ココナラで、格安・高品質な「パワポ資料の作成・リデザインサービス」をご提供しているliodesignです。
わかりやすい資料を作るうえで、グラフや図解表現は不可欠な要素です。
グラフや表、図解などが自由に作れるようになると、表現の幅が広がり、より一層わかりやすい資料を作れるようになります。
この記事では、
①ビジネス資料の「リデザイン」例を4つ
②わかりやすいグラフの具体的な作り方を2つ(分解横棒グラフ・面積図)
お伝えします。
ちなみに、「分解横棒グラフ」とは、横棒グラフを分解したもの(正式な名称があるかはわかりません。私が勝手に名付けているものです)。アイキャッチ画像の左側にあるグラフです。
「面積図」とは、カテゴリと割合を同時に示すことができる便利なグラフグラフです。「ツリーマップ」とも呼ばれます。アイキャッチ画像の右側にあるグラフです。
パワポの強みは「ビジュアル表現」
そもそも論として、なぜパワポで資料を作るのかと考えると、それは「パワポ特有の強みがあるから」のはずです。
そして、その強みとは、見出しのとおり「ビジュアル表現」です。
文字を読むだけより、話を聞くだけより、「見る」ことで理解しやすくなるケースは多くあります。
例えば、こちら。
(出所:経済産業省ホームページ|ホーム>統計>経済解析室トップ>ミニ経済分析>2023年上期小売業販売を振り返る1頁)
経済産業省のホームページから引用させていただきました。
(ココナラでは外部リンクを貼れないため、パンくずリストで出所を記載しています。)
文章で書いてみると、以下のようになります。
2023上期の商業販売額を主要な業態から見ていきます
商業販売額は前年同期比1.9%増加の289兆7,010億円となりました。
そのうち、卸売業が同0.5%増加の210兆4,480億円、小売業が…
以下、同様。
文章だけ読むより、スライドの資料の方がよっぽどわかりやすい(見やすい)ですよね。
色分けされたり、階層を線で繋いだり、工夫されています。
ただ、金額の大小と業態のグルーピングの観点から、さらなる工夫の余地があると思いました。
なので、これをベースにリデザインしてみます。
ちなみに、ブログだと画像サイズが小さいので、見やすさのために、(出所よりも)敢えてビビッドな色を使用しています。
その点はご了承ください。
パワポのわかりやすいリデザイン例1.シンプルな表
こちらがリデザイン例1です。
シンプルに、表だけで構成しました。
シンプルな表でも、グルーピングしつつ金額の降順に並べるだけで、わかりやすくなります。
パワポのわかりやすいリデザイン例2.シンプルな横棒グラフ
こちらが、リデザイン例2です。
積み上げ横棒グラフにして、視覚的に金額の大小がわかるようにしました。
ただの横棒グラフにテキストを並べただけですが、パッと見て金額の大小(全体の中での割合)とグルーピングがわかります。
パワポのわかりやすいリデザイン例3.分解した横棒グラフ
続いては、積み上げ横棒グラフに一工夫加えたものです。
具体的には、積み上げ横棒グラフを「分解」して「上下」に整列させた形になっています。
各要素の大きさが、先ほどよりも把握しやすくなったと思います。
このグラフの作り方は、後ほど解説します。
パワポのわかりやすいリデザイン例4.面積図(ツリーマップ)
リデザイン例の最後は、面積図です。
面積図と表を組み合わせてみました。
各カテゴリと、その割合が一目瞭然です。
「面積図」というのは、棒グラフほど頻繁に使われるものではないので、聞き慣れない方もいらっしゃると思います。
カテゴリと割合を同時に示すことができる便利なグラフで、棒グラフなどと同じように「挿入 > グラフ > ツリーマップ」から簡単に作成できます。
作り方は、後ほど解説します。
わかりやすいパワポのグラフの作り方1.「分解横棒グラフ」
ここからは、具体的な作り方について順番に解説していきます。
まずは、リデザイン例3で取り上げた「分解横棒グラフ」から。
作り方は以下のとおり、とても簡単です。
【分解横棒グラフ作成の5ステップ】
ステップ1.積み上げ横棒グラフを作る
「挿入」タブの「グラフの挿入」から、「積み上げ横棒」を選択します。
データの入力画面が表示されるので、数字を入力すると、以下のような横棒グラフが出来上がります。
なお、このとき、以下のようにグラフの要素をすべて記載しないようにしておくと、後のステップ4(不要な要素を削除する)を省略できます。
目盛線や凡例が消えて、シンプルになりました。
ステップ2.グラフをコピーして画像(SVG形式)で貼り付ける
作成した積み上げ横棒グラフをコピーして、「形式を選択して貼り付け」(Ctrl + Alt + V)から、「画像(SVG形式」を選択します。
ステップ3.画像のグループ化を全て解除する
画像を選択してグループ化を解除(=(Alt + Shift + G)× 2回)します。
※以下のようにメッセージボックス「Microsoft Office描画オブジェクトに変換しますか?」が表示されたら、「はい」をクリックします。
これでバラバラに分解されました。
ステップ4.不要な要素を削除する
軸やラベルなど、不要な要素をすべて削除して、シンプルな箱だけにします。
ステップ1のグラフ作成時点で不要な要素を記載しないようにしておくと、この作業を減らすことが可能です。
ステップ5.縦にズラして「上下に整列」させる
箱の高さ・幅を適当なサイズに調整してから(※補足1)、一番下に配置する箱をスライドの下方に配置(※補足2)します。
そのうえで、すべての箱を選択して「上下に整列」させます。
たったこれだけで、階段状の横棒グラフ(分解横棒グラフ)の出来上がりです。
※補足1.幅は全体での割合を表すので、バランスが変わらないようグループ化した状態で調整します。ステップ1(グラフの作成)時点で、全体のサイズを決めてしまってもOKです。
※補足2.一番下に配置する箱は、「上下に挟み込まれる箱の数 × 箱の高さ」の幅だけ下方に配置すると、サクッと位置が決まります。
具体的には、以下のとおりです。
このあと、グラフの要素の箱を「上下に整列」をさせます。
そして、位置決めに使用した箱を削除します。
分解横棒グラフの完成!
これで分解横棒グラフの完成です。
あとは、テキストを配置して、色を揃えるだけ。
普通の積み上げ横棒グラフを作ったら、その後は大した手間をかけることなく作ることができます。
【番外編】ウォーターフォールチャートからの分解横棒グラフの作り方
「ウォーターフォールチャート」を回転させたような形なので、「挿入 > グラフ > ウォーターフォール」から、ウォーターフォールチャートを作り、それを回転させて使っても同じようにできます。
上の図のようにウォーターフォールチャートができたら、分解横棒グラフと同じように、①コピーして「画像(SVG)」で貼り付け、②右へ90度回転、③分解して不要な要素の削除、で作成できます。
以上が、分解横棒グラフの簡単な作り方です。
わかりやすいパワポのグラフの作り方1.「面積図(ツリーマップ)」
続いては、具体例4で取り上げた「面積図」。
これも、以下の2ステップのとおり、作り方はとっても簡単です。
【面積図作成の2ステップ】
ステップ1.ツリーマップを作る
「挿入」タブの「グラフの挿入」から、「ツリーマップ」を選択します。
データの入力画面が表示されたら、数字を入力していきます。
デフォルトでは以下のとおり作成されるので、「系列1」に数字を入力していきます。
「ブランチ」「ステム」「リーフ」は、それぞれ「大カテゴリ」「中カテゴリ」「小カテゴリ」のようなイメージです。
ここでは、グルーピングしたい要素を同一のブランチ名にしておけばOKです。たとえば、今回の場合は「スーパー・百貨店」などです。
(なお、凡例やラベルをグラフ上に記載しない場合は、わざわざブランチ名を書き換える必要もありません。)
ステップ2.グループごとに色分けする
具体例4では、金額を明記するために具体例1で作った表も併記しているため、凡例やラベルはすべて不要としました。
(ステップ3.グラフを分解する)
ちなみに今回は、卸売業と小売業との間に少しスペースを取りたかったので、グラフを図(SVG形式)で貼り付けたうえで、グルーピングを解除して微調整しています。
「SVG形式で貼り付けてグルーピング解除」というのは、「分解横棒グラフ」を作成した時と同じ手順なので、そちらをご覧ください。
面積図の完成!
面積図(ツリーマップ)で金額の大小とグルーピングを一目で確認できるようになりました。
たったこれだけで、わかりやすいグラフができるなんて、ほんと便利ですよね。
手間をかけずに、わかりやすい表現はできる!
今回、リデザインの元として使用させていただいた資料のように、「テキストボックスに文字を入れて図形を塗り潰す」というのは、頻繁に使うパターンです。
実際、それだけで、見やすく、わかりやすくなることも多くあります。
ただ、もう一工夫するだけで、大した手間をかけることなく、わかりやすい表現に変えることは可能なんですね。
パワポの強みは「ビジュアル化」だと書きましたが、自分が何かを「説明される側」にいると想像すると、ビジュアル表現をうまく使っていく重要性が感じられると思います。
話す内容を「視覚的に見せる(魅せる)」こと。
そうすることで、
「より深く理解してもらう」こと。
「アクションを起こしてもらう」こと。
これこそが、パワポでスライドを作る理由だと考えています。
グラフや図解をサクッと作って、魅せる資料を作っていきましょう!
【追伸】
「こんなグラフや図解は、どうやって作るの?」
「どうやったら簡単に作れる?」
など、ご質問がありましたら、お気軽にメッセージをいただければと思います。本ブログでご紹介させていただます。
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