幼いうちは愛情と相手を知りたい好奇心とで相手を束縛してしまうことは珍しくありません。
相手が自分に合わせて行動してくれることを愛情表現と勘違いしてしまうと、相手をコントロールできないことに怒りや苛立ちを持つようになってしまいます。
この子どもの恋はせめて10代で卒業しましょう。
大人になると仕事などの関係で、気の合う好きな人たちだけでコミュニティを作ることはできなくなります。
皆が同じ価値観を持っているとは限らないと心の片隅に置いておかないと、親切のつもりが干渉や支配に繋がりやすくなってしまいます。
相手を尊重する気持ちや感覚はとても大切です。
大人になるまでにこの感覚を覚えていないと、相手を束縛する恋愛(人間関係)になってしまいます。
では、相手を束縛してしまうのはなぜか。
その根底にあるのは、「自己愛」です。
自分がして欲しい言動をとらせるために、相手を言葉や行動でコントロールするようになってしまいます。
これが言動の基本となってしまうと、人間関係がうまくいかなくなってしまいます。
コントロールされていたい人が少ないからです。
大抵の人々は、自分の価値観や意見を尊重されたいのです。
そして親子や夫婦、恋人同士でも踏み込んではいけない領域もあるのです。
例えば相手の方がゲーム好きとしましょう。
あなたはアウトドアやスポーツが大好きです。
お互いに譲り合って、お互いの趣味を体験することは、理解を深め合う良いきっかけとなります。
体験してみて「自分にあわない」と感じることを相手が楽しんでいることは少なくありません。
ゲーム好きのインドア派にキャンプやスポーツが楽しいという価値観を押し付けてしまうと、人それぞれ楽しいことが違うのでストレスになってしまうのです。
そして自分の好きを押し付けてしまうと、それは束縛や過干渉になってしまい、相手にとってあなたはストレスになってしまうのです。
これは立場が反対で押し付けられる側になってしまう方もいらっしゃるでしょう。
こういうときは「やめて欲しい」と相手に伝えることが重要です。
相手は悪意ではなく善意で「これがいいよ!」と勧めているので、あなたが本音では嫌になっていることに相手は気がつくことができません。
好きではないと伝えていきましょう。
それでも価値観を押し付け支配しようとする相手ならば、心身を守るために相手から離れることも必要です。
相手を心配するあまり「やめなよ」「したほうがいいよ」と意見することはあるでしょう。
それは相手に求められたら意見しても大丈夫です。
ただ相手が「嫌だ」と伝えてきたら、それ以上押し付けてはいけません。
すでに心配ではなく支配してコントロールする言葉になってしまうからです。
心配や愛情と束縛や支配や過干渉は紙一重です。
大人同士ですから相手への尊敬や尊重することを忘れないように、信頼と愛情の関係を築いていきましょう。