この講義で行う誰も知らない高度理論技術はポンプ操法で好成績をとるための技術を紹介していますが、本来の趣旨を十分に理解していただくことが前提であることをお伝えしておきます。
過去20年間の火災件数は大きく減少しています。損害額、自治体負担金(人件費、水道等活動費)などは下がってはいますが、火災件数と費用の比率は上がっています。また死傷者数に変化はなく比率でいうと上昇傾向にあります。
これは伝承不足でも高齢化や団塊世代による若返りでもありません。進歩に対して人が損失回避しているだけです。「火災 = 水をかける。」では、火災は消火もできなければ人も救えません。事実、何百トンもの大量の水を放水していて、なぜいつも全焼しているのでしょうか。なぜ救えないのでしょうか。
操法の目的は、操法を以てすれば現場で正しく活動ができる、ということではありません。操法で火災は消火できません。操法で大切な人は救えません。操法で大事な物は守れません。
しかし、操法を通じて基本的原理を覚えることができます。基礎中の基礎です。「操法は消防の基礎である。」と良く言われることがあると思います。では、その基礎とは何かを正しく答えられる人がいるでしょうか。もう一度、操法の目的を読んでいただきたい。これで火災現場は完璧に活動ができるとは何処にも書かれていません。本当の趣旨を履き違えてはいけません。何のために操法をやっているのか。何のために消防をやっているのか。訓練のための訓練をしていませんか。大会で勝つために要領通りの練習を繰り返していませんか。
罹災者が後にどのような人生を送って居られるか想像できますか。自身の家族だと思って消防活動されていますか。これから紹介する知識と技術は、操法の意義とポンプ運用、消火技術を知る第一歩になり、書籍と一緒に講義を受けていただくことで本物の消防人になる切っ掛けになることを切に願い、本気でお教えいたします。
日時等については、合わせますのでお気軽にお問い合わせください。事前に1本の通し動画をご用意頂けると、より的確な指導ができます。
その他、火災だけでなく、地震やポンプ運用、救助系(ロープレスキューなど)、各種訓練用講習など幅広く行っています。必要な講義がどれか分からない場合、お気軽にお問い合わせください。またご要望があればご連絡ください。