ヘンダーソン_慢性閉塞性肺疾患_酸素療法導入時

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・進まない、眠れない、つらい
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時代は進化し、学習方法は増加してます

効率よく学び、人生を楽しもう!

それでは、看護学生ライフを楽しんでください!

ENJOY!!

【今回の情報】

S情報(本人や家族の言動):
「息苦しくてたまらない。酸素を外すとすぐに息切れしてしまう。」(A氏)
「父は今までタバコを吸っていたことを後悔しているようです。できるだけ長生きしてほしい。」(長男)
「外出もままならず、家にこもりきりで気が滅入ってしまう。」(A氏)
「食事も全然食べられなくなってしまった。少しでも食べてほしい。」(妻)

O情報
・氏名:A氏、男性、78歳、身長165cm、体重45kg。妻と2人暮らし。長男は県外に在住。元会社員。真面目で几帳面な性格。
・飲酒は付き合い程度。喫煙は1日20本を50年間続けていたが、入院後は禁煙。趣味は読書と園芸。
・入院前は普通食を摂取していたが、現在は全粥・刻み食。摂取量は5割程度。水分は1日1000ml程度。軽度の嚥下障害あり。
・認知機能に問題なし。
・入院前は良眠できていたが、現在は息切れのため夜間覚醒が多い。日中も傾眠傾向。
・服薬は自己管理可能。
・コミュニケーションは支障なし。
・入院前は尿意・便意ともにあり、自立していた。現在はせん妄のため、失禁が見られる。オムツ使用中。
・入院前はつかまり歩行自立。現在は息切れのため歩行困難。ベッド上で過ごすことが多い。
・アレルギーなし。信仰なし。
・1か月前に呼吸困難が出現し、救急搬送。COPDの急性増悪と診断され入院。
・ステロイド投与、抗菌薬投与、酸素療法を実施。症状は改善傾向だが、労作時の呼吸困難が持続しているため、在宅酸素療法の導入を検討中。
・バイタルサイン
 入院時:BP 142/88、HR 98、RR 28、BT 37.8℃、SPO2 88%(room air)
 入院中:BP 135/82、HR 88、RR 24、BT 36.9℃、SPO2 93%(O2 2L)
 現在 :BP 128/75、HR 84、RR 20、BT 36.5℃、SPO2 96%(O2 1L)
・内服薬
 ムコダイン錠250mg 1錠 1日3回 毎食後
 テオドール錠200mg 1錠 1日2回 朝夕食後
 プレドニン錠5mg  3錠 1日1回 朝食後
・採血データ
 TP 6.8、Alb 3.2、BUN 18、GFR 48、K 4.2、Na 138、Hb 10.8、WBC 9800
 CRP 2.8、AST 32、ALT 28、γ-GTP 48、T-Bil 0.8、TC 224、HbA1c 5.6、CEA 4.1、Fe 68、CK 124
・既往歴:高血圧症、脂質異常症
現在の介入日:X年5月18日(土)

入院経緯と治療経過
X年4月15日、A氏は呼吸困難を主訴に救急搬送され、○○病院に入院した。来院時の血液ガスでは、PaO2 55mmHg、PaCO2 60mmHgと高炭酸ガス血症を認め、COPDの急性増悪と診断された。喀痰培養でインフルエンザ桿菌が検出されたため、抗菌薬としてセフトリアキソンの投与を開始した。また、呼吸不全に対してネーザルハイフローによる酸素療法を開始し、全身管理目的にICUに入室した。ステロイドパルス療法(メチルプレドニゾロン500mg/日を3日間)を実施後、プレドニゾロン30mg/日の内服を開始した。
ICU入室3日目には呼吸状態が安定し、ネーザルハイフローから酸素マスク(O2 5L/min)に変更した。その後、プレドニゾロンを漸減し、酸素も徐々に減量した。ICU入室7日目には酸素マスク(O2 3L/min)で維持可能となったため、一般病棟に転棟した。
一般病棟ではリハビリテーションを開始したが、労作時の呼吸困難が強く、ADLは臥床がちであった。プレドニゾロンを5mg/日まで減量し、酸素も経鼻カニュラ(O2 2L/min)で維持可能となった。しかし、安静時でもSpO2が90%前後と低値であり、在宅酸素療法の導入が必要と判断された。
5月10日、在宅酸素療法の導入に向けて、患者教育を開始した。酸素濃縮器の使用方法や、酸素カニューレの管理方法について説明した。また、呼吸リハビリテーションとして、口すぼめ呼吸や腹式呼吸を指導した。
5月15日、在宅酸素療法の導入が決定し、酸素濃縮器がレンタルされた。安静時は経鼻カニュラ(O2 1L/min)、労作時は酸素マスク(O2 3L/min)を使用することとした。
5月18日、在宅酸素療法の導入が完了し、退院となった。退院時の処方はプレドニゾロン5mg/日、ムコダイン錠250mg 1錠 1日3回、テオドール錠200mg 1錠 1日2回とした。外来での定期的なフォローアップを予定している。


【アセスメント】

1.正常に呼吸する

〇呼吸数、肺雑音、呼吸機能、経皮的酸素飽和度、胸部レントゲン、呼吸苦、息切れ、咳、痰喫煙歴、アレルギー、自宅周辺の大気環境

正常に呼吸する
疾患の簡単な説明:
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、主に喫煙が原因で気道や肺胞の炎症が起こり、気流閉塞が進行する疾患である。呼吸機能の低下により、呼吸困難や咳、痰などの症状が出現する。急性増悪を繰り返すことで、病状は進行していく。
呼吸数、SPO2、肺雑音、呼吸機能、胸部レントゲン:
現在の呼吸数は20回/分とやや多い。SpO2は経鼻カニュラ(O2 1L/min)で96%と保たれている。肺雑音は両側で wheeze を聴取する。呼吸機能検査では、FEV1/FVC が50%未満と気流閉塞を認める。胸部レントゲンでは、両側下肺野を中心に低吸収域が見られ、肺気腫の所見がある。
呼吸苦、息切れ、咳、痰:
安静時は呼吸苦や息切れは軽度だが、労作時には症状が増悪する。特に歩行や入浴、更衣など、日常生活動作で息切れが出現しやすい。咳は1日を通して見られ、痰は粘稠で黄色い。
喫煙歴:
50年間、1日20本の喫煙歴がある。現在は禁煙しているが、喫煙が原因でCOPDを発症したと考えられる。
呼吸に関するアレルギー:
特定のアレルゲンに対するアレルギーは認めない。
看護アセスメント:
A氏は、COPDによる呼吸機能の低下があり、安静時でもわずかに呼吸困難が見られる。労作時には呼吸困難が増悪し、日常生活に支障をきたしている状態である。長年の喫煙歴が原因であり、禁煙の継続が必要不可欠である。咳や痰が多く、肺炎などの合併症リスクが高いため、症状のモニタリングと早期対応が求められる。
A氏は78歳と高齢であり、呼吸機能の低下に加えて、加齢による予備力の減少が見られる。そのため、日常生活動作の遂行には酸素療法が必要であり、服薬管理や感染予防、栄養管理など、包括的なケアが求められる。
現在、A氏の呼吸ニーズは酸素療法によって一定程度充足されているが、労作時の呼吸困難など、未充足のニーズが残っている。また、呼吸リハビリテーションや日常生活動作の指導など、セルフケア能力を高めるための介入が必要である。
総合的なアセスメント:
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