令和元年11月3日に、内閣府より、15~39歳のひきこもりの方が、54.1万人、ひきこもり状態になった年齢が、「20~24歳」が全体の36.7%で最多と発表され、前回調査に比べ、平均年齢が上昇したことが明らかとなりました。
さらに、平成31年3月公表の内閣府調査で、ひきこもり状態の中高年が61.3万人と若年層を上回り、ひきこもり問題は、幅広い年代が関わる問題となっております。
昨今は、「ひきこもり」の長期化、高年齢化が進み、介護、健康、経済困窮など、問題が複合化し、日常生活が追い詰められるまで表面化しない社会的孤立が生まれています。
その社会的孤立から、収入のない50代の子と80代の親の世帯が、親子共倒れになる「8050問題」も深刻化してきています。
親子共倒れの問題が発生するまで(事件化するまで)SOSの声を上げられない家族の孤立は、各地域に潜在化しています。
また、いじめを原因に、自ら命を落とす子どもたちが多く、尊い命が奪われることが本当に多くございました。
報道でも連日、SNSサイトでの誹謗中傷等を起因として、ネットいじめの問題が多く取り上げられ、その形も多種多様化している為、不登校やひきこもりの問題は今、注目すべき社会問題の一つとなっています。
不登校問題においては、家庭の貧困による影響や原因の見えない不登校、家庭での虐待による不登校等、以前とは異なり、不登校状態に至る原因が見えにくくなっています。
不登校者数で見たときには一見、減少しているようにも見えがちではありますが、生徒数全体に対しての比率は大きくなっており、かつ、問題性の複雑化が叫ばれている為、皆さんが周囲に気に掛け、改善していくべき社会問題と言えるのではないでしょうか。
厚生労働省や内閣府を中心に、平成26年4月1日に施行された『障害者総合支援法』では、発達障害を精神障害に含め、障害者の定義でも、身体・知的障害と同列で、障害者支援の一つに精神障害者への支援が取り組まれるようにもなりました。
ひきこもり状態を「障がい」と捉える見方は、まだまだ少ないかもしれませんが、国の動きも、顕著になって参りました。
「誰にも相談できない」「相談できる場所がない・相談できる人がいない」等といった状況が拍車をかけ、より深刻になっています。
どんな些細な事でも良いので思いつくまま気の向くままお書きください