幸運と不運は予測できない
今日のテーマは「何が幸運か不運かは予測できない」です。
幸運だなと思っていたことが実は、不運なことだったり、
不運だなと思っていたことが実は、幸運なことだったことはありませんか?
幸運と不運は分からないものですね。
「幸運と不運は予測しようがない」という意味のことわざに、
「人間万事塞翁が馬(にんげんばんじさいおうがうま)」があります。
一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
こんなお話です。
むかしむかしある村に、
馬を持った1人のおじいさんがいました。
貧しい村だったので馬を持っているのは、
このおじいさんだけでした。
農作業もできて、荷物も運べる馬を、
村人たちはうらやましく思っていました。
ところがある日のこと、
この馬がどこかに逃げてしまいました。
「なんて不運なことだ!」と思った村人たちは、
おじいさんをなぐさめに来ました。
しかし、おじいさんは落ち込むことなく
「これが不運かどうかは、分からない」と言いました。
村人たちは、みんな
「不運に決まっているじゃないか!」と言いました。
しばらく経ったある日のこと、
逃げた馬が帰ってきました。
しかも、足の早い馬を連れてきたのです。
無事に帰ってきただけでも運がいいのに、
二頭に増えたのを見た村人たちは、
「なんて幸運なんだ!」と言いました。
ところが、おじいさんは
「これが幸運かどうかは、分からない」と言いました。
そして数年が経ち、
おじいさんの息子が馬に乗っていて、落馬して足を
骨折してしまいました。
村人たちは口をそろえて、
「なんて不幸なことだ!」と言いました。
ところが、おじいさんはまた
「これが不幸か
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