謎めいた夢というのは隠喩だけで綴られた散文の如きものです。
というのも、(眠りが極めて浅い場合の様な例外を除けば)夢に描かれる一つ一つの事物が全て、我々が起きている間に過ごすことになる環境世界におけるそれとは全く異なった意味を持つかの如きものとなります。
更に深く分け入ってみれば、隠喩が隠喩であるのは、辞書上の意味から全く離れた意味に転用されていることによってではなく、高度に文脈に依存しており、ある特定の文脈のなかで初めて意味が通るからと考えることが出来ます。辞書上の意味から全く離れたものになるのはあくまでこの二次的な特性と言えるでしょう。(現に、同じ語が文脈によっては正反対の意味になることすらあります)
さて、この様に考えてみれば夢を解釈するという営みは辞書的・逐語的に「翻訳」するのではなくて、文脈的に要素同士がどのように関連し、夢という「まとまり」を形成しているかという風に読み解くことが望ましいと言えます。それは文学的・形而上学的な営みであると言うことも出来ます。私がこのサービスで試みるのはこのような形式の夢診断となります。
私のサービスは何より文脈性・個人性ということを重んじます。
ですから、生活上の出来事、例えば寝る前にあったことや夢に出てきた事物とのかかわりなど、プライベートなことをお聞きすることになります。ご了承ください。