いまのクルマ。
いかに電磁波を発生する装置が多いことか。
思いつくまま挙げてみても、カーナビ、ETC(電子料金収受システム)、電動窓、スピードメーター、スマートキーレスエントリー、それにもちろん肝腎の動力機関(エンジン、モーター、バッテリー)、そのほか、タイヤの中に入っている空気圧測定器具や衝突防止装置のレーダーなど、もうあらゆる場所に電磁波発生装置があるわけですね。
クルマの内部には、数十個ものコンピュータ(CPU)が存在していますし、電気配線は、真っ直ぐに伸ばすと、全長がなんと数キロにも及ぶと言います……。
それに、環境に優しい……なんて宣伝されて、皆さんコロリとなったハイブリッド車ですが、そこから発生する電磁波は、ガソリン車の約3倍にもなっています。
このクルマに買い換えたとたん、子どもが必ず車酔いをするなどの話を聞きますが、これは子どもさんが、環境の変化に敏感なところから来ているのかもしれません。
あるかたが、トヨタの「プリウス」を使って測定した結果があります(本書では、詳しく載せておきました)。
測定したクルマは、2009年に発表されたトヨタの「3代目」新型プリウスという、非常に入気のある車種のようですね。
エンジンをかけて……と言っても、スイッチを押す感じのようですが……ドライブモードでスタートします。
すると、この瞬間に、「低周波」が2.0mG(ミリガウス。「磁界」の強さを表す単位)前後に上昇するわけですね。
スピードを上げて行くにつれて低周波は上昇していき、一時に2.9~5.1mGとなるようですが、さらに上昇して、安定走行に入ると、10.5~12.2mGまでになったとのこと。
停止中でさえ、この低周波は11.0~12.6mGという高い値で「安定」していたようですね。……(省略)。
WHO(世界保健機関)という国際機関があります。
ここの発表によりますと、「4mG以上」の電磁波を長時間浴びている子どもの小児白血病の発症リスクは、2倍以上になる……とのこと。
そのため、このWHOは、この「極低周波」に対して、各国に何らかの対応を取るように勧告を出しています。
まあ、電子レンジであれば、使わなければそれで済みますが、大都会でもなければ、クルマはいまや必需品でもあります。
じゃ、当面、どうするか。
それについても述べておきました……。
ぜひ、ご参考になさって下さい。役立つことを願っています。