源生之日乗:御神籤 其之参

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コラム
元三大師様が厄難から逃れられる護符として有名になった由来のお話をしたいと思います。
永観二年。全国で疫病が流行った際にお大師様が人々の難儀を救おうと大きな鏡の前にご自分のお姿を映されて静かに坐禅に入られると、どんどんお姿が変わり骨ばかりの鬼の姿になられました。
弟子の中で唯一その姿を見られた明普阿闍梨がこのお姿を写しとられ、
その絵を見たお大師様が版木でお札に刷って、
出来上がったお札を各家の戸口に貼り付けるよう命じられました。
このお札のあるところに病魔は怖れてよりつかず、一切の厄難から逃れることができたのです。
以来、このお札を「角大師」と称し、元三大師様の護符として霊験を顕し全国的に崇められています。
そのお力は1000年以上経った今の世においても私達を導いてくださったり守ってくださったり、それぞれの願いにお力を授けてくださっています。

元三大師様が観音菩薩様に祈念し授かった、五言四句の偈文百枚がおみくじの原型と言われています。
偈文とは、観音菩薩様のお言葉です。百枚の偈文の中から引いた一枚に進むべき道を読み取り、数多くの人を迷いから救ってきたとされています。
そんなおみくじがなぜ誰もが知る形で身近なものとして広まっていったのでしょう。

つづく。
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