こんにちは、にょびたです。
今のパソコンって、昔から比べると信じられないくらい速くなりましたよね。
私が初めてパソコンを手に入れたのは、高校入学祝いとして親に買ってもらった、NEC PC-9821 Ce2というパソコンでした。確かハードディスクがパソコンにつき始めた頃のモデルで、容量は178MBだったと思います。
高校生の間は主にパソコンゲームで遊んでいたぐらいなのですが、大学生になると固定電話を使ったインターネットを自作パソコンで遊んでいました。
そのすぐ後に、ADSLが流行ったので速度の速いADSLに変えて、大学の友達と対戦ゲームで夜な夜な遊んだ想い出があります。
そして、光回線が引けるようになったところですぐに申し込み、インターネット環境は、それから今まで光回線です。
こんな感じで、パソコン周りに関しては新しい物好きで、最新のものに乗り換えてきました。もし、あの頃にYouTubeがあったらのめり込むように動画を作っていたと思います。
さて、新しいものといえば、
最近ChatGPTが世間を賑わせていますが、AIの進歩はとても早く、さまざまな分野で研究が進められています。ある分野では、既に人間を超えているAIもあります。
例えば、将棋です。
将棋のAIは人間を超えており、今ではプロの将棋棋士が対戦しても勝てないほど強くなっています。
そして、今ではAIと対戦して人間は勝てるのか?といった使い方ではなく、プロ同士の対局で、現状どちらの棋士がどれだけ有利なのかをAIに計算させて視聴者に見てもらって楽しんだり、AIが弾き出した次の最善手を提示したりといった風に使われています。
さらに、プロの将棋棋士が研究をする時には、今ではAIが欠かせない存在になっていて、必ず自宅パソコンにAIを入れて使っているそうです。
では、コピーライティングの分野ではAI、特にChatGPTは将棋AIのように人間を超えることができるのだろうか?という疑問が湧いてきました。
ネット上でも、
ChatGPTを含むAIによって様々な仕事がAIに取って代われられ、職を失う人がこれから多くなってくるといった悲観的主張は多く見られます。
そこで、今回はChatGPTとコピーライティングにフォーカスして「コピーライティングでChatGPTは人間を超えるのか?」を考えていきたいと思います。
先日、Twitterでこのようなツイートを見つけました。
海外で1000人規模の社員がいる会社のあるコピーライターが、ChatGPTへの置き換えのため解雇されたという内容です。
しかも、社員の85%が解雇されたとのことです。また、Twitter内でもコピーライターがこれからは不要になる時代だという論調のツイートも多く見られます。
しかしながら、
私は「ChatGPTはコピーライティングっで人間を超えることはできない」と思います。
そのことを、
・私が実際に使ってみた感想
・コンピュータの特徴という観点
・倫理的観点
・AIの限界という観点
の4つの観点から説明しようと思います。
まずは、私が実際に使ってみた感想から話そうと思いますが、
その前にChatGPTについてご紹介します。
ChatGPTは、その名前にChat(チャット)と付いているように、対話型AIと呼ばれるもので、人間に質問するように文章を入れると、それに対してChatGPTが文章で答えてくれるといったものです。
文章で理解するのは難しいと思いますので、百聞は一見に如かずです。
ChatGPTに「ChatGPTって何?」という質問をしてみました。
おそらく、専門家なら難なく理解できるのでしょう。
しかし、専門用語が使われていて、一般人には理解しにくい文章が出力されました。
質問が悪いのかも知れないので、もっと具体的にChatGPTについて質問してみました。
先ほどよりはわかりやすい文章が出力されましたが、まだまだ一般人がすぐにわかるようなレベルではないですね。
次に最近、エリザベス1世を描いた「エリザベス」という映画を見たところだったので、ChatGPTにエリザベス1世について質問してみました。
海外のAIだからか「エリザベス1世」については、まともな答えが返ってきました。
では、日本の文化である「将棋」についてはどうでしょうか?
将棋の中で、王将を守る囲いと呼ばれる守備陣系に「穴熊囲い」というものがあり、通称「穴熊」と呼ばれています。
そこで、「穴熊」とだけ打ってみたのですが、
なんと!
穴熊は「ツチノコ」という珍回答が、しかもツチノコは哺乳類だそうです。
ちなみに、「穴熊」をネットで調べたところ、コトバンクによれば、
名〙 (「あなくま」とも)
① イタチ科の哺乳類。タヌキ(イヌ科)と混同してムジナと称する地方もある。ユーラシア大陸に広く分布し、日本では本州、四国、九州の森林中に穴居。夜行性で雑食する。体長七〇~八〇センチメートルで、四肢は太い。手の爪は長く頑丈で、穴掘りに適応する。背は褐色で霜降り状、腹と四肢は黒褐色。毛や肉を利用。あなほり。ささぐま。まみ。みだぬき。むじな。〔博物図教授法(1876‐77)〕
② 冬季、穴に蟄居(ちっきょ)している熊。《季・冬》
※俳諧・続猿蓑(1698)冬「穴熊の出ては引込時雨かな〈為有〉」
③ 将棋で王将の囲い方の一つ。香車(きょうしゃ)を一ます進めた跡に王将が入り、金将、銀将で守りを固めるもの。
と載っていました。
①はニホンアナグマという種類の穴熊が日本には古来よりいるそうです。
②は穴の中で冬眠している熊のことですね。
ちょっと、意地悪な質問だったかと思ったので、「穴熊囲い」と打ってみました。
「穴熊囲い」は江戸時代に使われたツチノコ用の罠とのことです。どうしても、ツチノコから離れられないみたいなので、
次は、「将棋の穴熊囲いとは?」と質問してみました。
将棋を知っている人なら、ChatGPTが返してきた答えが間違っていることにすぐ気がつくような文章です。
まるで、将棋用語を使って知ったかぶりしているような文章です。
詳しい解説は省きますが、「香車を2筋に配置する」に違和感があります。
なぜなら、穴熊囲いの香車は、1筋か9筋にいるからです。
さらに、香車は前にしか進めないので、序盤では2筋に配置することはできないのです。
実際の「穴熊囲い」はこちら。
ということで、ChatGPTを使用してみて感じたことは、
人間側の質問方法によって随分答えの精度が変化する点と、分野によっては間違った情報を、適当に文章にして答えを返してくる点が気になりました。
そのため、コピーライティングで使うには必ず人間が介在しなければ成立しないと思います。
つまり、文章に書いてある情報が正確かどうか、人間が調べて判断しなければいけないということです。
しかし、情報を検索したり、わからないことを調べたりする手段の一つとして使うのはありかもと思いました。
なので現段階では、ChatGPTはコピーライティングで人間を超えるとはいえないと考えます。
ただし、自動で文章がそれなりに出来上がっていくのを見ていると面白しですし、今後のアップデートで良くなってくると、もっと使い方が広がると思います。
そして、ChatGPTをもっと使いこなしている人が既にいるので、私も少し勉強してみようと思いました。
少し長くなってしまったので、今回はここまで。
次回は、
・コンピュータの特徴という観点
・倫理的観点
・AIの限界という観点
の3つの観点から、
ChatGPTがコピーライティングで人間を超えるのか?
見ていこうと思います。