EC-CUBE4.2へのアップデートが大変だった件

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細かすぎて伝わりにくいですがとても情報な事実としてEC-CUBE4.1とEC-CUBE4.2には互換性がありません。

さくらインターネットで簡易インストール機能を使うとEC-CUBE4.0がインストールされます。バージョンアップにはプラグインを使います。
EC-CUBEアップデートプラグイン(4.0.0〜4.0.1)
EC-CUBEアップデートプラグイン(4.0.1〜4.0.2)
EC-CUBEアップデートプラグイン(4.0.2〜4.0.3)
EC-CUBEアップデートプラグイン(4.0.3〜4.0.4)
EC-CUBEアップデートプラグイン(4.0.4〜4.0.5)
EC-CUBEアップデートプラグイン(4.0.5〜4.0.6)
EC-CUBEアップデートプラグイン(4.0.6〜4.1.0)
EC-CUBEアップデートプラグイン(4.1.0〜4.1.1)
EC-CUBEアップデートプラグイン(4.1.1〜4.1.2)
EC-CUBEアップデートプラグイン(4.2.0〜4.2.1)
EC-CUBEアップデートプラグイン(4.2.1〜4.2.2)

細かいすぎて伝わらないと思うんですが、よく見ると4.1.2から4.2.0がないんです。これは探し方が悪いわけできっとあるだろうと思いますよね。私もそう思ってました。

4.1から4.2へのマイグレーション(公式サイトより引用)
EC-CUBE 4.2 は EC-CUBE 4.1 と互換性のないバージョンです。そのため、4.0/4.1版のプラグインと共存することはできず、別プラグインとして制作する必要があります。
さくらインターネットサーバーに構築されたECサイトで私が取った解決方法が以下の通りです

#工程A
ステップ01. 作業に必要な情報受を確認
ステップ02. サーバーの構造解析
ステップ03. 領要件確認
ステップ04. 作業前のデータバックアップ
ステップ05. 本番環境を複製して検証環境を構築(さくらインターネット)

#工程B
ステップ06. 検証環境でECCUBE4.2へマイグレーション
ステップ07. 検証環境で動作確認

#工程C
ステップ08. 仮設サーバーを構築(エックスサーバー)
ステップ09. 仮設サーバーへ運用を切り替え(本番環境は休止)
ステップ10. 本番環境でECCUBE4.2で再構築
ステップ11. 本番環境へ切り替え(仮設サーバーは休止)
ステップ12. 検収
ステップ13. 検証環境、仮設サーバーの破砕

ステップ06. 検証環境でECCUBE4.2へマイグレーションのやることが多い。商品データ顧客データは引き継げないのでエクスポートしてインポートします。商品の画像データや個別にアップロードしたファイルも同じように対処します。プラグインは4.2バージョンをインストールし設定をやり直します。有料版のプラグインは別製品扱いなので再購入が必要です。大抵プラグインは数万から数十万円するので不満に思う方もいるでしょう。それでもまだこれはマシな方でそもそも4.2バージョンが存在しない場合はその機能はECサイトから削り落とすしかありません。

もう一つ忘れてはいけないのがフロントデザインのテンプレートです。4.2バージョンがあっても設定は引き継げないので全画面のカスタマイズはやり直す必要があります。

私はシステムエンジニアなので本番環境を変更する前には開発環境で検証を行います。おかげでこれだけの危険なポイントは全て把握できたのでシステム障害になることもなく作業しました。
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