元三大師おみくじでお坊さんが人生相談に応じます

ご相談について住職がおみくじを引く本来のスタイル

ご覧くださりありがとうございます。 『元三大師おみくじ』によって人生相談に応じています。ご遠慮なくお気軽にご相談ください。平素は住職としてお寺にお越し下さった相談者と対面で元三大師おみくじによる人生相談を行っています。 悩み事の大小は他人が決めることでありません。本人様にとって人生を左右するほどの大きな悩みである場合もございます。まずは、しっかりとお悩み事を聞き、元三大師様との仲介者たる住職(私)が御籤箱からおみくじを引かさせていただきます。籤(くじ)の結果である元三大師様のお言葉(偈文)を指針として相談し、お気持ちがやわらぎ、一歩が踏み出せる機会となれば大変幸いです。 ささいなことでも全くかまいませんので、よろしくお願いいたします。合掌。 ◆元三大師良源さんについて◆ 元三大師良源さん(912～985年)は、一月三日に亡くなられたことから通称「元三大師・がんざんだいし」と呼ばれています。平安時代に活躍された、比叡山延暦寺第18世座主(ざす)という高僧で「比叡山の中興の祖」として崇められています。 元三大師様は法力が大変強く、後に如意輪観音様の化身(生まれかわり)と信じられるようになりました。霊験談も数多く残っており、厄除けの「角(つの)大師」や「豆大師」、「降魔(ごうま)大師」と呼ばれる護符がゆかりの寺院で頒布され、授けられています。妙法寺には角大師の護符がござます。 また、「おみくじの元祖」として有名で、元三大師おみくじのことを「観音籤・かんのんせん」ともいいます。 元三大師様が観音菩薩様に祈念し授かった、五言四句の偈文(げもん)百枚がおみくじの原型だと言われています。偈文とは観音菩薩様のお言葉そのものです。僧侶が百枚の偈文の中から引いた一枚に的確な指針が示されており、そこから僧侶が進むべき道を読み取り、依頼者にお伝えするというのが本来のおみくじのスタイルです。 ただし、おみくじは将来を予言するものでも、単に吉凶を占うものでも、ご自身の考えを後押しするものでもありません。どちらの方向へ進むべきか自分では判断できないというような岐路に立った時に、元三大師様に決めていただく、そしてアドバイスをいただくというものです。 元三大師様のお力は、千年以上経つ現代においても私たちを導いてくださったり、守ってくださったり、それぞれの想いにお力を授けてくださっています。