猛禽類の鉛弾中毒による死
こんにちは、司法書士・ペット相続士の金城です。
NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」という番組で、獣医師の齊藤慶輔(さいとうけいすけ)という方の特集を見たことがあります。
齊藤さんは、全国でも珍しい、野生動物に特化して治療を手掛けている獣医師で、北海道で活躍している人です。中でも、齊藤さんは猛禽類の治療を専門にしています。
猛禽類は気高い動物で、どんなに重傷を負っていても、人が見ている限りはシャキッとした姿を保ち、決して人に弱みを見せないそうです。しかし、人が物陰に隠れた瞬間、クタッとなってしまうのだそうです。そんな猛禽類の高貴さに魅せられて、齊藤さんは猛禽類専門の獣医を志したとのことです。
ちなみに、猛禽類の視力は10以上といわれています。タカやワシが、はるか上空から獲物を探している光景を見かけることがありますが、1キロメートル先のネズミを識別できるほどの視力を有しているようです。人間の想像力が及ばない視力ですね。
また、タカやワシは、水面下にいる魚をはるか上空から正確に捕捉します。人間の目では、水面の光の乱反射のために、水面下にいる魚を識別することはできません。しかし、タカやワシの目には「瞬膜(しゅんまく)」というフィルターがあり、そのフィルターによって水面の光の乱反射をカットすることにより、水面下にいる魚を正確に捕捉することができるそうです。余談はさておき、北海道で野生生物の治療に当たっていたとき、齊藤さんは、重病の猛禽類が頻繁に運び込まれてくる事態に直面します。どんな治療を施しても甲斐なく、猛禽類は次々に死んでいったそうです。
最初、齊藤さんはその死因が分からなか
0