今回お話するのは新人料理人のリアルです。
これから料理人になる方なりたい方にはぜひ知ってもらいたいお話です。僕はかなり有名なフランス料理店で前菜を担当させてもらっています。
結論から言うと料理人の道は決して甘くないです。辛いことの方が多いです。おそらく皆様わかってらっしゃるかとおもいます。そんな料理人1年目の1日を今回は紹介していきたいと思います。あくまで僕個人の経験なのでレストランやホテルによっては違うと思いますのであくまで参考程度に見ていただけると幸いです。
まず新人料理人は先輩たちより早くに出勤します。まずガスを開けて食洗機を付け先輩たちがすぐに仕事ができるよう準備をしておきます。
その後お昼の営業まで仕込みをしていきます。
例えば僕の場合は、サラダの準備 前菜に盛る野菜のブランシール(フランス語で茹でることの意) 前菜ソースの仕込み アミューズの準備(和食で言う先付けのこと) パンの準備 お皿の準備 これが毎日朝必ずやることです。
これにプラスしてストックするタイプの仕込みがあればしていきます。例えば、ヴィネグレット(ドレッシングの意)やブリオッシュ(バターを大量に使ったパン)の仕込み サーモンマリネ かもの燻製 パテドカンパーニュ等色々あります。そしてうちでは賄いが昼夜とあり、新人の僕は週に3回昼夜賄いを作ります。和洋中色々作っています。
それらを終えて昼の営業です。アミューズ 前菜 魚 肉 デザート お茶菓子 で1組のお客様のコースになっています。それらの盛り付け洗い物を営業中はとにかく繰り返していきます。そして営業が終わり洗い物を終わらせ、朝のうちに醗酵させていたパンを焼いたり、足りなくなった物の仕込みを終わらせ賄いの当番の日はその準備をして休憩できる時は休憩します。まぁできないことの方が多いです。そして賄いを作り、夜の営業になります。
夜も昼の営業と対して変わらない感じです。ただ前菜がふたつになり、高めのコースのことが多いのでソルベ(お口直し)やアバンデセール(デザートの前のデザート)というものが増えます。
そして営業が終わり、床の掃除、下水掃除(グリスト) 冷蔵庫や壁掃除 ごみ捨て 食洗機掃除 先輩たちの着替えを倉庫から持ってくる 残りの洗い物の片付け これで1日が終わります。だいたい14時間ほど働いてますね。料理人の1日はこんな感じです!
料理人または料理について何か知りたいことがあればまた書きますので質問等あれば宜しくお願いします!