ずっとゴルフをやってきた。
ある日人に誘われて山に登った。
途中とても辛かった、何度も戻ろうと思ったけど、もう少し先まで・・・と。
頂上から遠く雪をかぶった富士山がとても美しかった。
それから、山にはまった、今しか登れないと思った。
辛い辛い急登に歯をくいしばり、切れ落ちた深い谷への滑落の恐怖を振り払い、 やっとの思いで辿り着くと、 そこは雲海の上に息をのむほどの山々の頂の世界、その透明感、空気感のなかに少しだけ山の神が微笑むときがある。
あれだけ好きだったゴルフを忘れさせてしまうほど心が山に向かって行く・・・喘ぎながら重いリュックを背負ってただ登るだけなのにね。