プログラム外の工夫も重要

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プログラム外の工夫も重要

実用的なアプリのプログラムを作成する場合はプログラム外でも工夫をする事が意外に重要です。プログラム外で工夫をするとプログラムがより書きやすくなる場合が沢山あるあります。


プログラム外の工夫の重要性

プログラムを書く場合、いろいろな工夫をして使いやすく、高性能のアプリを作るというのが一般的な考え方になります。しかし、実はプログラムの外側でもできる事が沢山あります。プログラムの外で何が出来るかを考えると良い事が沢山あります。

この記事では、先週紹介した回路設計支援のアプリの外側で何が出来るかを例にプログラム外でできる工夫の例を考えてみました。

ネットには種類がある

回路設計をした事がない方にはピンとこないかもしれませんが、実はネット(接続情報)にはいろいろな種類があります。例えば、ネットワーク(Ethernet など)の接続や、ディスク(Storage)の接続など、いろいろなインターフェースでコンピュータはできています。

それぞれ、設計に必要なルールが違います。例えば、接続の長さなどは、チップメーカーなどが何ミリ以内のように決められています。これを部品配置や配線の設計の際に設計ルールとして設定する必要がある場合が沢山あります。

このようなルールの設定にもプログラムの活用が可能ですが、このネットの種類を特定するのは簡単ではありません。

ネットの種類の特定方法は?

ネットの種類の特定のやり方もいろいろな方法があります。 例えば、回路図のシンボルのピンの名前をもとに推定して接続をする事はある程度可能です。しかし、この場合、回路図のシンボルを作成する際に区別できるようなピンの名前をつける必要があります。

実は、これはプログラムの外側の工夫の一つです。要はプログラムで扱いやすいようなデータになるようにプログラムを利用する方で合わせて行くという考え方になります。

逆に言うと、実はプログラム側ではこうした工夫がないとネット(接続)の種類を区別することは難しくなります。つまり、こうしたプログラムの外側の工夫なしには、こうした処理をプログラムで行うことは非常に難しくなるという事になります。

どこで工夫をするか?

もう一つ考えることは、プログラムの外側のどこでこうした工夫をするかをよく考える事です。 回路図のシンボルのピンの名前で区別するとう方法を紹介しましたが、実はこうした工夫は他の場所でも可能です。ピンの名前ではなく、ネット(接続)の名前で区別する方法もその一つです。

この方法の場合は、シンボルのピンの名前では区別する事が難しくても、回路の設計者がネットの種類を区別できるような名前をつける方が実は効率的にグループに分ける事が可能です。

例えば、次のような感じに名前をつける事ができます。

* PCIE_XXX : PCI Express の信号
* MEM_XXX : メモリの信号
* SATA_XXX ; SATA のディスクドライブを接続するための信号
* USB_XXX : USB の信号
このように、ネットの名前の付け方でネット(接続)の種類を区別する事が可能です。こうすることで、回路設計者自身でネットの種類を区別する事が可能になります。

こうすることで、プログラムではネットの名前を見ることでネットの種類を区別して必要なルールなどの設定が可能になります。

まとめ
プログラムを開発する際はプログラムの中身に目が行きがちです。しかし、実はプログラムを取り巻く所で工夫をする事が、プログラムの開発を助けてくれます。この様に、プログラムと「仲良く」するための仕組みを作ることもプログラム開発の一部です。

プログラムと相性の良いデータを作る事ができると、プログラムを書きやすくなります。また、プログラムで出来る事も広がっていきます。
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