教養としての現代社会論④:環境問題・循環型社会
アルド・レオポルド:土地倫理~個人間で成り立つ倫理の範囲を「土地」にまで拡張しました。
レイチェル・カーソン:アメリカの海洋生物学者、『沈黙の春』。DDTなどの農薬など有害な化学物質の大量使用が、生物濃縮によって生態系破壊、環境破壊を引き起こすことを警告しました。
ハンス・ヨナス:世代間倫理の先駆者。人間は未来世代と自然の存続に責任を持ち、環境破壊を止めなければならないとしました。
世代間倫理:現在、生きている世代はまだ生まれていない未来の世代の生存に対して責任を持つという考え方。ケネス・ボールディング:アメリカの経済学者。地球が閉鎖的システムであることを指摘し、「宇宙船地球号」と表現しました。
ピーター・シンガー:動物解放論~動物の苦痛を考慮しないのは種差別であるとしました。
シーア・コルボーン:アメリカの生物学者。『奪われし未来』(第二の『沈黙の春』)で環境ホルモンの危険性を指摘しました。
環境ホルモン:有機塩素系の農薬DDTや猛毒で発がん性や催奇形性を持つ有機塩素化合物ダイオキシンなど、生体の内分泌系に悪影響を及ぼす物質。
ギャレット・ハーディン:共有地の悲劇~個人の利益追求が最終的に全ての破滅をもたらすとしました。
PPP(Polluter Pays Principle、汚染者負担の原則):公害問題において、公害の発生者がその防除の費用を負うという原則。環境問題は公害問題と違い、汚染者負担の原則が適用できず、地球全体で取り組まなければ解決できないという特徴があります。
国連人間環境会議:1972年、ストックホルム。「かけがえのない地球」(Only One Earth)。
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