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中小企業経営のための情報発信ブログ507:本の紹介 知の操縦法

今日もブログをご覧いただきありがとうございます。今日は、佐藤優著「知の操縦法」(平凡社)を紹介します。 若者だけでなく、日本社会全体で「読む力」が低下してきています。佐藤氏は、ほとんどスマホから情報を得ている人の読む力が落ちている」と言います。確かに、LINEをはじめとするSNS、SMSなどをもっぱら利用することが増え、そこでは限られた語彙しか用いられず、短文の話し言葉、絵文字やスタンプで感情表現します。日常的に簡単な話し言葉しか用いていないと「読む力」が低下し、それに伴って、「聞く力」「話す力」「書く力」も退化してしまいます。 ネット環境が充実し、多くの人が多くの情報に接し様々な情報を得るようになっているにもかかわらず、知的退行が起きているのです。こうした知的退行から抜け出すために、自覚的に「読む力」を強化しなければなまりせん。佐藤氏は、この本の中で、百科事典の使い方やヘーゲルの「精神現象学」の読み解き方に多くのページを使い、「読む力」の鍛え方について説明されています。 第1章 いま求められている知とは何か  日本において、佐藤氏が言われる「客観性、実証性を軽視若しくは無視して自分が欲するようにものごとを理解する」反知性主義がはびこり、「国家による福祉・公共サービスの縮小、大幅な規制緩和と市場原理主義を重視する」新自由主義が幅を利かせ、知の体力が大幅に落ちています。  日本の義務教育は、知識の詰込み方式なので、日本人は「丸暗記」や「解法のパターンを覚える」というのは得意ですが、自分の頭で物事を考えるというのは不得手です。実社会では決まりきった問題などありません。今までの知識や
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日々の叡智(2020/08/07)

新型コロナウイルス感染症による社会的混乱・不安が収束するまでを目途に、原則的に毎平日、偉大な人物たちのことばをアップします。 このような時代(とき)だからこそ、皆さんが、毎日わずかな時間でも心を落ち着かせることができ、また、皆さんの心に響くことばと出会っていただくことができれば、幸いです。 「哲学ダイアグノーシス Philosophical Diagnosis」 チャンネル登録をお願いいたします。
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深まるアウフヘーベンの謎

というわけで、2度にわたってアウフヘーベンについてのブログを書いたのですが、あれれ・・・なんか私の謎が全然解決しないんですよね!一体アウフヘーベンって何者なんでしょうか?!だって、もともとの意味がauf=上へheben=持ち上げるなんですよ?それがなんで、「持ち上げる」というシンプルな意味だけではなく「廃止する」とか「維持する」とかそんな意味まで持ってしまうの?そしてなんでそれがヘーゲル弁証法アウフヘーベンの一連の作業と一致しちゃうの?!これって偶然?ヘーゲルがこじつけただけとか?廃止・・・aufheben、ヘーゲルの3つの局面の第一。テーゼ維持・・・aufheben、ヘーゲルの3つの局面の第二。アンチテーゼ廃止したものの良い部分を維持した上での新しい形(止揚)・・・aufheben、ヘーゲル三つの局面の第三。アウフヘーベンヘーゲル以前から、「aufheben」には弁証法的な概念って含まれていたんじゃ?と考えることはできないだろうか?aufhebenという言葉自体にすでにヘーゲル的弁証法概念が含まれていた?ドイツ語のaufhebenという言葉自体は、ヘーゲルの弁証法が発生する以前から、すでに存在していた・・・わけですよね。弁証法もヘーゲル以前から存在していた。そのaufhebenが、弁証法用語として使われるようになったのは、「止揚」という意味が加わったのは、ヘーゲル登場してから。ヘーゲルは、そのaufhebenを文字通り「再発見」したに過ぎないのではないか・・・なーんて!ね!!だけど、そもそもでおかしいよ。aufhebenのどの部分を切り取ったとしても、どう絞ったとしても、「廃
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勝手に!グーグル翻訳対決

パフパフー!!独日翻訳対☆決!自分で翻訳したものと、グーグル翻訳で翻訳したテキストを比べてみました。前回に続きaufhebenの話です。(aufhebenというのはドイツ語で「持ち上げる」「廃止する」「保存する」などの様々な意味を持つ動詞で、ヘーゲルの弁証法用語としても使われます)テキストは、ウィキペディアの「弁証法的アウフヘーベン」のドイツ版からもらっています。原文をチェックしたい方はウィキペディアで見てね☆bo訳================== 弁証法的アウフヘーベンは、ヘーゲル哲学の中心概念である。ある矛盾を克服するプロセス、つまり、肯定的で価値のある要素を保持し、継続させ、否定的な要素は切り落とすということである。ヘーゲルは、「aufhebenアウフヘーベン」というドイツ語の単語の中に言語の観念的な精神を見ていた。一つの単語における、対立する意味を統合する状況である。ヘーゲルは弁証法的アウフヘーベンの3つの局面を以下のように説明している。1、発展段階(否定・極論)の終了・克服。例えば、法律や政令の廃止2、その将来的に意味のある部分の維持。(保存・保護)3、発展の高次レベルでの、この意味ある部分の統合。それによって、新しい機能が獲得される。昇格 レベルアップ。下から何かを持ち上げるという意味で。ヘーゲルのアウフヘーベンの概念に関連して、フリードリヒ・エンゲルスは、「否定の否定の法則」を前提とした。唯物論的視点からみると、この法則に従って、社会でも、自然の中でも進化的発展は似たような展開をする。かつての質的状態の消失(単純な否定)は、新しい質的状態におけるその「かつての
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アウフヘーベン?Aufheben!

高校生の時に、倫理・哲学の時間にこのアウフヘーベンという言葉を知った人は多いと思います。私も、高校生の時の授業でその言葉を初めて知りました。初めて知るということは、そのまま刷り込みが行われてしまい、頭の中でその意味が固定化してしまうという弊害がありますよね。私も、このaufhebenという言葉、どうしてもヘーゲル弁証法の用語「止揚」としてしか認識してなかったのです。そもそもaufhebenは、auf・・・上へheben・・・持ち上げる。辞書によると、aufhebenには他にも様々な意味があります。aufheben1、拾い上げる、持ち上げる・・・→まぁ、フツーに考えてそうだよね。2、廃止する、終わりにする・・・→は?なんでそうなるん?3、相殺する、帳消しにする・・・→なんで打ち消しあっうことになるの?4、取り除ける、保存する・・・→棚上げしておく、という連想でなら、まぁギリ分かる5、止揚する、揚棄する・・・→ヘーゲル用語として認識6、約分する・・・→やくぶんってなんだっけ(算数苦手)7、検挙する・・・→「ホシを挙げる」という刑事ドラマ用語として理解可能実際、aufhebenは「「は?なんでそうなるん?」の「廃止する」「中止する」という意味での方がよく使われるのです。いまだに、ヘーゲルのaufhebenと、普通の文脈でのaufhebenが、同じものとは思えないままです。この「廃止する」という言葉の意味でよく使われるドイツ語のテキスト・・・マルクスとエンゲルスの「共産党宣言」なんです。「私有財産の廃止」という時に、このaufhebenがよく使われています。今から数か月前だったと思うの
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日々の叡智(8/03~8/07)

「日々の叡智」 先週は ・ダンテ ・カンパネッラ ・一遍 ・パスカル ・ヘーゲル の言葉を紹介いたしました。  皆さんの心に触れる言葉が、あったでしょうか。 さて、「日々の叡智」、明日の第百回目が最後となります。 第百回目は、誰の、どんな言葉なのでしょうか!? ご期待ください! 中畑邦夫のYOUTUBEチャンネル『哲学ダイアグノーシス』
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