物語第三話「手紙」
手紙今はスマホが普及しているので、手紙など書く人は殆ど居ないでしょうね。
メールやラインでのやりとりが簡単でスピーディーですから・・・・・・このお話は、今の時代には珍しいお話なのでしょうか。
僕は大林俊彦、今から10年前の高校3年の、卒業間近に起きた体験を お話します。 こんな経験をされた方は少ないでしょうね・・・・・・ 卒業まで残り2週間。なんとも言い様のない、気持ちが不安定な僕。 進学する大学も決まっているのに。 きっと仲良しの友達との学生生活の残りが、日に日に少なく なっていってるからなのだろう・・・・・・ その日もいつもと変わりなく登校した僕は、いつもと変わりない友達と 挨拶を交わしていました。僕「おはよう」山田「お~とし! おはよう」 友達もいつも通り朝の挨拶を返してくる。 机につくまでは何一ついつも通りだった・・・・・・僕「あれ? ここは僕の席だよな? 間違いない・・・・・・ でも なんだ? これ?」 僕の机に鉛筆書きがあったのです。
僕「大好きなあなたへ? 貴方の笑顔が好きです。貴方の笑い声も好きです。 貴方の人への優しさにいつも救われます? そんな貴方を見ているだけで 私は幸せです? え? 誰かのいたずらか?」 周りを見渡しても、僕を見ている奴はいなかった。
僕「いたずらじゃないのか? 誰なんだ? 机にこんな事を堂々と書く 奴は? 友達、特に山に見つかったら、思いっきりひやかされるぞ」 僕は消しゴムで消して何事も無かったように授業を受けていました。
チャイムの音(キンコンカンコン・・・・・・
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