絞り込み条件を変更する
検索条件を絞り込む
有料ブログの投稿方法はこちら

すべてのカテゴリ

3 件中 1 - 3 件表示
カバー画像

共に生きるアート展 Behind 後編

 前編では、10周年記念として皆で作った本展のタイトルの制作の裏話について述べました。 後編では、私本人が本展で展示した作品について述べます。まず、こちらをご覧ください。作品のタイトルは「シクロデキストリンのプリンス~単視~」です。 タイトルを見て、「シクロデキストリンって何?」と思った方は多いのではないでしょうか? そもそも「シクロデキストリン」は高校の化学ではなく、大学で応用化学を専攻している人向けの授業(※私が在学していた大学では)で習うものなので、ほとんどの人は知らないと思います。 なので、初めて聞いた方に向けて「シクロデキストリン」について簡単に説明します。「シクロデキストリン」とは、D-グルコースが反応によって結合(※α-1,4グリコシド結合といいます)し、環状構造として得られる環状オリゴ糖の一種であり、超分子化学の代表的な物質として挙げられています。 上の作品の画像を見ると、上から見ると環状に見えますが、斜め横から見ると形がプリン状に見えることが明らかです。※環状オリゴ糖とは、鎖状で消化酵素により輪になって得られる環状構造をもつ物質であり、腸内細菌の善玉菌の増殖や便秘の改善などの健康効果や食物繊維として注目されている物質でもあります。 急に化学の話になりましたが、ここから作品について説明します。 この作品はポリゴンアートで描きました。 FireAlphacaという描画ソフトで下書きして書き出した画像を、イラストレーターのアートボードに固定し、その上で細かく一つ一つ丁寧に多角形の面を貼りつける作業をすべて埋まるまでやりました。 多角形の面をすべて埋まった後、「シクロ
0
カバー画像

共に生きるアート展 Behind 前編

昨年の9月に鳥取県米子市立美術館にて行われたアート展です。障がいを抱えている方が一生懸命作った作品が展示されている障がい者アート展の一つです。なんと、昨年で10周年を迎えたことでタイトルが「共に生きるアート展KANSEI10」と最後に10がついていることが特徴的で特別感があります。私の作品も本展に展示していますが、テレビからの取材やインタビューを受けたこともあって話が長くなるので、後編に続きます。10周年記念を迎えたということで、前編ではサムネに掲載されている本展のタイトルにフォーカスしようと思います。これは、障がいを抱えている方々みんなが作った、その周年の記念日にしか見られない大変貴重な作品です。もちろん私も制作に参加させていただきました。2枚作りました。タイトルのKANSEIはさまざまな意味が込められています。1.「感覚」「感受性」という例が挙げられるように、何かを見たり聞いたり味わったりするような物事を感じる能力。→ 感性2.作品などの物を作るのに作業して最後まで仕上げる、または最初から目的を持ち、時間をかけながら手がけた後に完全な形にすること。→ 完成3.応援するとき、凄い物をみたとき、または自分の好きな歌手やアイドルのような推しを見たときに、喜びが溢れすぎて思わず何か出したくなる声。→ 歓声そこで、私が書いたものをご紹介します。これが私にとっての「KANSEI」です。「共に生きるアート展」の「る」です。 そこで私は、前記事で述べたように「唯一無二」がコンセプトであることから、その癖が発動してしまい、日本にアート文化が徐々に浸透していく姿を表現するために、「る」という文
0
カバー画像

『幻想アクアリウム』展について語る

2023年5月13日〜5月26日に、元町中華街駅近くのギャラリー【AAA Gallery】にて展示をしています。この展示に掛けた色々な工夫や思いを、ブログで語らせて頂こうと思います。①作品・展示レイアウトの工夫②展示期間中の工夫の2部に分けてお話します。①展示レイアウトの工夫まずこの展示で成し遂げたかったのは、「水族館に遊びに来たような気持ちになれる演出」を実現することでした。ずっと「水族館」をテーマにした展示をやりたいと2年くらい前から思っていたのですが、いきなり個展から始める勇気がなく。。。そんな時、ちょうど企画展が開催されていたので参加をしてみたんです。課題は、デジタルデータの作品を飾る場合に、作品とポストカードの価値の差をどのようにつけるかでした。1点ものでないため、「ポストカードでもいいじゃん」と思われてはいけない、そう思いました。そこで、徳川印刷さんにお願いしてキャンバス地に印刷してもらったり、HATTO Creative Plazaさんにファブリック感強めの印刷をしてもらったり、家では印刷できない高精度のプリントにしてみました。反省点としては、値段をもっと高くしてもよかったなと。私はイラストレーターというよりアーティストになりたいんだな、と最近より強く思っていたので、作品自体は安く手に取ってもらう必要もないのかもしれないと思いました。元々、今回作品は買ってもらえなくてもいいとは思っていたので私の想定よりは高くしたのですが、来てくださったお客様からは「10倍くらい値上げしていい」と言われ、自分の設定がまだまだ安すぎていたことに驚きました・・・!プリント作品は自分でパ
0
3 件中 1 - 3
有料ブログの投稿方法はこちら