756.薬の「食前」「食間」 具体的にいつ服用すればいいの? “疑問”
薬の「食前」「食間」 具体的にいつ服用すればいいの? “疑問”を薬剤師に聞いてみた
市販薬や処方薬の多くは、「食前」「食間」などと服用の時間帯が指示されています。ただ、こうした用語の意味がよく分からず、困ったことはありませんか。
薬に書かれている「食前」「食間」などの用語は、具体的にどの時間帯を表しているのでしょうか。指定の時間帯を守らずに服用した場合、薬の効果が減少してしまう可能性はあるのでしょうか。薬剤師の真部眞澄さんに教えていただきました。
飲み忘れたときにまとめて服用するのはNG
Q.市販薬や処方薬の多くは、「食前」「食間」などと服用の時間帯が指示されています。そもそも、薬の服用方法に関する用語は、何種類程度あるのでしょうか。それぞれどのような意味があるのでしょうか。
真部さん「薬の服用時間に関する指示は、『食前』『食後』『食間』『就寝前』『頓服』の5つが一般的だと思います。順番に説明します。『食前』は、食事の30分前の服用が理想的で、食事や胃酸の影響を受けやすい薬に多いです。『食後』は食事をしてから30分以内に服用するのが理想的で、食べ物が胃に入っていることによって胃が荒れにくかったり、薬の成分を吸収しやすくなったりするものです。
『食間』は食事をしている間と間違われることもありますが、『食事と食事の間』という意味で、食後2時間程度空けてから服用するのが理想です。食間と指示された薬は、空腹の状態で効果を発揮しやすいです。『就寝前』は就寝の30分前の服用が目安で、睡眠薬やぜんそく薬などが該当します。『頓服』は、薬で症状を抑えたいタイミングに都度服用するもので
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