タロットの3大潮流
タロットには大きく分けて3つの系統(潮流)があります。まず、ヴィスコンティ・スフォルツァ版。カバー画像の右側、本の上に置いてあるカード。歴史的に遡れる最古のタロットがこちら。ミラノ公国を治めたヴィスコンティ家と、婚姻関係にあったスフォルツァ家が、「人生双六」のようなゲームとして考案したといわれています。3バージョンあり、制作時期は、1412年頃から1474年頃とされています。つぎに、マルセイユ版。上のカバー画像の左にあるやつです。僕が鑑定で使っているのもコレ。マルセイユ・タロットと呼んでいます。木版画で刷られていた頃の素朴な絵柄を引き継いでいます。1650年頃から1750年頃にかけて、パリや南仏の古都マルセイユで制作されました。日本でのシェアは少ないものの、起源は、古代エジプト、ユダヤの神秘思想(カバラ)などに由来するとも。潜在意識のリーディングにはうってつけの版です。最後に、ウェイト=スミス版。コレです⬇。※上記画像は、商用利用無料・帰属表示が必要ない「pixabay」から正規にダウンロードしたものです(画像番号:2728227)。日本でタロットの本を買うと、(とくに入門書の場合)大多数がこの版をあつかっています。だから、圧倒的に人気があります。意匠はアーサー・エドワード・ウェイト、描画はパメラ・コールマン・スミス。なので、「ウェイト=スミス」という名前に。1909年にライダー社(ロンドン)が発売したことから、「ライダー版」とも呼ばれます。
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