JAL採用再開にむけて(2)
続きです。受験準備について。COVID-19によって「平和の祭典」といわれるオリンピックは「平和をもたらす祭典」ではなく「平和であって初めて成立する祭典」だったと気づかされましたが、航空ビジネス(を含めた観光ビジネス)の脆うさも明らかにされました。そもそもここ数十年を振り返ってみても、湾岸戦争や全米同時多発テロ、SARSや鳥インフルエンザなど、特に国際線に少なくない影響を与えた出来事がいくつもありました。さらに今回は国際線のみならず国内線にすら影響が及びました。このブログに目を通している業界志望の方ならすでにご存じだと思いますが、飛行機を空港に置いておけば「駐機料」という場所代がかかります。飛行機は飛ばなければ利益を生み出しません(残念ですが「レストラン」ではカバーしきれません)。お金は入ってこないし出ていくばかり。国際線を飛ばしたくても就航先の感染状況がそれを許さない。こんな状況下でもし今また別のパンデミックが起こったら全世界的規模で航空会社の倒産が相次ぐことになりかねませんし、その危険性はこれからも常に存在し続けるということもわかってしまいました。採用再開の意向が示されたとはいえ、今の航空業界はまだそういう危ない状況にあるわけです。普通はそんな業界に就職しようとはなかなか思わないでしょう。もし仮に私が入社試験の面接官なら「またパンデミックがあったらウチ潰れちゃうかもしれないけど、それでも入社したい?」と聞くと思います。イジワルでしょー?(笑)しかし、会社側の視点に立てば、これまでのような通常業務での適性や職場での人間関係などだけでなく、再びパンデミックなどによって経営が危機
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