「読書すると年収が上がる」という指摘もありますが、最大のメリットは収入面のことではないと思います。
「暇がつぶせること」
感染症で10日間の自宅待機を強いられていた際も、「退屈だなぁ」と思ったことはありませんでした。
一人の時間があればあるだけ「お、本が読めるぞ」と得した気分になります。
仕事や人間関係で「役に立つ」かどうかはその人次第ですが、「一生モノ」の趣味、暇つぶし法であることは間違いありません。
そんなことを言いながらも、私自身、19歳の時に起きた「あるキッカケ」以前は活字なんて全く読んだことはありませんでした。
父は中卒。貧困家庭出身で、中学校の通知表は「1と2」ばかり。勉強や読書とは程遠い環境で生まれ、育ったという感じです。
本の面白さを味わった最初の一冊は「国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて」。
知らない世界を知ることが出来て、大人になった気分を味わえました。
新書一冊読むのに数週間かかりながらも、「人間と社会を知りたい」という好奇心のもと5年ほど読書を続けていたら、多少スラスラ読めるように成長。
そんな私が本の面白さをテキトーに喋る、雑談セッションです。
【以下、自己紹介代わりにお気に入りの本を並べます】
安藤礼二格差という虚構
小坂井敏晶
超越と実存―「無常」をめぐる仏教史―
南直哉
無と意識の人類史―私たちはどこへ向かうのか
広井 良典
チョンキンマンションのボスは知っている アングラ経済の人類学
小川 さやか
東洋哲学覚書 意識の形而上学―『大乗起信論』の哲学
井筒 俊彦
熊楠: 生命と霊性
安藤礼二
健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて
熊代亨
急に具合が悪くなる
宮野真生子 磯野真穂
天然知性
郡司ペギオ幸夫
持たない幸福論
pha
野の医者は笑う: 心の治療とは何か?
東畑開人
なぜ人はカルトに惹かれるのか 脱会支援の現場から
瓜生 崇
ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと
奥野克巳