医学が進歩した現在でも効果的な治療方法が見つからない病気はまだ沢山あります。ところが心臓のリズムが遅くなるという病気には、ペースメーカー治療という有効な手段があり、日本では年間に6万人もの患者さんがこの植込み手術を受けておられます。
現在のペースメーカーは極めて精巧で、信頼性の高い医療機器の1つです。発展を続ける高度な医療機器の中でも最も進歩した機器の1つといわれています。またこの手術は全身麻酔で行う手術と違い、局所麻酔による手術で比較的短時間で皮膚の下に植え込むことができます。そして、ペースメーカーが植え込まれれば、健康な人とほぼ同じ生活を楽しむことができます。
代表的なメーカーのHPなどを参照しながら、主にペースメーカーの構造や動作についてお伝えできればと考えています。
【質問例】
Q.
どのような病気が対象となりますか?
どのような手術が行われますか?
費用はどれくらいかかりますか?
家庭の電気製品で注意が必要なものはありますか?
乗り物の影響は?
定期検診は必要ですか?
リモートでの点検は可能ですか?
機器の寿命は何年くらいですか?
ペースメーカーの交換はどのように行いますか?
設定した心拍数より早くなることはありますか?
MRIは撮影できますか?
など
当方は、15年近く医療機器の専門職である臨床工学技士として現場で働いてきました。現在は、循環器の専門病院で日々、ペースメーカー手術の立ち会い、外来での日常点検を行っています。
同サービスは、ペースメーカーの一般的な仕様や動作に関する疑問にお答えするものです。病気の診断や治療方針の決定等は行うことはできません。予めご了承ください。