私の知る限りでは、日本に同時系列的には類例の存在しない、完全個別的に行われる、ヘーゲル『精神現象学』[意識章]の精読読書会です。
西洋哲学の最高峰の一角の書であり、また最難解の書である『精神現象学』の冒頭部[意識章]の読解及び通読を最終的な目標とします。[意識章]は『精神現象学』の冒頭の章であり、最も基本的・根本的でありながらも、最も抽象的で、晦渋・難解であるような章です。この個別読書会では当章を一字一句逃すことなく精読・解説していきます。
また、一からの完全個別の精読であるので、ひとりひとりの理解度に合わせてじっくり、丁寧に読解をすすめていきます。そのため哲学的な前提知識は不要であり(とはいえヘーゲルが晦渋・難解であることはもちろん変わらないのですが)、どなたでも参加いただけます。
【使用書籍】
・『精神現象学』熊野純彦訳 ちくま学芸文庫
書籍持参必須になります。また、ページ数で情報の共有や、書き込みが可能であるため紙書籍推奨です。
【サービス内容】
当アプリビデオチャットによるオンライン授業(90分×4回 日程・時刻などについては相談で決めます)
この回数においての当章全頁の通読を保証する意味ではなく、またそれを目指すものではありません。形式としての通読(それは無価値です)よりも、結果的に読み進めれたのがどんなに少ない頁数、行数であったとしても、その内容の確信的理解を目的とし、またそれが哲学的な知における真に重要な価値であろうからです。
この読書会において行うことは、思考としての思考であって、既出の解説書や学説との整合を目的とするものではありません。なぜならそれは概しては真理の根拠を権威的信頼に紐つけるものであり、むしろ思考の破棄でありうるためです。もし考えが或る既出の学説などと整合したのであれば、それは結果的なものになります。この考えに同意の上、お申し込みいただけると幸いです。