Firebaseのホスティングのコスト

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Firebaseのホスティングのコスト
Firebase は Google が提供するサービスで、Web サイトのホスティングの機能も持っています。 アクセスが非常に多いサイトの場合は、アクセスに応じた料金が発生しますが、Web サイトの立ち上げ時などは、殆どの場合大きなアクセスがないのが普通です。そう考えると無料から始められるお得なサービスだと言えます。

Firebase の料金プラン

Firebase のサイトに行くと詳しい料金プランが載っています。例えばストレージ容量は5 GB までは無料。
気になるホスティングは、保存容量が10 GB までは無料です。ただし、1日の転送容量が360 MB を超えると料金が発生します。単純計算で、1日のアクセスが千件前後ならば一応無料の範囲内という計算になります。そう考えると多くの個人が運営するサイトの殆どは無料の範囲内でも運営が可能なサイトが多いと言えます。
Firebase のログイン機能
例えば会員制のサイトを運用している場合、ユーザーの認証が必要になりますが、こえは月に1万件までは無料です。1日あたりならば300件までの認証ならば無料という計算です。
データベースの料金
データベース(Cloude Firestore)の無料の範囲は
項目 無料の上限 超過料金
保存データ 合計 1GiB $0.18/GiB
ドキュメントの書き込み 20k/day $0.18/100k
ドキュメントの読み込み 50k/day $0.06/100k
ドキュメントの削除 20k/day $0.02/100k
(2020年10月6日現在)
でデータベースを頻繁にアクセスするようなアプリケーションだとアクセス回数は多くなる可能性もありますが、通常の個人が開発するアプリならば大幅に超過する可能性は少ないといえます。
有料のプランにした場合、予算を設定する事も可能で、使用状況に応じて使用料金の通知を受ける事が出来るので、大幅に超過する事はある程度避ける事は可能です。ただし、サービスを止める必要があるので、アクセスや使用容量が増えてきた場合は使用状況を詳しくモニタする必要があると言えます。

無料プランで出来ない事!

バックエンドの機能(Functions)をインターネットで公開する場合、無料プランのままでは公開の処理がエラーになります。これには注意が必要です。
その他の機能は無料プランのままでもほぼフル機能が使えますが、Functions だけは別扱いになっています。開発用のテストサーバーを PC で動かして使う分には無料プランでも使えます。
ただし、有料プランと言っても直ちに料金が発生するわけではありません。基本的には無料プランの範囲内ならば、有料プラン(Blaze)でも料金は発生しません。したがって、サーバーサイドの機能を使う場合には、有料プラン(Blaze)切り替えて利用します。

有料プランの数は限定されている

もう一つの制限事項は、有料プランに設定できるプロジェクトの数に制限があります。通常は6~7の有料プロジェクトに制限されていて、それ以上の有料のプロジェクトを設定するためにには拡張を申請する必要があります。
拡張する際には、一定の額(インターネットの記事によれば50ドル)を前払いする必要があるようです。実際は利用状況によって違うようで、このお金も利用料金に充てられるようです。私自身はまだ、プロジェクト数が超過していないため、拡張申請をしたことがありませんので、この部分はインターネットに乗っている情報に基づいて書いています。

他のホスティングサービスとの比較は?

Web ホスティングプランの仕組みは、多くのサービスで初期費用は割引というのが多くなっています。これは、一旦 Web ホスティングの契約をすると、サーバーを移すのには手間がかかるので、継続の場合は割引がなくなる仕組みです。
以前契約していた BlueHost のプランの場合
Basic Plus Choice Plus Pro
契約時 $2.95/月 $5.45/月 $5.45/月 $13.95/月
更新時 $7.99/月 $14.99/月 $14.99/月 $23.99/月
(2020年10月6日現在) となっています。
更新時は2倍前後の料金になっています。
日本でよく利用されている X サーバーのプランの場合は、ブルーホストよりやや高めの様です。ただし、使用できるドメインの数などの自由度は高いようです。 Web で見たところ、一番安い X10 プランが、月額900円のところ720円で初期費用が3000円になっていました。
Blue ホストが一番安いプランだとサブドメインなどの設定に制限がある事を考えると値段の差は現実的だと言えます。
Firebase の場合、一つのプロジェクトでも複数のサイトを設定する事も可能で、ドメインを所有している場合、サブドメインを利用して複数のサイトを作成する事も可能です。少なくても、X サーバーの一番安いプランと同等の機能は無料でも利用可能だという事になります。
あとは、アクセス数や使用容量がポイントになると言えます。
こんな人に!
ではどんな人に Firebase のホスティングが向いているかですが、こんな人にはお勧めです。
これからサイトを立ち上げる人
プログラミングが出来る人(HTML/CSS などを使ってサイトを記述できる人)
サイトの制作を依頼してサイトを作成できる人
フリーランス(固定費用を抑えたい人)
Firebase のホスティングを利用する上で一番の課題は、Web サイトの作成で広く利用されている WordPress が利用できないという点が挙げられます。自分である程度サイトを構築できるか、サイトを構築できる人に依頼が可能な人ならばこの点は大きな問題にならないのでお勧めです。
多くの個人が運営するサイトの場合、無料かもしくは既存の Web ホスティングより低い料金で運用できる可能性が大きと言えます。
サイトのアクセスなどが大きくなった場合は、利用料金を見ながら他のホスティングサービスを検討するのがベストではないかと思います。アクセスが増えた場合のお勧めはアマゾンの AWS などは、Node.js によるサーバーサイドの運用も可能で、Firebase からの意向も比較的スムーズに行えると思います
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