「アトピーは、完全にはよくならものだから」
中学生のときに通ってた皮膚科の先生からそう言われたときはすごくショックでした。
結局一生ステロイドと付き合っていくしかないのか、と。
私は中学生の頃にアトピーになり、
約10年間アトピーに悩まされました。
現在は、アトピーの症状は完全に消え、
社会人として普通に働いています。
正直、アトピーだったころは、
自分でも治らないものだと思っていて、
今のような、
「肌のことを気にしない普通の生活」
なんて諦めていたんです。
進路を考えるときだって、
「アトピーだから、接客業は無理」
「なるべく人と関わらないような仕事を・・・」
と考えてたし、
朝から晩まで、寝ても覚めても常に心配なのは肌の状態。
こんな状態で人生を楽しめるわけがない。
でも、そこで諦めなくてよかった。
中学生のころから、いずれ治ると思いながらステロイドを使い続け、治るどころか年齢を重ねるごとに悪化。
そんなこともあり、通っていた皮膚科の先生のことをだんだん信用できなくなってしまったんですね。
あるとき、
「ステロイドをやめると、すぐにまた酷くなるんです、、」
と私が言ったときに、
「アトピーは繰り返すからなー。しょうがない」
と、先生がさも当然だろって感じで言ってきた言葉がショックで。
「こうすれば治る」という道筋が見えてないまま、ステロイドをだされ、曖昧なまま終わる診察。
この人は、アトピーがどいうものなのか、
実はわかっていないんじゃないか??
という思いがどんどん強くなってしまっていきました。
それに、アトピーって患者じゃないとわからない部分って絶対ある。
それからは、「自分で何とかするしかないんだ」と思って、
調べて、調べて、試して…
そこで、科学的に根拠のある方法を採用して実践しはじめたところ、自分でも驚くくらい着実に治っていきました。
それまでは長くかかりましたが、自分なりに努力はしていたんです。
一般的に「アトピーに良い」と言われていることはたくさん試しました。
サプリや、高い保湿クリーム、
ステロイド断ちである「脱ステ」を試したこともありましたが、失敗。
結局、自分ではやってるつもりでもずれていたんですね。
そんな中で、学術的な論文も参考にしながら、出来る限り調べ、実践し、やっとアトピーを完全に克服することができました。
今はステロイドも使わず、普通の人と同じような最低限のスキンケアですんでいるし、
ここまで肌に不安やストレスを感じずに生活できてることは、自分にとっては奇跡みたいに感じています。
正直、今はアトピーの人に出会う機会があると、もどかしくて、助言したくなることもあります。
でも、私の性格上、自分からアトピーの話を積極的にしないようにしています。
というのも、自分がアトピーだったときに他人からアトピーについて触れられるのは本当に嫌だったから。
それに、アトピーに対する考え方は人それぞれバラバラ。
人によって正しいと思ってるやり方は違うので余計なお世話だと感じるかもしれないし、本人の今のやり方を否定することにもなるかもしれない、ってことも理解してるつもりです。
そんなことを考えると、自分の体験を一方的に語るのは気が引ける。
なので、自分の口からアトピーの体験を話すのは、同じ悩みを持つ、親しい間の人だけにしていました。
それでも、自分のアトピーとの体験をまとめてみることにしたのは、
自分の方法に自信があり、1人でもアトピーのせいで「人生諦めムード」な人の助けになれたらなーと思ったから。
アトピーの原因やメカニズムを知って、統科学的に正しい知識を持って、確率の高い方法を組み合わせて実践していけば、確実に肌は変わっていくはず。
自分の体験からそう思うことができました。
私の体験談が参考になり、一人でもアトピーの悩む人が減ったら嬉しいです。
私がおざなりにしてた、アトピーの原因と仕組み
医者も意外と説明してくれない、アトピーの仕組みや原因。
私はアトピーであることに慣れ、
ぼんやり「そういう体質なんだ」と思ってました。
でも、それ自体が思考停止だったなーと今は思います。
いつまでもよくならない、と感じながらもただ、
悪化→ステロイド→保湿
と続けていたのでそりゃあ治るはずのものも治らないなー、と。
では、アトピーの原因とは何なのか?
これを一言でいうと、
「免疫の暴走」です。
アトピーやぜんそくなどアレルギーを持っている方は、一般的に自己免疫疾患と言われたりします。
免疫というと、通常であれば有害なものを攻撃してくれる、重要な働きをしてくれているもの。
だけど、アトピーの場合、この免疫が暴走し、本来なら自分にとって害じゃないものにまで反応してしまってるんですね。
つまり、敵と味方の区別がつかなくなってしまっている状態。このせいで、痒み、炎症といった症状がでているんです。
では、なぜ免疫が暴走してしまうのか。
これには、遺伝や、周囲の化学物質(抗生物質やタバコなど)、生活習慣などが免疫の暴走を引き起こしていることがわかっています。
ここで、ほとんどの人が意識すべきなのは、3つ目の生活習慣です。
正直、ほとんどのアトピーの人がよくなるかどうかは、この普段の生活にかかっているといっても過言ではないと私は思っています。
生活習慣は、免疫の暴走に密接に関わっています。
具体的には、
睡眠不足、食事、ストレス。
どれも対策すべきことだけど、一番力を入れるべきなのが、食事。
アトピーの人が食事を対策しなければ、免疫は暴走したままです。
これではどうあがていもアトピーを治すのは無理。いくらスキンケアに力を入れても太刀打ちできないんです。
もちろん、スキンケアなど他にも気をつけるポイントはたくさんある。だけど、食事はアトピー克服の大前提となる土台です。
もし私が、
アトピーを治すのに何が一番効果があったか?
と聞かれれば、ステロイドでも保湿でも運動でもなく、「食事」と答えます。
食事だけで治るわけではないけど、食事を中心に肌
を意識して生活することで大きく改善していきました。
私が厳守した、1つのシンプルルール
私は、食事において1つのルールを徹底して行いました。