トンボと塗り足し
お客様から入稿していただく際に、まず印刷会社が確認すべきポイントは、塗り足しがされているか、データがCMYKになっているかなどいくつか確認すべきことをクリアしてから下版データ(製版にまわす前の工程)を作ります。どんなに精度の高そうな完全データを入稿していただいたとしても、印刷する側とすれば疑ってかからないといけません。案外落とし穴があったりするものなのです。心がけとしては、自分が最後の砦だと思って作業をします。タイトルの「トンボ」と「塗り足し」ですが、下版データを作る際に目に入る部分です。トンボよりトリムマークと言ったほうがピンとくる方がいるかもしれません。このトンボ(トリムマーク)ですが、私がこの業界に入る前はプロっぽくて格好良いものという認識でした 笑ですが、その役割や意味合いを知ることで、必要不可欠なものとなりました。(さまざまな方法がありますが、たとえばInDesignでPDFに書き出したものを最終データとするならば必要ありません…)このトンボは印刷物の断裁位置や、印刷時に各インクの刷り位置をあわせるための目印となります。ちなにトンボの由来はまんま、昆虫のトンボに似てるかららしいです。実際トンボがなければ、各色の位置がずれてしまい、思いもよらない印刷事故をおこしてしまうかもしれません。 ただし、ポスターやチラシのように“仕上がりサイズ”と同じ大きさでデータが作られていればトンボがなくても印刷できないことはありません。仕上がりサイズとはその意味の通りとなりますが、印刷物を断裁したり、折ったり、製本上に仕上げていった最終形態の大きさのことをこう呼びます。印刷工程では、印刷物
0