歌ってみた動画などのMV制作を依頼する際に用意する物とポイントについて

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はじめに
 初めまして、映像クリエイターのrairaと申します。
今回MV依頼時の不安などを解消する目的として、依頼時に用意する物やポイントをクリエイター側の視点も交えながら記述していきますので、参考にして頂ければ幸いです。

 用意の内容によって映像の演出幅にも影響しますので、ベストな映像を作るためにもポイントを押さえた上で用意すると良いでしょう。

 長文となりますが、ご自身に合わせて各項目を読み進めてもらえればと思います。

・注意事項 ※必ずお読みください※
 本記事は筆者の知識や依頼に基づいた内容となります。依頼先や依頼内容により当内容とは異なりますので、必ず依頼先の詳細をよく読んだ上で相談・依頼をするようにしましょう。


本文

・依頼時に必要なもの

① イラスト
② 音源
③ 歌詞
④ クレジット表記
⑤ 予算
⑥ 希望納期
⑦ どのような映像にしたいか?完成イメージに近い動画のURL


必要なものは大きく分けてこの7項目になります。
それでは、各項目について具体的に解説していきます!


① イラスト(MV用に用意したイラスト)

・ポイント1「イラストの内容」について
 初めに「キャラクターイラストのみ」で用意をするのか「背景込み」で用意をするのか決めましょう。

 背景がシンプルなもので歌詞を目立たせたMVを作りたい場合などは、キャラクターイラストのみの用意で基本OKです。
(参考MV例:DECO*27さんの「ヴァンパイア」 かいりきベアさんの「ダーリンダンス」など)

 キャラクターイラストに合った背景や世界観を表現したMVを作りたい場合は基本的に背景イラストも用意すると良いでしょう。
背景イラストを用意する際は、キャラクターと背景を分けた形式(.psdファイルや複数の.pngファイルなど)で用意するようにしましょう。
そうすることでキャラクターと背景を別々にアニメーションさせることができ演出の幅が広がります。
またキャラクターの髪などを揺らしたい場合も同様に、パーツごとに分けた状態で用意をする必要があります。
 イラスト依頼時にイラストレーター様にその旨を伝え、レイヤー分けされた形式で納品してもらいましょう。


 他にもイラストを複数枚用意したり、キャラクターの表情差分を用意するなどするとより変化のあるMVに仕上げることができます。


・ポイント2「イラストの解像度」について
 解像度はどのくらいキレイにイラストをズームアップできるかや、スライドなどの動きをどの程度付けられるかどうかに関わります。
解像度の高いイラストを用いれば、顔をアップにしてもキレイに映すことができ映像の美観や演出の幅が広がります。

 イラストを動かす予定がない場合を除き、基本的には解像度の高いイラストを用意すると良いでしょう。
 上記でも例に挙げました「ヴァンパイア」などのMVはイラストが基本固定のままですよね?そういった MVを作る場合は、必要以上に高解像度のイラストを用意する必要がないと言えます。

 では具体的に、どの程度の高解像度イラストを用意すれば良いのでしょうか?
正直な所、制作内容やクリエイターによって様々ですので決まった答えはありませんが、制作映像サイズ(ここでは1920×1080)の倍の数値(3840×高さ)以上の解像度があれば、ある程度幅の利いた演出ができるかと思います。
 もちろんそれ以下の解像度でもMV制作は可能ですので安心してください!

 以上のことからイラストを発注する時点でどういったMVを作りたいかイメージした上でその目的に合ったイラストを、イラストレーター様に相談依頼すると良いでしょう。
(パーツ分けした形式や高解像度イラストでの用意は基本的に金額は上がると思われます。また映像制作側でもそういったイラスト素材を用いて演出を増やす場合は、工数が増えるため金額が上がります。予算の関係で折角用意したイラストに対し希望する演出が行えないといったことがないように、余裕をもった予算設定と配分をすると良いでしょう)


② 音源
 レコーディング音声をMix師に完成音源にしてもらったデータを用意しましょう。
 納期都合などで、仮音源状態で映像依頼をする場合は追加費用が掛かる場合がありますので注意しましょう。また、仮音源は完成版と尺やタイミングが同じものを用意するようにしましょう。(音と映像がズレてしまうため)

③ 歌詞
 曲の歌詞をテキストファイル(.txt)で用意しましょう。(PCメモ帳アプリなどで作成可)
複数人歌唱で歌い分けをしている場合は、パート割り振りも記載しましょう。
 私の場合オリジナル楽曲や複数人歌唱でない際は、基本的に必須ではありませんが依頼先によっては必須の場合もございますので、よく確認するようにしましょう。

④ クレジット表記
 イラストやMixなど作品に携わったクリエイターの役割と名前を伝えましょう。映像内にクレジット表記として入れるため必要になります。 
(例)vocal ○○ Mix ○○ イラスト ○○ など
 また、映像内クレジットとは別に動画概要欄にもクレジット表記を必須にしている場合がほとんどですので、投稿時に記載するようにしましょう。
(歌ってみたなどのcoverでは、本家クレジットや公式リンクなども忘れずに確認・記載しましょう)

⑤ 予算
 映像の演出方法は多岐にわたり、その内容によって金額は様々です。
そのため「事前に予算を決め提示」することで金額と要望に合った最適な映像をクリエイターと一緒に見つけることができ、スムーズに相談を進めることができます。

 作りたい映像が明確な場合は「こういった映像を作るにはいくらかかるか見積り願います」の様に見積り依頼をしましょう。
 参考料金や最低金額などを掲載している場合もあるので、まずは依頼先を確認してみましょう。

⑥ 希望納期
 完成品を納めてほしい期日。記念日などで日付を厳守した投稿を行いたい場合は、特に余裕をもって依頼する様にしましょう。

⑦ どのような映像にしたいか?完成イメージに近い動画のURL
歌詞にアニメーションを付け目立たせてほしい!
キャラクターの髪や目を動かしてほしい!
この動画みたいに○○な雰囲気にしてもらいたい!
など、どのような映像にしたいか要望を伝えましょう。

 またイメージを言葉だけで伝えるのは難しいため、お互いのイメージに行き違いが発生しないよう自身のイメージと近い参考動画があればURLも送りましょう。

 具体的なイメージが特にない場合は、クリエイターからの提案内容に沿って制作を進めましょう。クリエイターのセンスや経験、曲と金額にあった最適な内容で制作を進めてもらえます。
 依頼確定後に後から思いついた要望がある場合は、見積内容と異なり追加料金が掛かる可能性がありますので、クリエイターと要相談となります。

まとめ
① 基本的には高解像度のイラスト用意を推奨。背景が含まれる場合やパーツを動かしたい場合などはレイヤー分けされた形式で用意
② 完成音源
③ 歌詞(.txt)コラボで歌い分けがある場合はパート割り振りも記載
④ 作品に携わったクリエイターのクレジット情報
⑤ 余裕をもった予算
⑥ 余裕をもった納期
⑦ 完成イメージや制作要望、イメージに近い動画のURL

 簡潔に記載したため書ききれていないこともありますが、上記項目が揃っていれば基本的にはスムーズに進められるかと思います。
 クリエイター側が丁寧に先導しますので依頼先詳細を確認の上、まずは気軽に相談してみましょう!

最後に
 ここまで読んでいただき誠にありがとうございます。
本記事を通して一つでもヒントとなるものが見つかれば嬉しく思います。
 私自身も「MV制作」を承っていますので、ご興味のある方は下記リンクから是非覗いてみてください!


それでは良き活動ライフをお送りください!ではでは
                                    raira

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