低GIだからとアガベシロップを利用している方へ
アガベシロップと聞くとどんなことをイメージしますか?「甘みが強いのにカロリーが低い」「低GIで健康的」など、ポジティブなイメージを抱く人も多いかと思います。僕もそうでした。今回の記事は、そんなアガベシロップに対して「過信するのは危険かもよ」的な内容になります。何故アガベシロップが低GIなのかGIとはグリセミック・インデックスの略で、血糖値の上がりやすさを示しています。ブドウ糖を100とした相対的な数値で、例えば白米は88で高GI食品に分類されます。アガベシロップの値は21で、90%が果糖でできている―つまりブドウ糖が少ない―ために血糖値が上がりにくいというわけです。「いやいや、同じ糖なら血糖値も上がるやろ」と思われるかもしれませんね。ブドウ糖(グルコース)と果糖(フルクトース)では消化の過程が異なるため、一方は血糖値を上げ、もう一方は上げないという状態になっています。ブドウ糖と果糖の消化の違いまずはブドウ糖から簡単に見ていきましょう。ブドウ糖は小腸から吸収された後、血液中に入り、全身に運ばれてエネルギーとして利用されます。余ったものは肝臓でグリコーゲンや中性脂肪となり、絶食中のエネルギー源として貯蔵されます。次に果糖ですが、少量の摂取であれば消化の過程はブドウ糖と同じになります。しかし、量が多い場合に果糖は直接肝臓へと向かい、そのほとんどがグリコーゲンや中性脂肪に代謝されるのです。このように血液を介さないで代謝されるので血糖値が上がらないんですね。肝臓へのダイレクトアタック見てきたように、果糖は大半を肝臓で処理されます。これが頻繁に起こってしまうと、中性脂肪を生成しすぎて脂肪肝
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