SHOGO HAMADA AT  NAGISAEN

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音声・音楽
初夏に浜田省吾の渚園で35年前に行われたというライブ映像を映画館で見に行きました。それまでは渚園での動画は「ON THE ROAD FILMS」(以後DVD)に収録された数曲しかなくて、その時の興奮は得られるものの、その場にいなかった(当時は15歳くらい)僕としては是が非でもこのライブを疑似体験したかったわけです。

そもそも浜省を知ったのは、まだ「悲しみは雪のように」がシングルで売れまくった前のことで、「ON THE ROAD」というライブCDを聴いたのがきっかけでした。この頃はもうギターは弾いてましたが、まだコピーして弾けるほどの腕はなく、スコアを見てジャカジャカ鳴らすレベルでした。
そんな時に「歌はテクニックだけではなく、メッセージが大事だ」とばかりに聴いたのが浜省でした。
壁に向かって、明日なき世代、陽の当たる場所、独立記念日、反抗期、東京、愛の世代の前に、Midnight blue Train、ONTHEROAD・・・
その曲ごとに持つ感情・・・怒り、愛情、不安など。これらを疾走感のあるサウンド、しっとりとしたバラードで歌い上げ、それを支えるバンドサウンドにすっかり虜になってしまいました。

CDアルバムで何度も何度も聴きながらギターで弾いている毎日でした。これまでアコースティックギターしかもっていなかった僕の手元にエレキギターが初めて手に入れた時、「これで俺も浜省だ!」と思って、当時まだ持っていなかったギターアンプのかわりにステレオにシールドをぶっこみ、出てきた音は・・・ペンペンペン。「何だこりゃ?」と思ったことがあります。アコギと大して変わらんではないか・・・

もちろん当時はネットなんかない時代。本屋さんで「初めてのエレキギター」みたいな本を買って読んだところ「ギターアンプか、歪み系のエフェクターでエレキギターの歪んだ音が出る」と知り、速攻楽器屋に行き、オーバードライブというエフェクターを買いました。当時3000円くらいの安物でした。これを性懲りもなくステレオにつないで出てきた音はガーーーーーッ!!と迫力のある(と、当時は思っていた)歪んだ音が出たではありませんか。おお、ビートルズみたいな音だ!と最初は思いました。ちなみにビートルズは今もってコピーしたことがないのですが・・・
そこで出てきたのが浜省でした。印象的なリフから始まる「愛の世代の前に」これを弾けた時は感動しました。パワーコードというものを知ったのも、この時でした。こんな世界が世の中にあるのだ!それを自分の手と感情で表現できるのだ!そんな幼い可能性を感じたのは18歳の時でした。路地裏の少年で言うところアルバイトして横浜に午前0時に帰る頃ですね。

時は過ぎ、今回の映画は行ったことのなかった渚園に連れて行ってくれました。もっと音は大きくても良かったと思いますが、それでも迫力は十分で、何が違うかと言うと、カメラワークがDVDと若干違うことでした。DVDではステージの上から撮影されていたカットが客席からのカットになっていて、より疑似体験的に面白いものになっていました。

バンドもDVDではあまり出てこなかったメンバーのカットが案外たくさん出てきたりとマニアックで意外なショットも魅力的でした。110分の上映時間でしたが、あっという間のライブでした。
おそらくこの映像はDVD化されると思います。

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