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【文献紹介#12】NLRP3インフラマソームはPD-L1発現を上昇し、リンパ腫の免疫抑制に寄与する。

こんにちはJunonです。 本日公開された研究論文(英語)の中から興味のあったものを一つ紹介します。 出典 タイトル:NLRP3 inflammasome upregulates PD-L1 expression and contributes to immune suppression in lymphoma 著者: Fei Lu, Yanan Zhao, Yihua Pang, Min Ji, Yanping Sun, 他 雑誌:Cancer Lett. 論文公開日:2021年1月28日 要旨 「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)患者においてリンパ腫組織中のインターロイキン(IL)-18レベルの著明な上昇と、PD-L1発現とに正の相関があった。さらに、DLBCL細胞株におけるNLRP3のインフラマソーム活性化はPD-L1を上昇させ、細胞障害性T細胞の割合を減少させた。NLRP3インフラマソームの抑制は、in vivoでは腫瘍微小環境におけるPD-L1の発現を抑制し、PD-1/TIM-3を発現するT細胞、骨髄由来の抑制細胞、腫瘍関連マクロファージ、および制御性T細胞の割合を減少させることで、リンパ腫の増殖を抑制し、抗腫瘍免疫を改善した。さらにin vivoでの研究では、IL-18が抗リンパ腫免疫の負の制御に関与する主なエフェクターサイトカインであることが明らかになった。興味深いことに、NLRP3 ブロッカーと抗PD-L1治療を併用すると、リンパ腫治療中に拮抗的な効果を示した。以上の結果から、NLRP3はPD-L1と免疫細胞を調節することで免疫抑制を促進していることが
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