■ 現在の建物の状況を伺った上で、建替え(新築)で
進めるべきか再利用で進めるべきか、
お答えします。
築年数や見た目の老朽化が激しいと、建替えと
思われると思いますが、木造住宅の場合は、
柱、梁の構造材がしっかりしていれば再利用は
可能です。
木材は仕上げ材で覆われているケースが多く、
外観上は古く見えても、骨組はしっかりしている
ケースが多々あります。
以下に記載のメリット、デメリットを踏まえ、
アドバイスさせていただきます。
■ 建て替えの場合は、通常の新築と比較し解体費用や
滅失登記等の事務手続きも別途必要になります。
再利用の場合は、建物の状況にもよりますが、
以下のメリットがあります。
1.再使用できる部分の割合により、
建設コストが経済的になります。
2.建設工期も新築よりは短くなります。
3.建設関連の事務手続き(確認申請、
登記手続き等)が必要ありません。
4.建物へ愛着がある場合、思い出を残す事が
できます。
5.自治体の判断と工事の規模にもよりますが、
固定資産税が変わらないケースがあります。
デメリットは
1.建物の配置は現状が原則です。
配置換えも可能ですが、曳家工事が配置や
土地の条件により高額になる場合があり、
建替えとの経済的なメリットが
なくなる場合があります。
2.住みながら工事の場合、居住部分の制約等
発生します。
仮住まいされる場合は、別途賃料が発生します
3.荷物が多い場合、仮置き場の確保が必要な
場合があります。
■ 住宅関連投資は投資額が大きく、買い換えが容易に
行なえるものではありません。
昨今は自然災害も多く、土地の選定も安心して
長く住まうためにも重要な要素の一つです。
又、現状の土地で災害にどう対応するのか?
も建設課題の一つと思います。
後悔の無い投資のためにも、長年の設計監理業務の
経験から、安心で、安全な、住み心地の良い
住まい作りのお手伝いを致します。
■ 検討に当たりお願いしたいもの
1.現状の建物の状況がわかる資料。
・建築確認通知書等の書類
・昭和50年以前の場合は、書類が無いケースが
多いため、手書きの間取り図、
敷地の大きさが、方位がわかる資料
・現状建物の写真
外部:外観(東西南北)
接道状況がわかる写真
内部:居室、水廻り
※すでに検討中の場合は、検討資料。
2.具体的な要望があれば、要望書。
*この建物は再利用できるのか?
*既存の大きさで要望を満たす計画が
可能なのか?
*仕上げ材は種々選択可能なのか?
*設備の選択幅は?(電気、給排水、給湯、
暖冷房、空調等)
*補助金は活用できるのか?
*資金調達は?<どのようなローンが
利用できるのか?>
*業者選定について
*工事価格の査定
*計画案のチェック
等