの情報を閲覧して情報を取り入れ、実際にサービスを選択するかを判断します。ローカル検索をしたときに表示されるGoogleマイビジネスの情報には、営業時間や口コミなどはもちろん、メニューや写真も1クリックで表示することができ、ユーザーに来店を促すことが可能です。さらに来店をする際には、電話での事前予約や、経路検索を実際に行う人も多いです。電話発信ボタンや経路検索ボタン、公式サイトへ誘導するボタンなどの便利機能があるGoogleマイビジネスは、顧客アクションがとりやすく、ポータルサイト等と比較して店舗集客に有効なツールといえます。
ビジネスチャンスを掴みやすい
Googleでお店を探したときの検索結果の情報が整備され、精度も上がってきています。特に位置情報を利用して現在地付近のお店を的確に検索できる点や、キーワードにも柔軟に対応して希望の検索結果を出せる点においてGoogleの検索は大きな反響を得ています。モバイルユーザーはさまざまな欲求を持ったら、すぐに検索を行います。それに対応した検索結果の中に自分のお店の情報が表示されるようにすることで、新しいビジネスチャンスをつかめるのです。
自店の商品をダイレクトにアピール出来る
メニューの写真が美味しそうか、聞き覚えがある店名か、そして星をいくつ獲得しているか、といった点は多くの場合にお店選びの基準となるでしょう。気になるお店をタップすれば、経路案内で道順を調べたり、電話をかけたりもでき、すぐに行動を起こせます。
なぜ、MEO対策を行う必要があるのか?
スマートフォンの利用者数が上昇しているため
近年、格安Simなどの登場により、従来よりも安く簡単にスマートフォンを所有できるようになりました。その結果、スマートフォンの利用者数は年々上昇しており、増加の一途をたどっています。スマートフォンの利用者数が上昇すれば、必然的にローカル検索の重要性も上がります。検索ユーザーは、1台のモバイル端末を利用して、図書館やホームセンター、花屋、IT企業、駅、バスに関する情報を、いつでもどこでも調べます。わざわざ自宅に帰ってデスクトップのパソコンを開いて調べることはほとんどありません。このような流れがある以上、MEO対策によって検索ユーザーに店舗の存在を見つけてもらう工夫が必要になります。
リスティング広告の掲載費用が高騰化している
昔、リスティング広告を施策として導入すれば十分な成果を期待できた時代がありました。しかし、リスティング広告運用の代行業者などが増加し、施策として導入することが容易になった現代では、簡単に効果を出すことが難しくなっています。また、リスティング広告は、企業の資本力が検索結果の上位表示に大きく関係しており、その掲載費用が各業界で高騰化しつつあります。もちろん、ランディングページのクオリティや検索キーワードによる要素もありますが、広告掲載費用が重要な意味合いをもっていることは確かです。小規模企業は、十分な広告掲載費用を捻出することが困難です。大企業と同じように立ち回ることができません。このような状況だからこそ、MEO対策によって、店舗集客のやり方について見直していく必要があるということです。
SEOで上位表示する難易度が上がっている
近年、Googleのアップデートにより、SEO対策による上位表示が困難なものとなっています。コンテンツに信用性がなく広告ばかり貼り付けられているアフィリエイトサイトが次々と圏外へ飛ばされています。しかし、一方で地元住民から信用されている施設や企業に関する情報サイトは、上位表示する傾向にあります。そのため、莫大な費用をかけてホームページを作成し、SEO施策に講じるよりも、MEO対策を実行に移した方が圧倒的に効率的です。MEO対策をするには、実店舗を運営していることが条件となるため、その強みを有効に利用して商圏を拡大していきましょう。
ポータルサイトの増加による掲載料の増加
近年、売り上げアップや検索順位の上昇をアピールするポータルサイトが増加傾向にあります。しかし、ポータルサイトが悪いというわけではありません。状況によっては、有効な手段になりえるでしょう。一方で、数多くのポータルサイトを利用すれば、必然的に掲載料が増加します。今ひとつ売り上げが伸びない時期に多くの予算を投下するのは、あまりにも難しいでしょう。MEO対策なら、無料で十分な集客効果を期待することができます。
MEO対策の内容や意味
MEO対策の基礎知識
MEO対策とは、Googleマップに登録されている店舗の検索順位を上昇させる施策のことです。対策に成功するとGoogleマップのみならず、Google検索の検索結果でも自社のビジネスが上位に表示されるようになります。Google検索で「地域+業種」のキーワードを入力したとき、そのエリアにある店舗の情報が3つ表示されています。MEO対策は、この3つの枠に自社のビジネスをランクインさせることを目指します。検索したユーザーの位置情報などを元に、Googleの検索結果に反映させるため、東京と北海道では検索結果が異なるのはもちろん、同じ都道府県の異なる地域から検索した場合にも表示内容が変わることがあります。
位置情報や時間帯によって検索結果は大きく変わる
MEO対策の特徴として、検索したユーザーの位置情報により、同じキーワードでも検索結果が大きく変わることがあります。デバイスの位置情報やIPアドレスをもとにしてユーザーの位置を判断し、距離を重視して検索結果を変更しています。ただ、必ずしも近いお店が表示されるわけではありません。知名度の高いお店や、Googleが関連性が高いと判断したお店は、現在地から離れていても表示されることがあります。また、営業中のお店は優先的に表示されるので、時間帯によっても検索結果が変わります。ローカル検索は現在地から今すぐ行動を起こしたいというニーズに応えようとしており、この点が通常のウェブ検索(オーガニック検索)と大きく異なります。オーガニック検索にも、地域のお店の情報が優先的に表示されるアルゴリズムがありますが、10メートル単位で検索結果が変わるようなことはありません。そのため、MEO対策では、ユーザーが検索する場所により、どのお店も検索結果の目立つ位置に表示されるチャンスがあると言えます。
MEOの上部に表示される枠「ローカルパック」「ナレッジパネル」とは?
GoogleのMEO対策とは、ウェブ検索で地域のお店や施設に関連するキーワードが検索されたとき、検索結果の上部に「ローカルパック」や「ナレッジパネル」と呼ばれる情報の枠を表示する仕組みのことを指します。
ローカルパックとは?
ローカルパックは、商品名や業種をキーワードに検索したローカル検索結果で地図の下に表示される、3つの枠です。
ナレッジパネルとは?
ナレッジパネルは、店名で検索したときに検索結果にお店や施設の詳細な情報が表示される枠です。ローカルパックの店名をタップしたときに表示される情報とほぼ同じで、ユーザーが検索したい対象のお店や施設が明確な場合、より少ない操作で詳細な情報を確認できるようになっています。
MEO対策検索結果のもとになる「ビジネスリスティング」とは?
ナレッジパネルやローカルパックに掲載する情報は、「ビジネスリスティング」と呼ばれる情報をもとに生成されています。ビジネスリスティングとは、マップ上の位置(緯度・経度)に紐づいた建物名や店名、さらには写真や電話番号、レビューなどの情報軍のことを指します。ローカル検索結果に表示されるビジネスリスティングは、現実世界にあるお店や施設のデータを収集して作られます。Googleはユーザーからの情報提供を求め、お店に関してはオーナーが表れて情報を整備してくれることを求めています。そのために用意されたツールが、Googleマイビジネスというわけです。
ビジネスリスティングの情報は、お店のオーナーとユーザー、Googleの3者によって作られます。
お店のオーナーが作る事
お店のオーナーは、「Googleマイビジネス」を利用することで、自分のお店のビジネスリスティングを編集出来ます。正確にいうとGoogleマイビジネスで編集できるのは、「ビジネスプロフィール」という情報です。
ユーザーが作る事
ユーザーはお店のクチコミや写真を投稿できます。また、新しいお店を見つけたらお店を追加したり、お店が閉まっている「閉業マーク」をリクエストしたりも出来ます。
Googleが作る事
Googleは、お店のオーナーとユーザーから集めた情報を統合し、ビジネスリスティングを管理します。Googleマップでも、同じくビジネスリスティングをもとにして情報を表示しています。
MEOの3つの種類と表示される情報
種類内容と推測される意図表示される情報①直接店名による検索。すでにお店の名前を知っており、詳しい情報を知りたい行き先、連絡方法、営業時間、クチコミ、写真など②間接「カレー」「美容室」など業種による検索。近くにあるお店を調べ、どこに行くか検討したい評価(星の数)、クチコミ、サービス内容、写真など③ブランド名「マクドナルド」などブランド名による検索。近くにあるお店を知りたい行き方、連絡方法、営業時間など
①直接
「直接」は、店名などをキーワードに目的のお店を検索することを指します。直接検索するユーザーはすでにお店の名前を知っていて、行き方や営業時間、評判などを知りたいと推測されます。検索結果には、該当するお店のナレッジパネルが表示されます。スマートフォンでは検索結果の最上部、デスクトップ(パソコン)の画面では検索結果の右上に表示され、内容の詳細を見ると、レビューの星やクチコミ、営業時間の他、電話番号や経路案内のボタンも載っています。検索したユーザーは、これらの情報から営業時間やクチコミなどの詳しい情報を調べたり、電話をかける、直接お店に行くなどの行動を起こしたりできます。直接検索するユーザーに対して、お店のオーナーはGoogleマイビジネスから商品やサービスの詳細情報や最新の取り組みの情報を登録して、お店の魅力をしっかりと届けるようにすることが効果的です。
②間接
「間接」は業種(や商品)、または地名+業種をキーワードに検索することを指し、検索結果にはローカルパックが表示されます。業種で検索するユーザーは、そのエリアで目的の業種のお店を探そうとしており、まだ利用するお店は決まっていないはずです。そのため、Googleでは、ローカルパックにおすすめのお店3件の情報を表示します。店名のほか、星やクチコミ、現在地からの距離などが表示され、「評判がいい」「現在地から近い」などの基準で比較しやすくなっています。ローカルパックでお店を比較検討するユーザーのため、お店のオーナーは、まず正確な情報が表示されるようにしましょう。そのうえで、MEO対策によるキーワードへの関連性や知名度の向上に力を入れましょう。ローカルパックには3件しか情報が表示されません。これは、ユーザーが短時間で選びやすいようにGoogleが情報を絞り込んだ結果です。お店のオーナ-としては、その3件の枠に自店舗をできるだけ入れるようにするため、近隣の競合店と比べて優れているといえる点を作り、アピールしていくことがカギになると覚えて下さい。
③ブランド名
「ブランド名」は、「マクドナルド」「スターバックス」のように、世間でブランドとして認識されているキーワードでの検索を指します。検索結果にはローカルパックが表示されますが、星やクチコミは表示されません。これは、同じブランドの店舗はどこでも同じ商品やサービスを提供しており、評価による比較は必要ないと考えられるためです。また、ブランド検索のローカルパックでは、お店にA~Cのアルファベットが付きます。大手チェーン以外ではあまり意識する必要のない検索ですが、お店でブランドの商品を扱う場合は注目しておきましょう。例えば「BMW」のようなキーワードで検索すると、正規販売店のほかに非正規の専門店なども表示されることがあります。もしも自分のお店が取扱商品のブランド名で検索した結果に表示されるようなら、Googleマイビジネスから正規店舗との違いや自店舗の特色などの情報を登録してアピールすることで、集客に役立てられます。
MEO対策の検索結果は「関連性」「距離」「知名度」の3要素で構成されます。
「関連性」
キーワードとの関連性は、MEO対策で非常に重要な部分です。ユーザーの用いた検索キーワードに対して、ビジネスの内容がどれだけ関連しているかによって検索順位は左右します。そのため、自分の店が検索される時に使われるキーワードを明らかにした上で、店の情報にキーワードを盛り込むことが必要です。おおまかなイメージで説明すると、例えば「和食」というキーワードに対し「〇〇はおいしい和食のお店です」「〇〇で和食を楽しみました」のように、お店と関連付けて記述された情報があることで、Googleによる関連性が高まっていきます。ただ、これは「キーワードの入ったコンテンツがあればいい」というだけではありません。Google1は、コンテンツを見たユーザーの行動から、コンテンツの関連性はどの程度かを推定しようとしています。しっかりと読まれたり、ボタンのクリックなど行動を促したりできる、読みやすく質の高いコンテンツであることが大事です。
「知名度」
お店やサイトがどれだけネットで取り上げられているかなど、知名度も重要な指標です。知名度を高めるためには、SNS発信やSEO対策も必要となります。Googleでの口コミ数や評価も影響します。インターネット上にある関連したコンテンツの多さや、クチコミなどでの評価の高さが反映されます。これもおおまかなイメージですが、関連性が情報の「質」だとすれば、知名度は「量」を反映したものだと捉えます。ただし、関連性は質だけ、知名度は量だけを指すわけではありません。関連性の評価は情報の量がある程度なければ高まらず、知名度の評価はネガティブな情報が増えても上がるというわけではありません。関連性も知名度も、情報の質と量の両方があることで高められます。
「知名度を高める為のポイント」3つ
指名検索を増やす
多くの人から行きたいと思われ、名前を覚えられていて検索されるお店は知名度が高く、インターネット外の知名度も反映されていると考えられます。チラシの配布やテレビやラジオのCM、看板の設置など、インターネット外の施策が効果的で、よくある「〇〇で検索してください」といった呼びかけも有効です。人が集まるイベントで話題にしたり、友達などの会話で紹介してもらったりと、地道な積み重ねも指名検索につながります。
クチコミを増やす
会話の話題に上ることなども含め、多くの人が言及していることも、端的に知名度の高さを表します。
お店のウェブサイトへの被リンク
特に、業種や地域との関連性が高いサイトからの被リンクを増やすことです。これも「多くのサイトからリンクされている=知名度が高い」と判断出来ます。
「距離」
検索するユーザーの位置が近いほど、表示されやすくなります。地図エンジンでは、近さも1つの重要な指標です。ただし、ユーザーのいる場所と店までの距離は対策できないため、特に気にかける必要はありません。地図エンジンの仕組みとして、遠くのユーザーには表示されにくいことを理解しておきましょう。知名度が高まることで、ユーザーの現在地と離れていてもローカル検索結果にお店が表示されやすくなります。少し遠くても、「あのお店の料理はおいしい」とうわさを聞けば私たちは訪れてみたくなります。このような評価にも影響するのが知名度です。googleはスマートフォンを通じてユーザーが移動した履歴も蓄積しているため、ユーザーの行動履歴から「駅前から多くの人がこのお店に行っている」ことがわかります。すると、駅前でローカル検索した結果にお店が表示されやすくなるようです。経路検索された数が増えることも影響すると考えられます。
MEO対策に取り組む際のポイント3つ
1つ目「いい評価をもらう」
これはお店の体験が反映される
2つ目「話題になる」
クチコミを書いてもらうことも含みますが、ほかにも、例えば友達と話すときにお店を話題にしてもらったら、気になった人がお店を検索するかもしれません。お店の名前で検索することを「指名検索」と呼びますが、話題になって多くの人に関心を持ってもらい、指名検索が増えることは、お店の知名度を評価する指標の1つと考えられます。
3つ目「検索結果の中で選ばれる」
ローカルパックできちんとお店の魅力を伝えられなければ、上位に表示されても選ばれませ。上位であることはもちろん大切ですが、お店での取り組みとしては、選ばれる情報の発信を意識します。
Googleマイビジネスへの登録が必要
MEO対策をするにはまずGoogleマイビジネスへの登録が必要です。Googleマイビジネスは基本無料で利用が可能で、Googleサービス上にお店情報を表示させたり管理したりできるツールです。Googleマイビジネスを始めるのに必要なモノは、パソコンやスマホなどインターネット環境とGoogleアカウントです。既にGoogleアカウントを持っている場合は既存のアカウントを利用することもできます。Googleマイビジネスの登録ステップは次の通りです。
Googleマイビジネスへの登録手順
Google マイビジネスにアクセス
Google アカウントにログイン
ビジネス(店舗)の住所を入力
Googleマップ上でのビジネスの表示方法を選択
業種を選択
電話番号、サイトURLを入力
オーナー確認も忘れずに
Googleが管理している全国のお店のデータ(ビジネスリスティング)に対して「このお店のオーナーは自分である」と申請し、認証を受けることを「オーナー確認」と呼びます。ハガキやメール、または電話といったウェブ以外の手段を使って認証を行います。オーナー確認が完了すると自分のビジネスプロフィールを優先的に管理、編集できるようになるほか、Googleマイビジネスのすべての機能を使えるようになります。
オーナー不在の状態はリスクあり
お店がすでに追加されていてGoogleマップで見れる場合があります。この場合、Googleはお店の存在を把握し、ユーザーが情報を投稿していてもオーナー確認されていない、つまりオーナー不在の状態です。オーナー不在のお店のビジネスリスティングは、主にユーザーからの情報によって作られます。その場合、店名や電話番号、営業時間などの基本情報が間違っていてもGoogleだけでは十分なチェックができません。不正確な情報が掲載されてしまうだけではなく、悪意を持つ第三者にオーナー権限を乗っ取られたり、悪意を持った情報を掲載されたりしてしまう可能性もあります。
MEO対策で上位表示されることが重要な理由5つ
MEO対策をすることでお店の集客改善に大きな効果が期待できます。現代のユーザーの行動パターンや集客方法が変化している中で、基本無料で活用できるGoogleマイビジネスを使ったMEO対策が重宝される理由があります。
理由1:スマホの普及
NTTドコモ社のモバイル社会研究所が2020年に発表したケータイとスマートフォン比率に関する調査によると、スマホの普及率はなんと88.9%にも及ぶことが分かりました。ケータイとスマホの大きな違いと言えばやはり検索をしたり、動画を見たり、SNSを更新したりというインターネットを使ったサービスがより身近になったことではないでしょうか。これまでは事前に電話で確認したり、家のパソコンからホームページを閲覧したりしてお店を決定していたユーザーが、今では友達と合流してからその時の気分で食べたいものを検索し近くのお店に訪問することもあります。また事前にお店を選定する場合でもSNSのトークルームにお店の情報を共有してお互いがそのお店のサイトやSNSアカウント、Googleマイビジネス情報に接続し直接写真や雰囲気を確認することも多いでしょう。インターネットの発達によりユーザーの行動パターンにも変化が起きてきている今、MEO対策で上位表示を目指すことの意義がより強くなってきています。
理由2:ポータルサイトの掲載には高額な費用が掛かる
ポータルサイトとは所謂情報のまとめサイトで、通常企業が掲載するお店集めて運営しているサイトであるため個人店の公式ホームページよりユーザーの目につきやすいのが利用するメリットです。しかし実際にポータルサイトに掲載しようとすると初期費用と月額費用を合わせるとなかなか高額な費用が掛かります。
さらに、高い掲載費用を払っている店舗が上に表示されるということもあり、多くの競合店に埋もれてそもそもユーザーに見られていないという問題もあります。ポータルサイト掲載に比べると基本無料で利用できるGoogleマイビジネスを使ったMEO対策で上位表示を目指す方が費用的なメリットが大きくなります。またMEO対策においては競合が近隣のお店に限られるため、公式ホームページのSEOを強化してポータルサイトに対抗するよりは難易度が低くなります。
理由3:口コミを集めることが出来る
お店を決めたり、商品を買ったりするときに口コミを参考にするという人も少なくないのではないでしょうか?実際にユーザーが商品を購入したり、サービスを利用する時にいかに口コミを参考にしているか、に関しての結果をご紹介します。つまりあなたのお店をユーザーに選んでもらうためにもお店に関する口コミ情報を集めることが大事になってきます。そこでGoogleマイビジネスを利用すればユーザーが書き込んでくれた口コミの管理や返信なども行うことが出来ます。口コミを集める場所としてもGoogleマイビジネスを利用するメリットが大きいのです。
理由4:視認性の高い場所に表示される
Googleマイビジネスの登録情報は自然検索の情報(のウェブサイト等の検索結果)よりも上部に表示されるため、ユーザーが認識しやすいという特徴があります。例えば「北海道 お寿司」と検索した場合、Googleマイビジネスの情報(MEO対策部分)の下にウェブサイト等の検索結果(SEO対策部分)が表示されます。Googleマイビジネスのリスティング情報はローカルパックと言われ、通常検索時に表示される店舗数は上位3店舗で、それ以下の店舗の情報は「さらに表示」をクリックして確認します。つまり特定のキーワードでMEO対策に成功することが出来れば、検索したときにお店のGoogleマイビジネス情報が最も上部に表示されることになります。Googleマイビジネスの情報を充実させMEO対策を行うことはお客さんが注目してくれる機会を格段に増やすことに繋がります。
理由5:ユーザーが次のアクションを起こす確立が高い
地図と関連したローカル検索の場合は、ユーザーが「地名+業種・業態」などのキーワードで次の目的地を探していたりする時に行われる場合が多いので、次のアクションに繋がりやすいという特徴があります。例えば、「カフェ 近く」と検索しているユーザーは、直近で近くのカフェに寄りたいから探しているため、良いカフェを見つけることが出来たらすぐにアクションを起こすと予想出来ます。MEO対策を強化することはお客さんのアクション、つまり来客や問い合わせに繋がる可能性が高くなるという点で見落とせないのです。
MEO対策上位表示を達成するポイント10選
①:Googleマイビジネスの登録内容を充実させる
MEO対策でまず取り組まなくてはいけないのがGoogleマイビジネスの情報を充実したものにすることです。とりあえずアカウントを作って始めてみようとしたけれどいまいちGoogleマイビジネスを使いこなせていない人も多いのではないでしょうか?Googleでの上位表示を決定する要素でご紹介したキーワードとの関連性を高めるためにGoogleマイビジネスの登録内容を充実させ、キーワードと関連する情報を増やしていくことは大きな効果があります。つまり初期の基本的な店名や住所、電話番号などの登録しか手を付けていなかった場合は、ユーザーが検索するキーワードとの関連性がどうしても低くなってしまうということです。
②:NAPO(Name, Address, Phone)表記は統一する
NAPO(ナッポ)とは、英語でName(店名)、Address(所在地)、Phone(電話番号)、OperatingHours(営業時間)という、お店の基本情報4点の頭文字を組み合わせたものです。インターネットの様々な場所にお店の譲歩いうがある状態を指すとき、すべての場所で、この4点を統一しましょう。NAPOの統一は、検索エンジンに正確な情報を伝え、評価を高めるために必要です。お店の表記が異なれば、検索エンジンはウェブサイトAとBに載っているお店の情報を、別のお店だと認識してしまうかもしれません。同時にNAPOが統一されていることは、ユーザーの信頼感、安心感も高めます。さまざまなアプリやサイトを見ながらお店を選んでいるとき、サイトにより掲載された電話番号が違ったり、営業時間がずれていたりしたら、ルーズな印象を受けますし、不安にもなります。
③:ビジネス名を適切に付けよう
「ビジネス名」は、お店の名前です。書き方にはガイドラインが定められており、屋号の店舗名や、看板に記載している名前を入力します。キャッチコピーや所在地情報などを加えるのはガイドライン違反になり、正確に反映されないので注意して下さい。
④:適切なビジネスカテゴリを選択する
「カテゴリ」は業種を指し、あらかじめ用意されている中から選択します。「和食」などキーワードを入力すると候補が表示されるので、ふさわしいカテゴリを選択してください。適切なカテゴリを設定することは非常に重要で、MEOでの上位表示されやすさにも影響します。ぴったり合うカテゴリが見当たらない場合は、Googleマップ上で競合店の詳細情報を表示し、店名の下に表示されるカテゴリを参考するといいでしょう。なお、オプションとして「追加カテゴリ」も設定できます。「追加カテゴリ」は8つまで登録可能ですが、関連性の低い追加カテゴリを登録すると、メインカテゴリの検索パフォーマンスが下がり検索結果の上位に表示されにくくなる可能性があります。主要な取り扱い商品やサービスといえるものだけを追加しましょう。
⑤:手軽に発信できる投稿機能を活用する
Googleマイビジネスの「投稿」機能は、SNSのメッセージのような感覚で、お店から伝えたい情報を写真と文章を使って発信出来ます。投稿内容はお店の詳細情報やナレッジパネルの「最新情報」タブなどに表示されます。お店の常連客は知っていても、これからお店を探す人はまだ知らない、しかし、知っていれば自分のお店を選ぶ強い理由となるだろう情報があるはずです。投稿の内容はMEOにも貢献する。投稿の内容がキーワードとの関連性が高まって、上位に表示されやすくなります。作業量的に無理のない範囲で、こまめな情報発信に活用しましょう。
⑥:写真のキャプション機能
飲食店をローカル検索で探すとき、ローカルパックのお店の項目に、キーワードに対応した写真が1点ずつ表示されます。例えば「新宿 ラーメン」ならばラーメンの写真が並び、同じ和食店が表示される場合でも「新宿 鍋」「新宿 天ぷら」「新宿 刺身」のようにキーワードが異なる場合には、お店の写真の中から鍋、天ぷら、刺身の写真が選ばれます。このようにキーワードに応じて写真を選択するため、Googleではお店に追加された写真に何が写っているかを自動的に判別しています。しかし、写真の追加時にキャプションを付ける機能は、iPhoneまたはAndroidのGoogleマイビジネスアプリのみ利用出来ます。キャプションを付けた写真は正方形に切り取られ、一度付けたキャプションは修正できません。
⑦:掲載する写真にこだわる
写真が追加されているビジネス(お店)は、写真がないビジネスと比べて、Googleマップで経路が検索される回数が42%増加し、ウェブサイトのリンクがクリックされる回数が35%増加するとされます。どのような業種のお店でも、写真があった方がユーザーの目に留まりやすく、関心をひきやすいのは間違いありません。さまざまな写真を追加できますが、特に重要なのが、「カバー」と「ロゴ」と呼ばれる特別な役割を持つ写真です。
カバー
カバーはナレッジパネルや詳細情報に表示され、お店の雰囲気を伝える代表的な1枚となります。これから初めて来店するユーザーを想定するなら、近づいたら「あのお店だ」とわかるように外観の写真か店内の様子がわかる写真を使うことをおすすめします。カバー写真に何を表示するかは、最終的にGoogleが決定しています。オーナーが写真を追加していない場合は、ユーザーが投稿した写真が使われます。ユーザーが投稿した写真がない、または適当なものがない場合には、ストリートビューの写真が使われることもあります。複数の写真が追加されているとき、オーナーが名物料理の写真をカバーに設定しても、Googleの判断によって外観など別の写真がカバーとして表示されることもあります。傾向としては、お店の外観、または店内を写した鮮明な写真が使われやすいようです。そのような写真をカバー用に用意するといいでしょう。
ロゴ
ロゴは、お店からの投稿(テキスト)や写真が表示されるときにお店を表すアイコンとして使われ、SNSのアイコンのように丸く切り抜かれ表示されます。お店に適切なロゴがない場合は、看板や店主の顔、代表的な商品の写真など、お店を象徴する1枚を使いましょう。
⑧:クチコミの返信のやり取りがユーザーの判断を左右する
クチコミは、多くのユーザーがお店選びの参考にしています。ドイツに本社を置くUberall社は、2018~2019年に6万4千店舗のビジネスリスティングを調査したレポートにおいて「95%のユーザーは購入の決定にあたりクチコミの影響を受けている」「星の評価が3.5から3.7に改善するとコンバージョン(購入決定、お店への問い合わせなど、施策の目的を達成する行動)の成長率は120%増加する」「クチコミの32%に返信する企業は10%にしか返信しない企業よりも80%高いコンバージョン率を達成する」と発表しています。ここからわかることは2つあります。ユーザーにお店を気に入ってもらい、ポジティブなクチコミを書いてもらえば売上げのアップにつながることが1つ目。そして、クチコミに対するお店からの返信も増やしていけば、同様に売り上げのアップにつながるということが2つ目です。実際には、クチコミはポジティブなものばかりだとは限りません。厳しい指摘も顧客からのフィードバックとして受け止め、真摯に対応し返信も行っていくことが、よりよいお店作りにつながり、ファンを増やすことにも繋がります。ポジティブなクチコミは、単純にうれしいもので、従業員のモチベーションアップにもなるでしょう。また、クチコミが多いこと、星の評価が高いことは、MEOにおけるお店の関連性や知名度の評価に繋がり、MEO対策にも好影響を与えます。
⑨:ユーザーがクチコミを書きたくなる導線を作ろう
クチコミはお店にとって大切ですが、ユーザーの視点でいえば、クチコミを書くことのメリットは特にありません。それでもクチコミを書いてもらえるよう、お店で「導線」を作る必要があります。ここでいう導線とは、お店でいい体験をして、クチコミをどのように書けばいいのかを知り、実際に書き込む、という一連のアクションがスムーズに出来る流れです。業種や業態により効果的なクチコミ獲得方法は異なりますが、これは、どのような業種および業態でも共通する考え方です。
ユーザーがクチコミを書かない理由3つ
何を書いていいかわからない
「クチコミを書いて」と言われても、どんな事を書いたらいいの?
書く理由がない
自分に直接メリットはないし、誰のどんな役に立つのかもわからない
面倒くさい
書くことと書く理由はあったとしても、手が動かない
⑩:ブログやSNSの合わせ技
ブログなどのメディアを大々的に発信するには、まだ自信がない…、という場合にはお店のSNSアカウントを作るのも知名度アップの施策です。SNSの特徴である拡散の力を利用するためには、フォロワーを獲得できるようなコンテンツを発信することが重要です。ブログ記事よりも、写真や動画など視覚的な要素が求められるという点も注意が必要です。ユーザーが求めている情報、タメになる情報を発信してファンを獲得していきます。またSNSで口コミを書いてくれたお客さんにコンタクトを取るというのも、1つの作戦です。
自社のウェブサイトが集客力アップに大きく貢献する
自社のウェブサイトではGoogleマイビジネスだけでは伝えにくい「深い」情報を発信できます。例えば、レストランのシェフ経歴や受賞歴を載せる項目は、Googleマイビジネスにはありません。「投稿」で発信することは可能ですが、時間が経つと見られなくなってしまいます。しかし、お店のウェブサイトなら常に見てもらいやすく掲載でき、信頼感や期待感を高めてもらえるでしょう。クリニックや仕業全般、自動車整備など技術や実績を売りにするビジネスでは、こうした情報は特に効果的です。また、お店の歴史や商品へのこだわりなどを掘り下げて紹介するコンテンツは、お店のファンに喜んでもらえます。ナレッジパネルや詳細情報には載っていない情報まで調べたいと考えるユーザーの為に、ウェブサイトのコンテンツを整備しましょう。
自社のウェブサイトを持つ理由3つ
理由①:MEOの効果を最大化できる
MEOにおける関連性や知名度を高める施策をすべてやりきるには、お店の公式サイトが欠かせません。
理由②:自社サイトを中心とした集客ができる
Googleやポータルサイトに頼り切りにならずに済むことで、集客チャネルが多くて困ることはありません。
理由③:情報発信の自由度が高いことです。
Googleマイビジネスやポータルサイトでは、情報の形式が決まっていますが、自分のお店のウェブサイトはユーザーに伝えたいことを自由にコンテンツ化できます。
ウェブサイトに基づくMEOの要点5つ
1つ目:情報の分類と階層化
ウェブサイトは自由にコンテンツを制作できますが、商品の情報や店舗が複数ある場合の情報などは、何らかの基準で分類して適宜階層化し、整理することを心掛けてください。Googleマイビジネスに商品を登録する際には「カテゴリ」を設定しますが、ウェブサイトで商品を紹介するときには、それに合わせる形でメニューを階層化します。商品1つずつの説明に、ある程度のボリュームがある場合は、1点ごとに独立したページを作りましょう。複数の店舗を持つお店のウェブサイトでは、ただ一覧にするのではなく、地域名ごとに階層化して整理してください。このようにコンテンツを分類して階層化することでキーワードとの関連性が高まります。
2つ目:Googleマイビジネスの「商品」からウェブサイトの商品ページへリンク
Googleマイビジネスとお店のウェブサイトで同じ商品を紹介している場合、Googleマイビジネスで商品を追加するときに、「詳細」ボタンでウェブサイトの商品情報ページのURLを登録しましょう。このように設定することで、商品について詳しく知りたいユーザーにウェブサイトを案内でき、満足してもらえる可能性が高まります。また、商品名とお店のコンテンツに記された情報との関連性も高まります。
3つ目:コンテンツのメイン部分に所在地情報を入れる
各ページの下部(フッター)にお店の所在地などを記載するのは定番でする、より重要な情報が置かれるべき部分に、地域に関するキーワードを載せましょう。わかりやすい手法としては、サイトのトップページにメインコンテンツとしてお店の所在地や問い合わせ先をしっかりと載せます。これによって地域と関連性の高いお店だとアピールでき、サイトを見るユーザーにとっても、どの地域にあるお店かを明確に伝えられます。コンテンツとして地域に関係の深い情報を発信することも、もちろん地域との関連性を強化します。工務店などでは地域ごとに分類して施工事例を紹介したりすることが、地域との関連性を高めるために効果的です。
4つ目:被リンクの獲得
特に、地域との関連性が高いサイトからリンクしてもらうことが有効です。お店がある市区町村の商工会やお店が属する商品街、周辺を扱うタウン情報サイトや観光情報市後などからリンクされていれば、それだけ知名度の評価が高まります。同時に、公的なサイトからリンクされていることによってユーザーの信頼感も増すでしょう。地域の役所の商工観光課や、商工会の事務局に「このようなお店を営業しています。ウェブサイトで紹介していただけませんか」と、電話で問い合わせてみてください。役所などに対しては、メールよりも電話のほうがすぐに対応してもらえる可能性が高いです。お店を紹介できるのは役所のサイトにとっても有益なことなので、リンクの依頼は歓迎してもらえます。商工会では加入が条件となるケースもありますが、そうでないケースもあります。
5つ目:ユーザーが行動できる導線作り
ウェブサイトでお店について詳しく知ったユーザーが経路検索や問い合わせ、予約などができるようにしましょう。ユーザーがスムーズに行動できるようになっていることが、Googleに使い勝手がいいサイトだと評価されることにつながります。Googleマイビジネスでは、Googleマップを使った導線となるパーツを取得してページに埋め込めます。「ホーム」画面から、マップ上の位置やお店の詳細が表示されるURLを取得しましょう。
MEO対策上位表示に向けてインサイト機能で分析する
直接・間接検索の比率から重点施策を考える
いちばん上に表示される「ユーザーがあなたのビジネスを検索した方法」レポートに、すべての検索数と、直接(店名を入力しての指名検索)、間接(業種などをキーワードとした検索)の比率が確認できます。ここでの検索数とは、MEO検索結果にナレッジパネルまたはローカルパックが表示された数です。お店の知名度を測るには、直接検索の割合が高いほうが好ましいです。しかし、業種や立地などにより比率は大きく変わるため、どの程度の割合であればいい、悪いとは一概にいえません。例えば、観光地の飲食店では、よほどの有名店でない限り店名で直接検索するユーザーは少なく、間接検索の比率が高めです。一方で、テレビCMなどを展開している有名チェーン店であれば、直接+ブランド名で50~60%を占めることをめずらしくありません。ニッチな業種では、数少ないお店の名前を覚える人が多いため、直接検索の比率が高まります。一方で、飲食店のようなお店が多い業種では、間接検索の比率が高くなります。都市部の飲食店では、直接検索が10%前後となるのが普通です。直接、間接検索の比率からは、お店の名前を知っているユーザーが多いか、そうではないユーザーが多いかを推測できます。これを集客施策のヒントとして活用しましょう。
直接・間接それぞれの検索ユーザーにアピールする
直接検索と間接検索では、ユーザーの目的や検索結果に求めている情報が異なります。それぞれに効果的な方法でアピールをしましょう。直接検索が多い、または直接検索ユーザーに強くアピールしたい場合は、投稿に力を入れます。直接検索するユーザーはお店の存在をすでに知っていて、詳しい情報や評判、行き方などを知りたいと考えられます。イベントなどの最新情報や、新しい取り組みを投稿によって伝え、お店を利用したい気持ちを高めてもらいましょう。間接検索が多い、または間接検索するユーザーにアピールしたい場合が、写真や商品の情報を追加して、お店の詳細情報で魅力を感じてもらえるようにします。間接検索でお店を探すユーザーは、同じ検索結果に表示された競合店と比較してお店を選びます。競合店よりもいいお店だと感じてもらうことを特に意識して、情報を発信しましょう。
反応の数はユーザーが実際に行動してくれた証拠
「ユーザーの反応」レポートで、お店のナレッジパネルや詳細情報を見たユーザーが、その後に起こした行動を確認しましょう。ウェブサイトへのアクセス、ルート検索、電話、メッセージなどの反応したユーザーは顧客になってくれる可能性が高いと考えられ、集客効果を評価する参考になります。また、反応の傾向から、何が求められているのか、不足している情報はないかを推測し、今後の参考にすることも出来ます。
「反応率1%」を大まかな目安にする
同じ期間の「すべての検索」の数と、すべての反応の数から、反応率を計算できます(反応数÷検索数)。立地や業種などにもより一概にはいえませんが、大まかな目安として、反応率が1%を超えているお店は、集客がうまくいている場合が多いです。1%に満たない場合は、ローカルパックやナレッジパネルおよび詳細情報でお店の魅力を十分に伝えられているのかを見直すことをおすすめします。商品の情報や写真を充実させる、投稿を増やすなどで、反応してくれるユーザーを増やしていくことは可能です。
行動からユーザーの目的や問題点を推測する
ユーザーの反応は折れ線グラフで表示されます。このグラフで行動の数と推移を見て、ユーザーの目的や状況を推測しましょう。ウェブサイトへのアクセスが多い場合、ユーザーがナレッジパネルや詳細情報になない、より詳しい情報を求めていると考えられます。ウェブサイトのコンテンツを見直し、顧客からよく質問される情報などを充実させることで、満足してもらえるかもしれません。他方で、ナレッジパネルや詳細画面の情報が不足している可能性もあります。十分な情報を発信できているかの見直しも行いましょう。ルートの検索が増えているのは、初めてお店を訪れようとしているユーザーが、行き先を調べている可能性が高いです。新規の顧客が増えているかの確認しましょう。また、お店への行き方がわかりにくい可能性も考えられます。外観の写真を追加する、近くの目印になる場所を投稿で紹介するなどで、わかりやすくするといいでしょう。電話で増えている場合、業種や業態などによりさまざまな理由が考えられますが、会話の内容からユーザーの事情を推測します。同じ問い合わせが多い場合は、投稿などで情報を追加するといいでしょう。客層が高齢の場合、電話による問い合わせのほうが楽だと感じる人が多いため、電話が多くなりがちです。
検索キーワードを確認しMEOを見直そう
検索数が多い上位のお店をお手本にしよう
検索数が多い間接検索のキーワードで検索すると、自分のお店よりも上位に表示される、気になるお店が見つかると思います。そのお店の詳細情報やウェブサイトをよく見て、発信されている情報をお手本にしましょう。業種が異なる場合もありますが、同じローカル検索結果に表示されるライバルの情報をみることは、具体例として非常に有意義です。知名度が圧倒的に高く、簡単に対抗できないケースもありますが、施策の内容や発信の方法を参考に、自分のお店がどのようにすれば対抗できるかを考えましょう。
ユーザーの検索キーワード上位100件が見られる
インサイトの「ビジネスプロフィールの表示に繋がった検索」レポートでは、お店のナレッジパネルやローカルパックが表示された際の検索キーワードを、最大100件分まで画面中で確認できます。このレポートは非常に興味深く、店名や業種、商品名のほか、お店側では想定しなかった意外なキーワードで多数検索されていることを発見できることがあります。
3つの視点からキーワードをチェックする
検索数そのものを強く意識する必要はありません。上位のキーワードを、次に挙げる3種類に分類していってください。1つ目は「リストアップしていた想定通りのキーワード」、2つ目は「想定外のキーワード」、3つ目は「間違った店名などの誤記キーワード」です。
1つ目:「リストアップしていた想定通りのキーワード」
想定通りのキーワードについては、商品名やサービス名の他、特徴を表す言葉などのキーワードが上位にあるか、そうでないかを確認します。上位にキーワードがある場合は、そのキーワードに関心を持ってお店の情報を見ているユーザーが多いといえます。商品や写真の追加や投稿によって、関連の情報をさらに増やし、ユーザーにお店を利用する意向を高めてもらいましょう。順位が高く、ローカルパックに表示される内容も魅力的だと思われるのに検索数が多くないのは、検索している人がそもそも少ない、ニッチなキーワードであるためです。ニッチなキーワードで顧客をつかんでいることはビジネスとしてはいいのですが、その情報を求めている人が少ないため、今後さらに成長させ、売上げを伸ばすことは難しいキーワードだと考えられます。
2つ目:「想定外のキーワード」
上位にある想定外のキーワードには、お店側が気づいていないユーザーのニーズ、商機が隠れている可能性があります。例えば、ランチやテイクアウトにそれほど力を入れていたわけではないのに、検索数の上位「ランチ」「テイクアウト」「お弁当」のようなキーワードがあるとしたら、それらの情報を求めてお店を見つけている人が予想外に多いということです。よりメニューを充実させ、写真や投稿でアピールすることで、さらなる集客アップ、売上げの増加が見込めるかもしれません。場合によっては新しい商品やサービスの企画、お店のオペレーションの見直しといったことも必要になるため、簡単にはできないかもしれません。
3つ目:「間違った店名などの誤記キーワード」
誤記キーワードの検索数が多い場合、例えば間違った店名でたくさんの人が検索していると思われる場合には、実際にそのキーワードで検索してみて下さい。すると、店名を間違えた紹介記事などが見つかる可能性があります。誤った情報が流通しないよう、記事を掲載しているウェブサイトの管理者に連絡が可能であれば、紹介してくれたことへの感謝を伝えたうえで、訂正してもらえるようお願いいたしましょう。
まとめ
MEO対策上位表示を達成することが出来ればインターネットとスマホが普及した現代に合った集客を強化することが出来ます。
Googleマイビジネスは基本無料で利用ができるのにも関わらず、お店の情報や写真の更新はもちろん最新情報の発信ができる投稿機能や口コミ管理もすることが出来ます。
SEO対策に比べてライバル数が少なくなるためMEO対策上位表示はお店がしっかりと対策を取る事で改善が期待できます。
こちらで紹介したMEO対策上位表示のポイントをしっかりチェックして、お店の集客改善に役立てて頂けたら嬉しいです。
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