ワードプレスを使った格安ホームページ制作の「安さに含まれていないもの」とは

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ビジネス・マーケティング
ワードプレスを使って格安でホームページを作ってくれるホームページ制作会社が
ありますが、結果的に費用が嵩んでしまうケースも少なくありません。
今回はワードプレスを使った格安ホームページ制作で
「安さに含まれていないもの」について詳しく見ていきましょう。

格安でホームページを作れるカラクリ

格安でホームページを作れるカラクリの1つは「ワードプレスを使うこと」です。
ホームページを作るには、
これまではプログラミングやコーディングなどの専門的な知識とスキルが必要でした。
現在でも格安ではなく通常の料金でホームページ制作を行う場合には、
プログラミングやコーディングなどの知識やスキルが求められます。
ワードプレスは「ノーコードツール」と言われるもので、プログラミングやコーディングの
知識やスキルが無くてもホームページが作れるツールです。
あらかじめ用意されているテンプレートやパーツをパズルのように組み合わせて
ホームページを作っていきます。
ホームページ制作の経験や知識が無い人でも、
ワードプレスを使えばホームページを作ることができるのです。
ホームページ制作のプロがワードプレスを使えば、
より少ない人数で短期間でホームページを作り上げられます。
制作に関わる人数と時間が少なくなればコストも少なくて済むので、
ワードプレスを使ったホームページ制作は格安でできるというわけです。

保守契約で利益を上げている

ホームページが格安で作れるカラクリのもう1つが「保守契約」です。
格安のホームページ制作会社では、ホームページを作るだけでなく
公開後の定期的なメンテナンスも含めた契約にしているケースがあります。
要するに「こちらにメンテナンスも任せてもらえるなら安くホームページを作りますよ」
ということです。
ホームページ制作会社にホームページ制作をお願いすると、
10ページ程度の規模で通常は20~40万円程度の費用がかかります。
保守契約込みの格安ホームページ制作だと、同じ10ページ規模でも
初期費用は5万円、定期的なメンテナンス費用が月1万円などとなります。
最初に払う費用が大幅に少ないので格安ホームページ制作の方が一見お得ですが、
定期的なメンテナンス費用が年間12万円必要です。
ホームページを作ってから3年経過すると、
初期費用プラスメンテナンス費用が通常のホームページ制作費用を超えてしまいます。
格安ホームページの安さに含まれていないものは保守契約で、
保守契約が必須であることで格安が格安でなくなってしまうのです。

ホームページの更新はメンテナンス費用に含まれない!?

ホームページは公開したら終わりではなく、
内容やコンテンツを随時更新していく必要があります。
保守契約込みの格安ホームページ制作では、
月額のメンテナンス費用にホームページ更新が含まれていないことがあるのです。
月額1万円程度のメンテナンス費用であれば、
少なくとも1~2回程度の更新には対応してくれます。
更新と言っても簡単な修正や障害対応ぐらいで、リニューアルはもちろん
内容の大幅な書き換えやコンテンツの入れ替えには別料金が発生します。
大幅な更新も格安ホームページ制作の安さに含まれない部分で、
格安でホームページを作ったがためにかえってコストが嵩む恐れがあるのです。

保守契約を解約するとホームページが使えなくなる!?

保守契約込みの格安ホームページ制作では、
保守契約を解約するとホームページが使えなくなってしまうことがあります。
格安ホームページ制作でも、
ホームページは売り切りで別途保守契約を結んでいる場合は問題ありません。
問題なのは「リース契約」をしている場合で、
ホームページの所有者が制作会社になっているケースです。
ホームページを制作会社から定期的なメンテナンス込みでリースしていますから、
リース契約を解除すると当然ホームページは使えなくなります。
ホームページを使い続けたいなら解約しように迫ってくる制作会社などもあるので、
格安でホームページを作る際には十分な注意が必要ですよ。

格安ホームページ制作にはこんなリスクも

ワードプレスを使った格安ホームページ制作にはリスクもいくつかあり、
その1つが「デザイン変更ができないこと」です。
通常のホームページ制作では、
Webデザイナーが依頼者の意向に沿ったデザインを一から作ります。
デザインを一から作るので、
制作途中で依頼者からデザインの修正や変更を求められても対応できるのです。
ワードプレスを使った格安ホームページ制作では、
ホームページデザインはテンプレートを使うのが一般的です。
テンプレートに手を加えることはできませんから、
途中で依頼者から修正や変更を求められても対応できません。
格安ホームページ制作では
最初に「デザイン変更はできない」と説明されることも多いです。
デザイン変更にかかる手間が省けますし、場合によってWebデザイナーが
不要となるので作業代と人件費が削減できて格安で制作できるわけです。

ホームページのカスタマイズができない

先のデザイン変更ができないことにも関わってきますが、
格安ホームページ制作ではホームページのカスタマイズが基本的にできません。
ホームページを作る時には「最低限の情報が発信できるシンプルなもので良い」と
思っていても、運用を始めると「この機能が欲しい」となったりします。
プログラミングやコーディングなどを駆使してホームページを作っていれば、
公開後に新たな機能やコンテンツなどを追加するカスタマイズが可能です。
ワードプレスを使った格安ホームページ制作だと、
カスタマイズの内容によっては対応できないこともあります。
カスタマイズできないと、欲しい機能やコンテンツを追加するにはお金をかけて
リニューアルするしかありません。
制作自体は格安でもリニューアルに余分なお金がかかって、
結果的には通常の方法でホームページを作るよりも費用が嵩む恐れもあるのです。

工程管理ができずに納期が遅れる

ワードプレスを使った格安ホームページ制作では、
工程管理が杜撰で納期が大幅に遅れてしまうことがあります。
先のデザイン変更やカスタマイズができないことに比べると頻度は低いですが、
納期が遅れるリスクがあることは覚えておいた方が良いですよ。
通常のホームページ制作では、現場監督であるディレクターが全ての作業工程を
管理して納期に間に合うように作業を進めます。
格安ホームページ制作でもディレクターが居れば納期が遅れることは少ないですが、
ディレクターが居ないケースがあります。
ディレクターが居ても名ばかりで、実際には工程管理を全くしていないこともあるのです。
制作に関わるスタッフはそれぞれの担当作業に従事するため、
全体を見て工程管理を行うディレクターが居ないと作業がスムーズに進みません。
極端に遅れる作業が出てきたりすると、全体的な工程がどんどんと後ろに
ずれ込んでしまい、結果的に納期に間に合わないことになるわけです。
格安ホームページ制作は絶対に納期に間に合わないわけではありませんが、
通常のホームページ制作よりのそのリスクは高いですね。

格安ホームページ制作会社を利用するなら

格安ホームページ制作会社が全てダメといったことはなく、
格安でもなかなかのクオリティのホームページを作ってくれる制作会社もあります。
格安でも良いホームページを作ってくれる制作会社かどうかを見極めるには、
まず保守契約が必須か否かを確認しましょう。
保守契約が必須だと、
ホームページ制作自体は格安でも公開後のメンテナンス費用が嵩む恐れがあります。
月額料金で対応してもらえるメンテナンスの内容についてもチェックしておいた方が
良いですよ。
月1~2回程度のメンテナンス作業で、内容の書き換えやコンテンツの
入れ替えなどにも対応してくれるのかどうかを確認しておきましょう。
最低限のメンテナンスのみだけでコンテンツの入れ替えなどは別料金となると、
結果的にホームページにかかる費用が嵩んでしまいます。
完成した段階でホームページの所有権が依頼者に渡るのか、
それとも制作会社が持ったままになるのかも確認が必要です。
ホームページの所有権が制作会社でリース契約だと、
制作会社との契約を解除した時点でホームページが使えなくなります。
ホームページを使い続けるために制作会社と契約し続けないといけないのでは
意味がありませんから、ホームページの所有権は確認しておかないといけませんよ。

デザイン変更やカスタマイズが可能か

格安ホームページ制作を利用する際には、制作途中でホームページのデザインが
変更できるか、公開後にカスタマイズができるかも確認しておきましょう。
テンプレートデザインを使っていて変更できないとなると、
依頼者の望むホームページに仕上がらない可能性が高くなります。
公開後にカスタマイズができなければ、
依頼者の望むホームページに仕上げるためにリニューアルが必要です。
いくら格安でもお金を払う以上は、こちらの理想通りか少なくとも理想により近い
ホームページに仕上げてもらわないと意味がありません。
理想のホームページに仕上げるにはデザイン変更やカスタマイズが必要となることも
十分に考えられるので、それに対応できるかどうかも確認しておくべきなのです。

できればレスポンシブ対応デザインにしてもらう

格安ホームページ制作でもホームページのデザインは
できれば「レスポンシブ対応」にしてもらいましょう。
パソコンでアクセスしたらパソコンの画面サイズ、スマホでアクセスしたら
スマホの画面サイズに適した表示になるようにするのがレスポンシブ対応です。
スマホでネットを使う人が増えているとは言え、
パソコンの大きい画面でホームページを見る人も少なくはありません。
パソコン用とスマホ用で2つホームページを作るとお金がかかりますが、
レスポンシブ対応のホームページを作っておけば費用が節約できます。
ワードプレスでもレスポンシブ対応のホームページは作れますから、
事前に制作会社にレスポンシブ対応デザインで作ってもらえるかを確認しておくのです。

SEO対策を施してもらえるかも確認

格安ホームページ制作を利用する場合には、
「SEO対策」が施されるかどうかも確認しておいた方が良いですよ。
SEO対策は簡単に言うと、Googleなどで関連ワードが検索された時に
検索結果の上位に表示されるようにするための対策となります。
検索結果上位に表示されないことにはホームページのアクセス数が伸びませんから、
少なくとも基本的なSEO対策は施しておきたいところです。
万全のSEO対策に別料金がかかるのは仕方ありませんが、
基本的なSEO対策にも別料金がかかるのかを最初に確認しておきましょう。

格安でホームページを作るならフリーランスのWebクリエイターがおすすめ

できるだけ費用をかけずにホームページを作りたいなら、
格安ホームページ制作会社よりもフリーランスのWebクリエイターがおすすめです。
フリーランスのWebクリエイターであれば、ワードプレスを使わない
ホームページ制作でも制作会社の半額程度の費用で収まります。
通常のホームページ制作を制作会社に依頼すると、
10ページ程度の規模で20~40万円程度の費用がかかります。
同じ10ページ程度のホームページ制作をフリーランスのWebクリエイターに
依頼した場合には10~20万円程度で作ってもらえるのです。
制作会社がディレクターを筆頭に複数人で分担して作業を行うのに対して、
フリーランスのWebクリエイターは基本的に1人で全ての作業を行います。
1人で作業するため人件費が安く済み、
ホームページ制作費用も大幅に安くなるというわけです。

フリーランスのWebクリエイター選びは慎重に

フリーランスのWebクリエイターを利用することで安くホームページが作れますが、
クリエイター選びは慎重に行わないといけません。
一口に「フリーランスのWebクリエイター」と言っても、
十分な実績と腕を持って独立した人からスクールを卒業したての人まで居ます。
スクールを卒業したてのWebクリエイターでは依頼者の希望に沿うホームページを
作れる可能性が低く、「安かろう悪かろう」になってしまう恐れが多分にあるのです。
十分な実績と腕を持って独立したWebクリエイターだと、ホームページ制作会社に
引けを取らないクオリティのホームページを安く作ってもらえます。
フリーランスのWebクリエイターを選ぶ際には、料金だけでなく過去にどんな作品を
作ってきたのかをしっかりチェックしないといけません。
過去作品で自分のイメージに合うホームページを作っているWebクリエイターなら、
きっとあなたの理想通りのホームページを安く作ってくれるはずですよ。

まとめ

ワードプレスを使った格安ホームページ制作は魅力的ではあるものの、
結果的には格安どころか割高になってしまう恐れもあります。
料金の安さに目を奪われて「安さに含まれていないもの」に気付かないと、
格安でホームページを作ったつもりが全然格安ではなかったことになってしまいます。
安くホームページを作ることは決して悪いことではないですが、
「安かろう悪かろう」では意味がありません。
料金以上のクオリティのホームページを作ってもらうには、
事前にしっかりと情報を収集・確認しておくことが重要ですよ。

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