捉え方、感じ方は千差万別~ある本を読んで~
「52ヘルツのクジラたち」町田そのこ著2021年本屋大賞・受賞作。友人におススメされ読みたいと思っていた本です。あらすじ「わたしは、あんたの誰にも届かない52ヘルツの声を聴くよ」
自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年。
孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会う時、新たな魂の物語が生まれる。読まれた方もいらっしゃると思います。私が読みたがっているのを知っていた娘が、「学校にあったけん借りてきた!!」と夏休みに入る前に借りてきてくれました。当初はたいそう喜んで見せたのに、なかなか手を付けない母。悲しかったろうと思います^^;申し訳ない気持ちで「遅くなったけど、読む!!」と鼻息荒く娘に宣言。やっと表紙を開くとそこからは一気読みでした。面白かったです。色んな感情が押し寄せてきました。あまりにも心が動かされたので、他の方の感想を知りたくなりました。Amazonの同書レビューへと。1,925個の評価で☆は4.2。多くの評価にしては、なかなかの高得点です。しかし、辛辣な評価もありました。星がひとつの評価も見かけます。言葉も容赦ない。匿名ネット社会です。皆が好き好きに言葉を届けます。賞を取りメディアにも取り上げられ、多くの関心が寄せられている中、全てが満点なんてことはないでしょう。世の中、万人に気に入られるものなど皆無ですよね。そうでなければ不自然であり、賛否あるからリアリズムを感じます。この作品には親から子への虐待が描かれています。❝ 私が実体験したDVや虐待、その後の人間関係であったり人生観、価値観がとても生々しく描写されていました。読ん
0