この記事では、ロゴマークの企画から制作・提案までの方法を紹介しています
この記事の予習
・ロゴマークのイメージはなんとなくで良い
・詰め込みすぎない
・色を多く使わない
・表示する場所、色が変わってもイメージが変わらないように作る
・様々な形状(縦・横・シンボルのみ)も作る
・マニュアルを作成する
はじめに
ロゴマークの各部名称
ロゴは「シンボルマーク」「ロゴタイプ」「ロゴマーク」の3種類に分かれています。
「シンボルマーク」…会社のイメージを集約したマークのこと
「ロゴタイプ」…文字のデザインのとこ。タイポグラフィともいう
「ロゴマーク」…全て掛け合わせたマークのこと
1|企画編
1, イメージを考える
・イメージはなんとなくで良い?!
ひと目で見てわかるロゴマークを作ろうとすると、構造が複雑になってしまったり、多くの色を使う原因となります。
ロゴマークはなんとなくのイメージで作成し、消費者に想像させるロゴマークが理想とされています。
・素人はこうする
次に素人がやりがちなロゴマークのデザインをご紹介します。
それはとにかくその会社の生産物を入れたがることです。そして複雑なデザインにしてしまいます。
これらの詰め込んだデザインは「昔のデザイン」とも言えます。
それと比べてこちらをご覧ください。
Appleのロゴマークをご存知ですか?(正式にはシンボルマークです)
Apple社を知らない人がこのロゴマークを見た時、どんなことを思うでしょう。「なんの会社?」と思うはずです。
Appleの生産物であるスマートフォンやパソコンは一切、ロゴマークに取り入れていません。Appleである「りんご」を表しているだけ。
その理由のひとつは、消費者に想像させたいからなのです。
・良いロゴを作るためには
とにかくロゴマークを作る「会社・お店」を些細なことでも徹底的に調べることです。それに尽きます。
例えば「会社名の由来」「大切にしていること」「改善点」などです。
2|制作編
1, 美しく魅せるために
・カラーについて
美しいシンボルマークにするためには「色」が大切です。基本、色は多くても3色までがいいでしょう。3色以上使ってしまうと、下の画像のように安っぽいデザインになってしまったり、ゴチャゴチャした印象になってしまいます。さらに印刷の際、料金が高くなってしまったという事例もあります。
ロゴタイプは一色が望ましいです。
モノクロバージョン
モノクロ印刷した時を想定して、モノクロバージョンを作成します。カラーのロゴマークをモノクロ印刷してしまうと、イメージが変わってしまうからです。
カラー情報
カラー情報の把握は必須です。2で紹介する「マニュアル」の掲載します。
背景も考えて
ロゴマークを表示させる場所の背景が暗かったりする場合に、白抜き(ネガティブ)したロゴマークがあるといいでしょう。一緒に提案しましょう。
・形状について
お客様のニーズにお応えするため、様々な種類のマークを提案します。例えば以下のとおりです。
ロゴマークを掲載する場所などに合わせて縦・横のバージョンを提案するといいでしょう。
ロゴマークは小さく表示するためのロゴマークも作成します。大きさが変わっても、イメージが変わらないように小さく表示する専用のロゴマークのデザインを若干変更します。
少し分かりにくいですが、上の画像の「小さいバージョン」は通常バージョンより若干デザイン(余白)を変更しています。
2, マニュアルの制作
・マニュアル
ロゴマークのマニュアルとは、簡単にいうと説明書のことです。ロゴのイメージを崩さないためにマニュアルはとても大切です。
マニュアル完成図 見本
コンセプト
なぜこのデザインにしたのか説明を書きます。
カラー情報
RGB・YMCK・#の色情報を載せます。
使用禁止例
「シンボルマークだけのは使用不可」「勝手に色を変えてはいけません」などの注意書き。
アイソレーション
ロゴマークの比率や余白を説明します。
3|提案編
1, イメージで提案
・展開図を作る
ロゴマークは様々なところで使用するため、イメージが崩れないようにあらかじめ展開図を作成します。
webサイト、名刺、封筒が基本です。さらにノベルティーのイメージがあるといいでしょう。
この記事の復習
・ロゴマークのイメージはなんとなくで良い
・詰め込みすぎない
・色を多く使わない
・表示する場所、色が変わってもイメージが変わらないように作る
・様々な形状(縦・横・シンボルのみ)も作る
・マニュアルを作成する
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