運命の分岐点だった日のこと

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前回の続きです

師匠が所属しているグループが入っているビルに着きました。
受付の女性に師匠から貰った名刺を見せながら、自分の名前を名乗り、相談をしたい旨を伝えました。

「お約束はございますか?」
「え、いえ。していませんけど・・・」

本当に、本当に今考えると恥ずかしいくらい非常識なんですが、アポもなく、突撃してしまったんです。

受付の女性は「ちょっと只今確認致しますね」

受付の女性は優しく微笑んでくれていましたが、私の脳内には「迷惑」「非常識」「あー、もう余計な仕事増やさないで」というテキストメッセージが流れ出し「ああ、私被害妄想まで出てきた」と思ってしまいました。今思うと、本音なんですよね。彼女の。当時受付してくれたあの人。本当にごめんなさい。

「真珠さん!?」

師匠が、来客用玄関から入ってきて、私を呼びました。このビル、一階の殆どがガラス張りになっていて、外から騒ぐ私が師匠から丸見えだったようです。

次の仕事まで少し時間があるから、と師匠は私の話を聞いてくれる事になりました。

「師匠さん。いたんです。師匠さんが言ってた通り、伯父が」
「あ、ああ。よくある事なんです。とりたて自分の家が異常だとか、そういったことではないので、気にしなくて大丈夫ですよ」
師匠が妙に早口で喋ります。

本当に今なら分かるのですが、そういった事は稀に(いや、結構)ありますし、相続を取り扱う際、税理士事務所や弁護士事務所などでは、必ず「そんな存在がいないか」は確認します。でも確認の仕方は「戸籍謄本と原戸籍を取り寄せて下さい」って言うだけ。それか委任状をもらって先生で取り寄せる。戸籍謄本と原戸籍を見ることで「そういった存在」が記載されているか、いないかが確認できるので。

なので、先生から、知らない異母兄弟とかいませんよね?なんて聞き方はまずしないし、ましてや聞いてもいない「母親の兄の存在」を言い当てる事はほぼ不可能なんです。

まあ、当時の私は、修羅場の予感と、自分がどうしたらいいかわからないのとで超がつくほどパニックになっていたので、そこには言及せず、ひたすら自分の事を師匠に話しました。

師匠はうん、うん、と聞いていてくれていたのですが、私が持ってきていた祖父の「原戸籍」の「伯父の名前」を見た途端、ふっと顔色を変えました。とてつもなく恐い表情になったのです。

「師匠さん?」

「真珠さん、この伯父さんにはまだ会っていないですよね?」

「え、あ、はい」

「絶対に一対一で会わないで下さい。誰かとの付き添いも、必ず男性で。そして素人だけでは駄目です。弁護士の先生にも同席してもらって下さい」

今までにない師匠の強い口調に、私は少驚きました。

師匠がなぜこんなにも強い口調でまだ見ぬ伯父と一対一で会ってはいけないのかを言ったその理由を、わたしはその二か月後、知ることになります。

そして、この時、師匠と偶然会えて、話ができたことで今の私がいるのでした。

次回に続く

前回のブログ投稿からだいぶ期間が空いてしまいました。
皆さまのおかげでココナラで鑑定の依頼をたくさん頂けて、ブログへ時間が割けなかったのもありましたが、昨日・今日で実はこのことに関わる大きな出来事がありました。

なので、当初、このお話の結末は少しぼかして終わる予定でしたが、きっちり書けそうです。

本当、何かの流れってあるんだなぁ、と、ものすごく思った次第です。

ではでは

もし何かにお悩みの方がいて、私が少しでも力になれれば嬉しいです



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