壊しては建て続ける

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コラム
事務所付近で新たに解体工事が始まったようです・・・現場は見ていませんが、重機と解体作業の音が響き渡っています。
事務所のあるアパートも7月から解体が始まるので、この町内だけで4軒の建て替え工事が進むことになります、いち町内でです・・・今も「壊しては建てる」 スクラップ&ビルドの図式は依然として変わらないようですね。 

ちなみに建物を「壊しては建てる」の英語表現はDemolish&Buildになります。 

宮城県では 県民会館(東京エレクトロンホール宮城) と県立美術館の移転計画が検討されていますが県民会館は築56年、県立美術館は僅か築39年です。県民会館は市内中心部にある市民の文化芸術の拠点、県立美術館は前川國男先生設計の貴重な建物。 
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県民会館(東京エレクトロンホール宮城) 


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宮城県民会館 

さらに仙台市は築55年の市役所建替え工事を検討中で、その予算は480億円にもなるそう・・・担当者の記者会見では「市民の顔になるような立派な建物にしたい」という発表もありました。 
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仙台市役所 

そもそも、行政の建物が立派である必要性など私には全く理解できません。安全性と機能・役割が確保されればそれで十分だと思います。 
既築の建築物有効利用・再利用が広く叫ばれる中、建築市場においても行政においても全く乖離した今の実情をどう考えればよいのでしょうか・・・今の大人たちが解決すべき問題ですが。 
日本の消費者、国民が常に新しいモノを欲求し続ける以上、何も変わらない気がします。 
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